第16話。防具屋に避難します!?。
ラスボス♪ラスボス♪ おわりだぁ〜♪。
防具屋の店長をラスボスに認定するな!。
えーだって、すてーたす、ラスボスだもん。
ちょ…!エルル、どこに行ってる!。
避難場所はこっちだぞ!!。
ラスボスのところ!そこのが安全!。
あ…はい…主っ!!
スタンピード警報により、エルルは叩き起こされました。大切なゴーレムぬいぐるみを抱えて避難します。今宵のどんな物語が待ち受けるのか。
エルルは速攻で防具屋を目指す。
街の外はスタンピードで大騒ぎだ。
「わぁ〜人がたくさん、いる〜」
スタンピードに備えているだろ。エルル…まさか…。
「ラスボスに、まもってるもらう」
うん…はい…賢い選択です…何も言えねぇ!。
「ラスボス〜♪マモノを〜ケチらせ〜ランラン♪」
めちゃ!ラスボスに惚れてるじゃねえか!!。
いや…ステータス的に間違ってないがな…。
エルルは防具屋へと到着しました。そして中へと入ります。
「あっ、いた!ラスボス!」
もう一度、ステータスを確認してみろ。
『店長』ステータス。
HP9999。MP8888。攻撃力…計り知れない。防御力…計り知れない。魔防0。
エルルとヨロちゃんは一斉に…。
「うん、ラスボスだぁー」ラスボスだな。
おっ!。お嬢ちゃん、来たな!がはは!。
スタンピード来てるのに、余裕だな!、おい!。
「すたんぴーと、きてるよ?」
はっはは!魔法放送で聴いたぞ!。
すると、冒険者ギルドの受付娘が入店してきた。
お久しぶりですね、スタンピードが発令されました。お力をお貸しください。
むぅ〜もう引退したからなぁ、俺はよ〜。
やっぱり、元冒険者だったのか!!。
「元ぼうけんしゃなの?」
がはは!昔の事だな、お嬢ちゃん!。
あら?、小さな冒険者様はこっちに来てたのね。
「ラスボスのところが安全!」
ら、ラス…ボス?。はぁ…そうですか。
おぃおぃ…エルル、変な事を吹き込むな!。
がははっ!気に入ったぞ!お嬢ちゃん!。
意外にまんざらでもないようだ…。
「ゴーちゃんのリュックサックある?」
魔物に「ゴーちゃん」ていたかしら…。
いや、その、ぬいぐるみのゴーレムの事を言ってるだろ?お嬢ちゃん。
「うん!そう、リュックサックに入れたい」
受付娘は「クスッ」と笑う。あまりの可愛いさに。
がはは!。待ってろ、今、お似合いのリュックサックをやろう。
店長は子供にフィットするリュックサックを持ってくる。
そのリュックサックの正面にはケモノミミの少女が模様されていた。
「かわいい!いいの?」
がはは!プレゼントだ!。お嬢ちゃん!。
「やったー!ありがとー♪」
早速、ゴーちゃんをリュックサックに入れる。
そして背中に背負うのであった。
それを見た店長と受付娘とヨロちゃんは…。
う〜ん、尊い!っと呟く。
って!。スタンピードが来てるのに、ここだけ、浮かれてるな!。
「すたんぴーと、いつおわる?」
そうねぇ、冒険者が上手く討伐できたら、早く終わるじゃないかしら?。
お嬢ちゃんのためだ!。俺も参加しょう。
あ、ありがとうございます!。早速、ギルド長に伝えてきますね!。
受付娘は走って店を出るのであった。
おぃおぃ!。店長が出陣したら終わるな…。
「ラスボス!しゅつじん!!」
がはは!、お嬢ちゃんは、本当に可愛いな!。
店長もデレデレじゃねえか!!。
いいな、お嬢ちゃん、俺様から離れるなよ!。
店長は巨大なハンマーを持ってくる、ハンマーを持参していた。
で、でけぇ!。こんな物を振り回せるのかよ!。
「わぁーデカい…」
だろ!。俺が冒険者の時に使ってた。愛用のメガハンマーだな、オリハルコンで製造したハンマーだな。
「おり〜はるこん?」
RPGじゃ、最高の鉱石だな、確か…。
さぁー!。お嬢ちゃん!街を守るぞ!。
「おー!」
エルル!とにかく安全なところに待機だからな!。
次回は最終回!。(仮)