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7話.クレシャル

7話目ですっ!

「ちょっと2人とも?何話してたの?」


ミイサは俺の顔を覗き込みながら言う。


「なんでもないよ。」


俺は微笑み、ミイサにそう言った


「御夕食の準備が終わりました。皆様、御着席の

 ほどよろしくお願いします。」


クレシャルは御辞儀を決める。


全員が着席したのをみて、


「それでは…ごゆっくり。」


ニヤリと微笑んで外に出た、クレシャル。

俺はなんだか、鳥肌がたった。何でかはわからない。

でも何か嫌な予感がするのだ。


そういう嫌な予感とは当たるものなのだ―


ダンダンダンダンダンッッッッッ!!


外から銃声のようなものが聞こえる。


ミイサと俺は急いで外に向かう。


「ミイサぁっ!私はお前を恨んでいるっ!!!

 お前のせいでぇぇ!!」


クレシャルは暴れ回りながら銃を撃ちまくる。

銃弾の弾が無くなったのか、追加しようとした瞬間、

ミイサが銃を剣で払う。


カンッ!銃がその瞬間真っ二つになった。


「クソッ」


クレシャルはそう言い放ち、ミイサの首に、

蹴りを入れる。


「クッ!」


ミイサはよろめく。その瞬間を逃さないクレシャルは

ボコボコにミイサを殴る。


「やめろぉぉぉ!」


俺はそう言いながらクレシャルを殴りかかる。


「無意味です。」


クレシャルに鳩尾(みぞおち)を殴られる。


クレシャルは多分武闘派だ。俺が敵うはずがない。


ミイサの愛剣を奪い、俺は、ミイサが使っていた

あの技を披露する。どうすれば、その技を駆使できるか

知らない。でもこの構え方で、剣に力を込めて

その技を使う。その技を俺は上っ面しかみてない。

だが、やってみる。俺はそれしかないから。


「ミイサが使ってた技だぁ!終死(ラスト)!」


クレシャルに切り掛かる俺。


飛んで避けるクレシャル。


「完全再現っ!?なんで?貴方がそんな技をっ!

 隠し持ってたとは…!?」


クレシャルは驚きながら叫ぶ。俺も実は驚いている

ミイサの技を完全再現できたからだ。

完全再現しようとは思っていたが、できるとは

思ってはいなかった。


「やめなさい。カナタ。私はクラシャルを信じてたよ

 クレシャルは私のこと信じてくれなかったのね。

 悲しいなぁ…クレシャルに攻撃されても、

 反撃できなかったのは、私がクレシャルを、

 信じてたからっ!」


半泣き状態でミイサはクレシャルに語りかける。


「フンッ!私はお前を信じていなかったよっ!

 どんな時でも良い子ちゃんのお前がな!

 覚えてるか?あの時のこ…」


そう言いかけた瞬間、俺は、気づいたら

クレシャルのことを殴っていた。


「あ??!てめえ!」


クレシャルが怒鳴る。俺もキレてはいるんだ。


「最低だなっ。俺はな、何があったか知らねぇ。

 だが、お前が最低な事はわかるんだよ。

 クレシャルだっけ?ミイサのことがそんな嫌いか?」


「嫌いだよ!大嫌いだっ!」


そう吐き捨てるクレシャル。


「本当に、か?」


俺は問う。


「本当…だよっ!!」


クレシャルは強く言って、俺の肩を殴ってくる。


「暴力はぁ、反対だぜぇ?」


俺はそう言う。


「チッ。てめぇらが本当に嫌いだ。だから、

 世話んなったな。これで帰るわ。」


クレシャルは背中を向けて走り出す。


「待て。クレシャル。申し訳なかったな。

 きっとあの時のことだろ。申し訳ない。」


皇帝がやってきて頭を垂れる。


「別に皇帝は関係ねえよ。私が言ってるのは、

 ミイサだ。」


クレシャルはこちらも見ないで言い捨てて、

走っていく。


「クレシャル…」


ミイサは悲しげな表情を浮かべ、少し涙を見せる。

俺はそんなミイサにかける言葉が浮かばなかった、



評価とブックマークお願いしますっ!


姉様を殺した魔王に復讐します

も書いたのでそちらもよろしくお願いします

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