11話.襲撃者バラン
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「ミイサ…」
俺はふと声が出てしまった。
「カナタッ……!」
そう言って、ミイサはカナタに抱きつく。
「ッ…?!///」
俺は照れる。意味がわかんなかった。
美少女が俺に抱きついている…と。
「クレシャルとね、私昔本当に仲良かったの!!
なのにね、、、」
ミイサは泣く。
「襲撃者ですッ!」
近くにいた兵士がそう言う。
「おいおい。なんか荒らされてますなぁ?」
その男は少し笑いながらそう言う。
「バランッ??!!!」
ミイサは目を見開きそう言う。
昔のミイサの好きだった人であり、クレシャルの元
恋人。その人だったのだ。
「ミイサ…逃げ…」
バランはそう言う。
「どう言う事?!襲撃者なのに?逃げろ??」
ミイサは何がなんだかわかんなかった。
「魔物に乗っとら…」
バランがそう言いかけた途端、
「支配完了!!この男の自我はもうない!!
死んだのだぁ!!」
バランに乗っ取ったそれは、高笑いし始める。
「バランに乗っ取った魔物よ。聞け。
今からお前を殺す。」
ミイサは憎悪に満ちた顔でそう言う。
「やれるもんならやってみよ!!」
バランを乗っ取った魔物は笑いながら叫ぶ。
「消えろ死の地へ招く者」
そうミイサは唱えバランを乗っ取った魔物へ
胴体から首にかけて切る。
そこから毒を注入し、殺す作戦だった。
「解毒しちゃったみたいだなぁ?弱いな」
バランに乗っ取った魔物はそう言って、
形が歪んだ剣を持つ。
ミイサの首を斬ろうとした。が、ミイサに避けられた。
「反応速度は自信あってね。」
ミイサは苦笑いしてそう言う。
ミイサ自身も少し厄介な敵だと思っていた。
「これで、か?」
ミイサは体から大量の血を出して倒れていた。
近くにいた兵士も、だ。
「ミイサっぁ!!!」
俺はミイサの近く駆け寄る。
「残りは君だけか。殺すから。
命令を受けたから。あの大切なお方から。」
少し天を見上げたバランに乗っ取った魔物。
「隙ありすぎだろてめぇ!!!!」
ミイサの剣を奪いカナタは乗っ取った魔物の手を斬る。
「おっ!楽しくなってきたなぁ!!」
乗っ取った魔物はカナタを殴りまくる。
「こんなとこで倒れる俺じゃねえ!!」
再び立ち上がり、あの技を再現する。
「ミイサの技だ!魂崩壊!」
俺は乗っ取った魔物の心臓部分を突き刺す。
「ガハッ!!仕返しだ!太陽の輝き」
剣で俺を突き刺そうとしてくる魔物に向かって、
「死の地へ招く者」
また、俺は再現する。再現する事しかできない。
再現だって完璧じゃない。だけど、こいつを倒すには
俺が剣を握るしかなかった。
「さっきの女より威力がある!!??
ここは引いてやる。」
そう驚きながら告げるバランに乗っ取った魔物。
「やっと去ったか。…ミイサ大丈夫か??!」
俺はミイサに駆け寄る。
「カ、ナタ後ろ。」
ミイサは声を絞ってそういう。
後ろを振り向いた。でも遅かった。
そこにいたのはさっきと真逆の魔獣だった。
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