1話.異世界転生
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「はー人生疲れた。なんのために生きてるのか、俺は。」
そう田中奏太は言った。
一応高校に通ってはいるが、学校ではいつもいじめられ、
物を壊されたり、捨てられたり、散々だ。おまけにこの
キラキラネームでいじめられっ子って恥でしかない。
生きてる意味もないので俺は死のうとそう考えた。
死ぬ前に大好きな期間限定のスナック菓子を買いに行こうと、コンビニへ向かい出した。だが、俺は、トラックが向かってくるのに気づかなかった。トラックが俺の方へ向かって来た。
(あ…死ぬわ。まぁここで終わらせても悔いは無い。)
そう俺は死ぬ覚悟をした。最近異世界漫画にハマり出したもので、死んで転生できたら…そんなことを思いながら、
俺は1度目の人生を終えた。
「生きてま〜すか〜??」
俺の顔の前にポニーテールがよく似合う美少女が立っていた。
(いや!誰だよ?!!こんな人間離れしたやつがいるか?!もし…もしも…ここが異世界だとしたら?この状況にも説明がつく。)
「聞いてるんですけど……答えてくれますか?」
美少女がそういうので俺も照れてしまう。
「ここはどこだ?」
俺が静かに問うと、美少女が驚いたように話し始める。
「あなた!転生者、なのですか!??」
急に大きな声でそういった。
「転生者?あ〜俺ね。もといた世界で死んで、
ここに来たわけ。だから今の状況がよくわからないんだよ
ね。多分死んで転生したんだとは思うんだが…」
俺は今までに起きたことを淡々と語る。
「あーそれを転生者というんですよ。かという私も
転生者なのですが。」
その美少女も地球で死んだらこの世界に来たと丁寧に語ってくれた。
「失礼かもなんですけど、貴方の名前は…?」
俺はもじもじと、そう美少女に問う。
「それって貴方、自分の名前名乗ってから、
人に聞くのが、常識なんじゃないんですか?
私はミイサ。よろしく。貴方の名前は?」
美少女…ミイサが真顔で問う。俺はどんな顔でも可愛いならと思った。いやキモすぎか?俺。もとの世界で女性と関わったことがないからって。キモすぎかよ!
「俺の名前はカナタ。ミイサ、よ、ろしくな!!」
うわ〜緊張する…女子との会話!!
よく見るとめちゃくちゃ美人だな…銀髪の髪に黄金の瞳。
ポニーテールがめちゃめちゃ似合ってる。タンクトップ姿に革ジャンを着ている。ミニスカもよく似合う。パンツとか見えたらどうするんだろう。いや…キモいキモい、やめとけ。俺!何してんだよ!!きしょすぎか!?
「ジロジロ見ないでください。私の胸が小さいからって!
嫌味ですか?!そういうのやめてください!
キモいですよ!」
よくみたら胸が小さい…なんて考えたらダメだよな…
でも、そんなのが気にならないくらい美少女。
マジでハグしてみたい…
「いやいや!ジロジロなんて見てないって!」
俺は急いでそう言った。
「それならいいですが…見てたらキモすぎますからね。」
ジト目で俺を睨みながらそう言うミイサ。とても可愛い。
彼女にしたい!またいた世界でこんな子と出会えてたら。
叶いもしない、妄想を広げた。
ガザガサガサガサガサガサガサ
「なんだこの音!?!」
俺が叫ぶと…ミイサが
「魔物の気配ですね…」
そう険しそうにミイサは言う。
そして俺たちの前に現れたのは……
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