浮気
幼馴染に裏切られた僕は図書室の天使に恋をしたを、元に大幅にストーリーを変えたものになります。
読みに来てくれてありがとうございます!
「好きです」
「・・・////」
誰もいなくなった夕暮れ色に染まる教室、そこにいる男女。男の子は、顔を赤く染めながらも覚悟をした顔つきで返事を待った。内心は、緊張で口から心臓が出そうだった。女の子は、頬を染めていた。
数秒、数分、数時間、一体どれだけの時間が経ったたのか体感時間がバグっていると遂に女の子は口を開いた。
「おい!」
パコっ
「いた・・」
何かに頭を叩かれ、顔を上げると教科書を丸めて肩を叩いている先生がいた。
「堂々と居眠りするとはいい度胸だな」
「あ~すみません」
「次はないぞ」
「はい」
日頃の行いが良かったのか、今回はお咎めなしとなってくれた。
「は~さっきの夢の続きが見たい」
教室でクスクスと、笑う声が聞こえてきて恥ずかしくなった。窓際の席の為気分を変えるために外を眺め、こんなに眠い原因の事を思い出してしまった。
僕には、幼馴染がいる。綺麗な黒い髪に、ぱっちりとした目に整った顔。名前は朝宮 芽衣小さい頃から家が近かった為、よく一緒に遊んでいた仲で中学に上がるまでお互いの家で遊ぶ事もあった。中学に上がると芽衣の容姿に磨きが掛かり、誰にでも優しい性格もあってか凄くモテた。芽衣の事を好きな男子は沢山いた。僕もその一人で、芽衣の事が好きだった。うじうじして後悔するよりやって後悔だと決心し芽衣に告白をした。
そしたら、まさかのOKの返事。僕は特別かっこよくもないし話が面白いわけでもないのにOKをもらえたことが嬉しくてその日は家に帰ってからもずっと上の空だったのを覚えている。
それから、中学の三年間は芽衣の彼氏として相応しいくあろうと頑張りながら楽しく過ごしていた。最初は、周りの男子の嫉妬の視線がやばかったがみんないい人で楽しい学生生活だった。そして、同じ高校にもなり、中学の時のような楽しい日々が待っていると思っていた。
実際、最初は楽しかった。芽衣の高校の制服にドキドキしながら一緒に登校したり、お昼を食べたりして最高の日々だった。
けれど、最近は一緒に登校してもずっと携帯を触っており会話もなく、お昼も一緒に食べなくなった。
このままではいけないと、帰り道芽衣を週末にデートに誘ってみたが
「ごめん、両方とも友達と約束しちゃった!また今度ね!」
そう言って、芽衣は断りそこで別れた。
僕は予定が無くなり暇になってしまったので、好きな本の新刊が出ていたのを思い出したので気分転換がてら本屋に行くために近くの本屋に向かっている途中、遠くの方で見覚えのある後姿が見えたので少しだけ挨拶しようと近くに寄ろうとして固まった。人で重なっており見えていなかったが、芽衣の隣には同じ高校の男子がおり、楽しそうに笑いあっていた。
雰囲気は完全にデートで、その笑顔を向けられるのは僕だけだと思っていたのに、最近はこっちをみて笑ってくれることすらなかったのに、隣にいる男子には向けており、そのポジションにいたのは僕だったのに
頭の中がぐちゃぐちゃになり、見つからないようにその場を離れた。そこからは、どうやって家に帰ったのか覚えていないが気付いたら自分の部屋のベッドで横になっておりその日は声が枯れるまで泣き続けた。目をつぶれば昼に見た光景が瞼の裏に映し出され涙が止まることはなかった。
そして、今日は月曜日。これでお分かりだろう。つい昨日の事なのだ。僕は眠ることができず今に至る。
「はぁー」
僕は、もう一度深いため息を吐いた。
そんな僕田中 空の日常には浮気の現場を見てから色が無くなり全てが灰色だった。
芽衣に直接聞けよと思うかもしれないが、真実を知るという事は時にとてつもなく怖いという事だけ言っておきたい。告白する時と一緒だ。相手に自分の気持ちを伝えるが、相手の気持ちは分からないわけだから断られる可能性だってある。だから、告白できる人間は少ないのだ。真実を知って更に傷つくのが嫌だから。その結果、後悔する事になったとしても。
授業が終わり、それぞれの場所で話し始める中、一際目立つグループがあった。
そこには、芽衣と週末に芽衣の隣にいた男子もいた。名前は海堂 光普通にカッコいいイケメンだ。それに、話した事はないが性格も良く人の彼女を取るようなクズではないと周りが話しているのを聞いてそう感じ、余計に分からなくなった。
楽しそうに話す、その姿を見て僕は耐えきれず次の授業が、始まるまで静かな図書室に行く事にした。
最近では、僕と別れ海堂と付き合っているなんて噂を耳にし、しかもみんなそれを美男美女カップルとして受け入れており、何故朝宮芽衣はあんな男と付き合っていたのか謎だと聞いた時には、心が悲鳴を、あげているのが分かった。学校にいれば、必然と聞こえてくる話し声。その話ている話題がもしかしたら、僕の事かも知れないと思ってしまい静かな図書室に向かった。自意識過剰と思うかもしれないが、人間一度考え出すと離れないものなのだ。
図書室の中に入り、扉を閉めると外の喧騒は遮断され求めていた静かな空間があった。人も、カウンターにいる女子しかおらず快適な空間だった。僕は、適当に本を選び席に着くと、時間になるまで本を読んだ。
時間を忘れて読んでいたのか、肩をポンポンと叩かれた。
何だろうと顔を上げると、そこにはカウンターにいた女子がいた。さっきは気づかなかったが、どうやら一個上の先輩だったようだ。
「どうしました?」
何の用だろうか、先輩に聞くとノートを見せてきた。そこには、
[もう、予鈴鳴ったから戻らないと怒られるよ?]
何故か筆談でそう伝えてきた。
これが、花宮 麗子先輩との出会いだった。
最後まで、読んでいただきありがとうございます!
明日も投稿するのでよかったら読みに来てください!!
評価・ブックマークしてくれると励みになります!