だからって 元同僚が常連って
目の前に 落ちる寸前の果実のような胸をカウンターに乗せて身を出してくる。動きに合わせて揺れるのだが ほんにんは気にしていない。
ここは 城下町ハルンにある 影踏み と名乗るバー。
先程から目の毒の胸やらを晒している恥知らずは常連であり もと同僚の魔法使い。胸にお尻に中々の肉を持ってるが腰は引き締まり、脱ぐと意外と腹は割れている。でないと仕事はこなせない。仕事だけでみるなら凄く出来る。欲しい時に欲しい攻撃をしてくれ仲間のサポートも完璧だが、欠点はプライベートのパートナーの見極め。いつも残念なものばかり引いてくる。得意魔法は雷。ターゲットを見つけボディータッチに持っていき、ビリっと感電させてその気にさせるのだとか。…やだ 私もビリっと来たんですよ?え??貴方も? やだーー なんか運命感じちゃう てのまでがルーティン。頭が痛い。
「ねぇー聴いてる?私の話ぃー!!」愚痴の内容は そんないつもの手で落とした 今回は戦士が、じつは 婚約者持ちで次の春に結婚するのだとか。つまりは 適当につまみ食いされた話だ。毎回 似たパターンだから早く気づく事を願うばかりだ。
「なんて言って欲しい?」
「…意地悪ぅ」
手に持ったグラスをグイッと呑み 渡してくる。
お代わりは薄目にして渡す。