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二章後編22話 毒

どうもビタミンです。

前回、Twitterで凄いことになったと言いましたが今日はより凄いことになってました。昨日の記録を投稿もしてないのに更新してましたw。

少しでもこの作品を続読してくれる人がいれば嬉しいんですが。

という訳で上機嫌で書いた今回もお楽しみ頂けたら幸いです。

 フツバに目掛けて騎士全員で向かってくる。

 下等兵の者達は一般人を避難させている。

 危険を悟り、物の数秒で居なくなる。

 下では皆が剣を構えている。

 フツバはそれを見ては不敵な笑みを浮かべる。

 屋根から弧を描く様にひとっ飛びで地面に着地する。

 緊張感はより一層高まる中、最初に向かってきた者それは


「昨日ぶりだな、メルト!」


 フツバが叫んだ場所からは少し離れた場所に居たメルトだが異様な人の動きで察知したらしい。

 目にも留まらぬ速さでこちらに飛びかかってくる。

 毒は纏っておらず、純粋な剣での攻撃。

 剣と剣がぶつかり合い高らかな金属音が辺りに鳴り響く。

 ここで追撃を入れれば確実に有効打になる。

 しかし誰も加勢することが出来ない。

 呆気に取られるほどにこの二人の殺気のぶつかりは本能的に拒絶するものであった。

 一人は真剣、もう一人は笑いながら剣を受けているというのにも関わらず……動けない。

 もし、互いが本気になったらどうなってしまうのかなどと考えるだけでも悍ましい。

 二人は剣を強く斬り込み、メルトが弾かれる。

 初撃の終了、息を吸う暇が僅かに出来る。

 その時間、約一秒。

 油断、瞬きをした瞬間にフツバはメルトと一気に距離を詰める。

 メルトが剣では間に合わないと即座に判断。


「『万物の命を奪い取れ!』」


 メルトが口早に詠唱する。

 斬り込まれるであろう場所に毒が湧き上がる。

 毒が剣を受け止める。

 フツバの剣に毒が付く。

 それに気付いたフツバは溶け出す前に詠唱を唱える。


「『分解せよ!結合せよ!』」


 フツバは一歩下がる。

 フツバの剣から毒が消えていく。

 

「やはり、貴様のヴェーラと俺のヴェーラでは相性が悪いか」


 メルトがフツバを殺す勢いで睨む。

 

「そこの動けない者ども。この辺り一帯でライラ姫を探せ。フツバが居ない今なら奪還する事が出来るやもしれん」


 メルトが動けずただ静観している者達に命令する。

 前回の時と同じく、並の騎士では戦いに介入することさえ出来ない。

 ならばまだ有意義な事をしてもらった方が助かる。

 それを騎士達も望んでいたかの様に足早に立ち去っていく。


「ほぉ、止めぬとは意外だな。フツバ」


「まぁ、見つけらないだろうし。後で追いつけばいいだけだから大丈夫だろ」


 メルトを煽りながらも戦況を考える。


(アイツらが移動する事を考えてここで戦うのはダメか。雑魚達は怖がらせておいたおかげで遠くの方に行ってるらしいから気づかないだろうし)


「メルト、ここじゃ本気を出すには狭すぎる。あの近くの広場でやるぞ」


 ここにきての場所の変更の提案。

 どこまでも気を抜いている男だ。

 しかし、その意見には同意だここでは縦にだけ広く横幅がなくやりづらい。

 ならば移動した方がメルトとしてもやりやすい。


「構わんぞ」


「そう言ってくれると思った」


 フツバが剣を片手に広場に向かって一足先に向かう。

 メルトも後を追う。

 案の定十秒もすれば着く。

 フツバが片足を広場に入れた瞬間。

 メルトが急加速。

 フツバとの差を詰めて大振りの一撃を振り翳す。 

 フツバもそれに気づいて態勢を立て直し、先程までは力の入れ方を変える。

 大振りに先程までの咄嗟の小振では撃ち負ける。

 ならば加える力を数倍にして受け止める。

 金属音の直後にフツバの蹴りがメルトの顎に決まる。

 メルトの脳が揺れ、多少意識が朦朧としながら吹き飛ばされる。

 地面に背中を強く打つが辛うじて意識を保つ。

 仰向けになり、空が広々と見える。

 そこにキラリと光を反射する何か。

 フツバがメルトに向かって剣を串刺そうとしていることに気づく。

 すぐに剣で受けようとする。

 そのまま落下の勢いを利用してメルトへ強烈な一撃。

 落下を利用した攻撃は強力な代わりに追撃が難しい。

 フツバはメルトの剣とぶつかった勢いで大きく横に弾き返される。

 その分、功績は大きい。

 メルトの剣がフツバの攻撃を受けた点から二つに割れる。


「なっ!」


 メルトが折れた剣に動揺しながらも、立ち上がる。

 休む暇を与えず、フツバが飛びかかる。

 メルトの頭の中で高速の思考が巡る。

 これは、


(剣が、折れている。フツバが向かって来ている。あのフツバの様に手で受け止めてみるか?いや、無理だ。腕が真っ二つになって終わり。何ができる?剣が折れた今、何が出来る。……簡単な事か。無いなら、作ればいい!)


 ヴェーラが目覚めた時と同じ感覚だ。

 フツバの剣が体を両断する様な軌道でくる。


(防げ!)


 折れた短い剣を捨てる。

 フツバがその行動に少し口角を上げる。

 メルトの手から先程までと使っていた剣と変わらぬ形の毒剣が生み出される。

 何かに纏っているのでは無い。

 毒百パーセントの毒剣である。

 その剣でメルト史上過去最高速度でフツバの剣を受ける。

 フツバが剣を受け止められて確かに笑った。

 フツバがメルトの一時的な急成長を見て確信する。


(来るぞ!『界解放』)


 メルトの自覚なしに口が動く。


「『毒界解放!、毒楽浄土!』」


 口にした瞬間、当たりが毒に包まれた。

読んで頂きありがとうございました。

今回は最後にメルトが覚醒しましたね。

元々、その覚醒はもっと前に来とくべきものなのですがメルトには才能がなかったという事ですね。

しかし、覚醒してしまったメルト!こっからどれくらいまで戦えるのか。次話を楽しみにしておいてください。

それではまた次話でお会いしましょう。

良ければ感想、アドバイス、疑問点、色々よろしくお願いします。

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