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二章後半1話 セメラルト

どうもビタミンです。

今回の話では今までの要約された説明が入ると思いますがお許しください。

また上げるペースを上げれるよう頑張っていこうと思いますので今後とも宜しくお願いします。

それでは後半スタートです。


「まだ着かないの〜…」


 声は小さく近辺にしか聞こえない声でボソリと呟く。

 そこには生気は無く萎れた一輪の綺麗な金色の花が咲いていた。

 その花は二色の宝石を持ち合わせており、唯一の煌きであった。

 その花の名はラーズウェル・ライラ。

 現在、ある男に誘拐されているというのが大々的に報じられている現状だ。

 実際の所を言えばそれは大間違いの情報である。

 ライラは国に命を狙われ、命からがらその男に助けられて逃げているという状況だ。

 

「そう愚痴ばっか言ってないで歩いてくれ。更に時間がかかっちまうだろ」


 ライラの少し後ろを歩く男も疲れた様子でライラに呼びかける。

 その男の名は「オトメ・フツバ」

 底知れぬ強さを持ち、戦闘面での頭のキレの良さはピカイチだ。

 それも当たり前のこと、彼はこの世界を語るには欠かせない五英傑の一人「ガーリン」の弟子なのである。

 それも自称に過ぎないが今までのフツバの尋常でない適応力、経験値の豊富さから鑑みて事実と考えるべきだろう。

 ライラにとってはそんな理由よりもフツバがガーリンの話をしている時の目の輝きから憧れ、理想、尊敬などの崇拝の念が伝わったのが一番の理由になる。

 つい最近、そんな二人の仲間として突如現れた少女がいる。


「何度も言っていますが、フツバさんが私たちを担いでくれた方が早いですよ。やはり」


 ライラに加勢する形で文句をいう少女。

 その子の名は「アトラ」

 家名は聞けてはいないがそれも仕方がない。

 彼女は桃色髪、又の名を悪魔の髪と言われている髪を持っている。

 民間人からは煙たがられ、暴力を振るわれ、様々な嫌がらせを受ける対象となる、ライラとフツバを除いて。

 王都、それも王家に生まれ偽の歴史を教えられて来たライラ、遠く東の独自の方言が存在するほどの田舎者のフツバには大した問題ではなかった。

 そんなアトラはどうやらフツバの事が好きらしい。

 この一週間共に旅をして来たが反応が露骨であまりに可愛らしい。

 フツバはそれに気付いているような気がしなくもないが敢えて気にしていないのかもしれない。

 

「担いで行くまでは構わないんだけどさ、もし着いた時そこに俺と同じぐらい強い奴がいて疲れてるせいで負けたなんていうショボ死したくないだろ」


 フツバが剣を指で叩きカチカチと金属音を鳴らす。

 それを見て反論出来ずライラとアトラは再び歩き出す。

 まともな戦闘員が一人しかいないというのは何とも致命的だ。

 フツバ一行は今機械都市『セメラルト』へ向かっている。

 アトラが仲間になってからかれこれ一週間が経つ。

 変わった事は何も起きておらず村があるなら村に泊まり、ない時は野宿する。

 ただそんな一週間であった。

 強いて言うなら、新たにフツバが報道された程度だろう。

 内容はもちろんガロノドイル小隊を一人で壊滅状態にさせた事だ。

 新聞によればドイルは悪事がバレて捕まっているらしい。

 これでフツバの評価も見直されればと願うばかりだ。

 目的を果たす為には国家の戦闘力が必須だ。

 最近のライラは自分に何かできないかと考えるのが習慣になりつつある。

 フツバにも考えまくれば少しは状況把握能力上がるなどと言われたのを覚えている。

 そんな事ばかり考えているライラの耳にフツバの声が聞こえて来る。


「見えて来たぞー‼︎」


 フツバが嬉しそうに語調を上げる。

 ライラとアトラも顔を上げる。

 その瞬間アトラの目が大きく開いた。

 空には工場特有の煙が立ち込め、何だか自動で稼働されている機械が三人の居る谷の上から見える。

 町には人が行き交い、騒がしい声が微かに聴こえてくる。

 いよいよ、到着したのである。

 東国の大都市の一つ機械都市『セメラルト』

 三人の最初の目的にたどり着いた。

どうも読んで頂きありがとうございました。

今回はあれから一週間経ったという事になりました。

セメラルトでは何が待っているのかお楽しみに。

後書き書いてるとめちゃくちゃ眠くなってしまう。

それでは次回でお会いしましょう。

良ければ、コメントなどしてくれると喜びます。

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