二章前編まとめ 〜アトラとの出会い〜
※この内容には多分なネタバレが含まれています。本編をしっかりと読みたいという方はこの話を読むのはお勧めしません。
長々と読むのは疲れるのでサラッと最新話まで読みたい人におすすめします。
この話には伏線や細かい設定、描写、セリフなど省かれている物も沢山ありますのでご了承下さい。
これはフツバとライラが王都から逃げ出して一日後の事である。
二人は顔を布で隠し、人から顔を見られぬようにと人通りが少ない森の中を歩いている。
二人はフツバが新聞で批判されていることについて話していた。
フツバは批判される事ぐらいは承知の上なので問題はないが、評価が三星というメルトと同じことに怒っていた。
そんな会話が繰り広げられている中、二人の後ろで大きな白い鳥が音を立てて飛び立つ。
フツバが後ろからの人気に気づき、すぐにライラを抱えて草むらの中へと入る。
背後の気配を警戒していると鼻歌が聞こえてくる。
その直後に大きなカバンを背負い、左右に天使の翼ような物のついた帽子を被っていて可愛らしい、目は碧眼で髪は隠しているつもりだろうがピンクなのが帽子の隙間から少しはみ出ている少女が姿を現す。
その少女を見てライラが無駄な警戒だったと思い道に出て行く。
フツバもその後に続いて草むらからでる。
少女はフツバ達が道の前にいる事に気づくと猛ダッシュでこちらに向かって来た。
その少女は来るや否やフツバが騎士である事を確認してくる。
フツバは自分の素性を知られているのかと思い警戒する。
が、フツバの事を特定で知ってる様子ではなく騎士かどうかを気にしている様子だ。
フツバがもちろん騎士ではないと否定する。
これで厄介な事にはならないだろうと思っていると騎士ではないと分かった途端にその少女は何故かフツバと戦おうとする。
その少女の戦い方は機械を使った物だった。
物珍しさにフツバも驚くが即座にライラを抱えて攻撃を避ける。
弱いレーザーのような物を撃ってくる飛行機械が10機ほどある。
弱いとは言えど10機もあると一般人なら死にかねない。
フツバはライラを抱えながらも相手の攻撃をするすると避けて行く。
フツバはライラを草むらに投げ、反撃を仕掛ける。
フツバは最も容易く相手の攻撃を避けながら全部の機械を壊す事に成功する。
そんな化け物の様な動きに少女は困惑していた。
少女はフツバに正座をさせられる。
フツバは急に襲いかかって来た少女に質問を投げかけて行く。
少女の名前はアトラと言い、アトラは機械界で頂点に立とうとしているらしい。
アトラの壮大な夢に反応が薄いフツバ達に不機嫌を示しながらも自分の現状を話して行く。
話していく中でフツバ達とアトラの行き先がセメラルトという同じ街である事が分かる。
アトラはどうやら話の中でその題材に触れる事を狙っていた様でフツバに自分は護身術がないから護衛を依頼する。
が、しかし急に襲われた被害者側のフツバがそれを承諾する訳もなくフツバは断る。
アトラは何とかフツバを説得しようとするがフツバは全く聞く気配がない。
フツバがライラにアトラを置いて先に行こうと提案し進み始める。
ライラは自分の立場を理解しながらもそんなフツバにアトラを連れて行きたいという意思を示す。
するとフツバは元々置いていくつもりは無かったらしく何かを狙っていた様だった。
フツバの狙い通り、アトラは自分の我儘な態度を反省して土下座をしてフツバに護衛をお願いする。
フツバはこれ以上調子に乗らせる訳には行かなかったらしくアトラからお願いする事で下手につかせる。
フツバ達に一時的にアトラが仲間になったのだった。