三章19話 バン、ただそれだけ
どうもビタミンです。
今日はゴールデンウィークを全て取り返すかの様に短めな話を何話か書こうと思います。
それの第一話目です。
どれくらい集中力が持つかは分かりませんが頑張ります。
それでは本編スタートです。
「ふん、ついてきたのは三人。ということは僕の方が多いというわけですか。全く上からの出張命令だからある程度は覚悟していましたがこの仕事量は流石に追加ご褒美を貰わなくてわ」
バンが後ろの三人が追いつくまでに独り言をぼやく。
「残念だけどアンタは帰れないぜ!」
蝶の様に羽を羽ばたかせ、バンに目掛けて風の刃を飛ばす。
「だから僕が風界を解放してるのにそんな攻撃したって意味がないってことぐらいさっき分かったでしょ‼︎」
バンが右手で空を切る。
すると風が吹きつけ、風の刃と女の体が地面へと持っていかれる。
「何なのコイツ⁉︎空飛ばせないとかインチキじゃない。ってあれ?」
地面にぶつかるはずの女は木の根で優しく護られている。
「飛び入り参加してきたお前に暴れまわられちゃ困るんだよねぇ」
「君は確か……糸とかの小道具使いじゃなかったっけ?」
バンがポケットに手を突っ込みながら木に乗って現れたオレンジテンパの男。
片手に老婆が抱えられている。
「それだけじゃないんだよなぁ、それが。むしろそっちはオマケって感じ。コイツはシンシンと俺が戦うからアンキスは向こうの加勢に行ってきな。ここじゃあ使いもんになんないだろし」
男はオレンジ髪を掻きながら指示する。
「ねぇ、なんか風向きが変よ⁉︎」
ショートカットのアンキスが辺りの風向きがおかしくなった事に気づく。
「うん?これはどういうつもり?」
風はさっきまでの木の壁を真似たかの様に風が壁を作る。
風は鋭く下手に逃げ出そうとしても体が傷だらけになって終わりだ。
「逃がすわけにはいかないんだよ。だって今のあの子が三人がかりの相手をするのは体力的に厳しそうだし。何より、、、僕の方があの子よりも強いからね」
誇らしげにバンは笑う。
そして二刀を特徴的に構える。
バンは剣の柄の部分を上に持ち刀身を下にして構えている。
左手はもう一方の剣を握って刀身は上に構えている。
二対の剣は平行に並ぶ。
奇妙な構え、右足を前に出しドッシリと構えている。
その様子はまさにあの時の異様なフツバの様であった。
「仕方ない。それじゃあ君を殺して木の養分にしてからあっちに向かうとするよ」
男が両手を広げると辺りの木々は動きだす。
「テンチ・クラヌス。それが俺の名前。この五人の中で最強だから、よろしくね」
クラヌス、シンシン、アンキス、三人が戦闘態勢に入る。
「バン。性か銘かも分からない。ただそれが僕の名前で大事な名前だ」
読んで頂きありがとうございました。
最近の更新ペースの低下は完全にモチベの低下と比例してますね。
ゴールデンウィークを機に切り替えようとか考えてましたがなんとも手が進まない。
ここがつまらん!とかっていうアドバイスでもいいので感想をください。お願いします。
感想を媚びるのもどうかと思いましたが背に腹は変えられぬという訳で媚びりたいと思います。
それではまた次話でお会いしましょう。
良ければ、感想、感想、感想、感想、感想、よろしくお願いします。