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三章13話 魔獣

どうもビタミンです。

凄いですよね、前書きと後書き書いてたら寝落ちしました。あとちょっと頑張れよって感じですよね。

という訳で今回はセリフ多めです。

毎日投稿をするつもりで頑張ってたので今日の寝落ち分は昨日の分ってことでお願いします

それでは今回もお楽しみください

 街は静まり返り一部の家はもぬけの殻となっている。

 この広い街に今は四人しかいない。

 

「それじゃあ、ボコボコにしてくるわ」


 フツバが意気込んで一歩前に踏み出す。

 

「フツバさん、頑張ってください。はみ出てきた雑魚は私たちが処理しますから」


 アトラがフツバに手を振りながら喋る。


「本当に大丈夫かしら」


 ライラが心配の念をフツバに聞こえない声量で溢す。


「大丈夫だって。アイツは強いからな。魔獣程度にやられる様な奴じゃない」


 パナセアが根拠のない理由を述べる。

 強いて言うならガーリンが鍛えたからというだけでパナセアにとっては理由になるのかもしれない。


「ねぇ、一つ聞いていい?」


 すっかりフツバの後ろ姿も小さくなり、ライラがアトラに喋りかける。


「何です?」


「魔獣って何なの?」


「そこですか⁉︎」


 アトラがライラの基礎的な質問に驚く。

 そこにパナセアが入ってくる。


「魔獣ってのんなは詳しく話すと四種類の魔獣がいる。魔獣は魔獣でも上と下では天と地ほどの実力差がある。最高位になるとフツバとタイマンでいい勝負だろうな」


「フツバとタイマンでいい勝負って、じゃあヤバいじゃないですか。一人で行かせるのは」


 ライラがフツバの危険を危惧して焦り出す。


「落ち着け、悪魔でも最高位の話だ。今、あの雲からはそのぐらいの奴の気配は感じないからな。いないと踏んでいいだろう」


 パナセアが辺りの空気の気配から敵の総力量を推測する。


「それで四種類っていうのは。私もあんまりそこに関しては知らないんですが」


 アトラが自分の無知を恥じながら質問する。


「あぁ、これはややこしいからよく聞けよ。まず四種類の分け方がこれまた何でこんなややこしい名前をつけたんだって感じなんだがな。

一つ目が『屍彙魔族(シイマゾク)』コイツらは基本的に知能は無くただ近くにあるものを食ったり壊したりする奴らだ。這いつくばって移動したりするやつもいるから死体みたいって事らしい」


「這いつくばってくるなんて気持ち悪いわね」


 ライラが説明に拒絶反応を示す。

 アトラも渋い顔をしている。


「二つ目が『濔生魔族(ビイマゾク)』コイツらは一番数が多くて厄介な奴らだな。コイツらは生きてはいるが知能がほぼ皆無だ。戦う事はできるという程度で今のお前ら二人でも頑張れば素手で倒せるぐらいだ。ちゃんと二足歩行にはなっている。知能が無いのが逆にめんどくさかったりする脳死突進野郎だな」


「コイツは厄介そうね。でも私たちが素手で倒せるんならフツバには問題ないって感じね」


「フツバさんの本気の一蹴りは私たちのパンチ何十回分の威力がありますからね」


 実際に見てみるとだいぶグロい姿をしている事は言わないでおこう。


「三つ目が『叡魔族(エイマゾク)』コイツらはとうとう知恵を持ち出す。武器や防具も使うし能力値が高いやつに限っては罠とかまで使い出す。小賢しいことをしてくるのがめんどくさい奴らだな。今回の主な敵となるであろう奴らでもある。コイツらがここまで来たら怪我は必至だろうな」


「ここら辺からはもうヤバそうね。雑魚目な奴らしかいないといいけど」


「これでまだ三つ目ですからね。つまり四つ目がさっき言ってた」


「そう、『穢軼魔族(エスマゾク)』コイツらは厄介なんていうもんじゃ無い。攻守共にそこら辺の騎士以上の超優れた魔獣だ。フツバと互角かそれ以上。有能な奴に限っては歴史上だと隊長を二人潰したやつもいたりする。ここが出てきたら今回はマズイかもな」


「そんな奴の周りに他の魔獣もいる所に戦いに行くなんて、やっぱり馬鹿だわ、アイツ。出ないといいけど」


「私たちは祈るしか無いですからね。フツバさんの奮闘に」


 アトラが目を閉じてフツバの安全を強く願う。


「そろそろはじまりそうだね。私たちも気を引き締めていくよ」


 パナセアが空気のざわめきを感じ取る。

 その時、フツバの向かった方向から大きな竜巻の様なものが起こり魔獣達が物凄い音と共に吹き飛んで行く。


「あれはフツバが言った方向。フツバは大丈夫なの⁉︎」


 ライラが心配して意味のない背伸びをしてなるべく遠くまで見ようとする。

 最近はフツバの戦いに心配してばかりだ。

 前回はフツバが手負だったが、今回は相手の実力が高い。

 心配の意味がまた変わってくる。


「違う!あれは当然起きた竜巻じゃない!あれはフツバが起こしてるんだよ」


「フツバさんがあれをですか?」


「そう、つまりはもう始まったんだよ。戦いが!」


 どこか目に見えない場所で獣魔雨対フツバが開幕した。




読んで頂きありがとうございました。

今回は魔獣の説明でした。

気付いてる方がほとんどだとは思いますが、魔獣の名前は発音の方を意識して頂くと僕が散々調べまくったかいがあります。

発音と意味が合うものを探すのは本当に大変でした。

次回からは戦いが始まります。

また次話でお会いしましょう

良ければ、感想、アドバイス、質問お願いします

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