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幕間 暗躍する内通者

「――はい。計画は順調です」


王宮のとある部屋。カーテンが閉め切られた暗い部屋の中で、とある人物が手に持った何かに語り掛けていた。


「申し訳ありません。まだ、特定は出来ておりませんが、貴方様の仰っていた通りでした」


淡々と感情のない声で語る人影は、灯りのない部屋の中で、その特徴的な赤い目を光らせていた。


「はい。準備は着々と進んでおります。近いうちに実行に移せるかと」


能面の様に微動だにしていなかった表情に僅かな笑みが現れた。


「全ては、邪神様の御心のままに……」


人影が最後に口にした言葉が、暗い部屋の中で響き、閉め切られた窓を風がガタガタと揺らす。

この時は誰も予想しなかったであろう。少年の旅立ちの裏で、王宮に暗い影が忍び寄っていた事を。そして、残念な勇者の旅路が王宮の未来を、暗い影の未来を大きく左右するということを。



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