人物紹介
子守さん。十五歳(人間年齢。数百年は生きている)。女。サキュバス。主人公。
ダンジョンのボスであり、魔物の中で一二を争うほどの実力の持ち主。
名前がないため、ダンジョンマスターやマスターなど、様々な愛称で呼ばれている。特に、子どものモンスター達からは『子守さん』という愛称をつけられており、好かれている。
偶然ダンジョンにやって来た最弱勇者・龍夜を放っておけず、共に魔王を倒す旅に出ることに。。
旅を続けるうちに龍夜に恋心を抱くようになるものの、自身がモンスターであることを気に止み、なかなか想いを伝えられずにいる。
シスターとは、最初こそ色々あったものの、一番の仲良しである。
服装は露出度の高いビキニのような服で、色は白。
瞳は赤、肌は白っぽい肌色、頬はピンク、髪は足の付け根よりやや下までの軽い天然パーマで、赤いリボンで縛られている。因みに、髪色は金色。
神風 龍夜。十五歳。男。勇者。
子守さんのいるダンジョンにやって来た、最弱勇者。
最下級モンスターであるババロアンマーにですらまともに戦えないほどの最弱っぷりを発揮したことにより、子守さんが着いてきてくれることとなった。
最弱と言われているが、本来は強い。気弱で心優しい性格をしていることが災いとなり、本来の力を発揮することができずにいる。(俗にいう、リミッターのようなもの)
子守さんのことは、優しいモンスターとしか思っていない。
にもかかわらず、戦士である納緒と子守さんが仲良くなった際には、嫉妬していた。
基本的に鈍感なため、恋に発展するかは今のところ定かではない。
服装は白色で、勇者にふさわしいもの。
目・瞳の色は灰色。
シスター。十五歳。女。シスター。
龍夜と子守さんがであった、メガネっ娘シスター。
シスターとしての実力は群を抜いており、回復魔法と援助魔法が得意。
龍夜と子守さんが立ち寄った協会で出会ったのだが、初対面の際には子守さんがサキュバスであることを理由に、消滅しようとしてきた。
今となってはそれも笑い話であり、生涯の友と呼べるほどの仲の良さを周囲に見せつけている。
子守さんが龍夜のことを好いていることを知っており、内心では龍夜に対して「さっさとコクりなさいよ、バカ勇者様」と思っているのは、彼女の仲の最大の秘密である。
また、突如として現れた納緒に対して(子守さんを取られるんじゃないか?)と若干の警戒心を見せているとともに、危機感を感じている。
服装は落ち着いた色をした、階級を表すシスターの服。彼女の場合は最高ランクのもので、レッドワイン色のカーディガンを羽織っている。
目の色・髪の色は銀色で、くろぶちの眼鏡をかけている。
髪は肩までの長さで、ストレートのひとつ結び。
肌の色は赤ちゃんと同じ色。
戦守 納緒。十八歳。男。戦士。
子守さん達の絶体絶命の危機の際に突如として現れた、孤高の戦士。
戦士としての実力は歴代トップクラスなのだが、何故か王都の兵士達に追われている身である。
王都側では指名手配の張り紙まで貼り出されており、王都には近寄りたがらない。
口は悪いが優しいらしく、良く子守さんを労ったり料理を手伝ったりしているなど、家庭的な面も見られる。
但し、何故か龍夜にはとても厳しく、それどころか嫌っているような姿や言動が度々見られる。
その理由は、彼が子守さんに恋心を抱いたからであり、自分は何も出来ないくせに子守さんに全てを頼りっきりで、その上子守さんに恋心を抱かれてまでいる龍夜が気に入らないからだという。
服装は赤い錆のついたオリハルコンで加工された鎧に、着古されすっかりよれよれになっているボロボロの黒いマント。
剣はオリハルコンと魔力石で作られた、最高級クラスのものを愛用している。
目の色は藍色で、髪色は赤みがかった黒髪。
髪はボサボサで、癖っ毛である。
整った美しい顔立ちをしているが、目付きが悪い。
肌の色は黄金色で、日に焼けている。
子守さんと結ばれるかどうかは、龍夜次第。