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ヒカゲの王  作者: リュキハラリョウ
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第一話、前編

目が覚めたら、オンボロな天井が見えた。

未来技術発展の影響でこの国は大抵は厚い雲で覆われる事が多い、朝七時と言えど、

まだ夜のような暗さである。


大神修也は重い体を上げ、朝食とは思えないレトルトのカレーを食べ、

身支度し学校に行く。


四月中旬、皆にとっては慣れ始めてきた学校生活、だが彼にとっては今日が初登校だった。


第四桜間高校の1年生校舎が見えてくると、前から自分に近づいてくる人間を見つけた。

スーツ姿に、眼鏡、短い髪の毛、おそらく彼が担任の先生だろう


「おはよう大神君、調子はどうだい?」

先生が声をかけてきた、

「えっと....」

先生は顔を知ってるようだったが、大神修也にとっては初めて見る顔だったのだろう、言葉から戸惑いが出ていた


「ああ、すまない写真で君の顔を見ていたからね、転入初日で迷うかもしれないから、ここで待っていたんだよ」


先生と思わしき人物は話を続ける

「僕は4組担任の小笠原っ言うんだ、よろしくね」

「はあ...よろしく..お願いします..」

挨拶を交わした直後チャイムと思うしき音が学校中に響きわたる

チャイムというよりはサイレンに近い音だが....

「しまった、もうこんな時間か」

「授業が始まるんですか?」

大神の質問に小笠原は

「そうだねそろそろ教室に行こう。学校生活は大変かもしれないけど、何かあったら遠慮なく頼ってくれよ!」


先生はそういってから教室に案内し始めた


    **********

教室の中からは、先生の声が聞こえる

かなり覇気の入った声でHRをしているのだろう

「続いて今日からこのクラスに入った転入生を紹介しよう」

「大神君、入ってくれ」

ドアを開けて教室に入る。


その印象は暗い以上に’’最悪’’と呼べる物であった


教壇のとなりに立ち、みんなに聞こえるであろうサイズの音量で自己紹介をした。

「今日からこのクラスに入った大神です...よろしくお願いします」


すると教室の後ろの方に座っていた黒髪ショートヘアーの女子が立ち上がり

こちらに歩いてきた。

目の前に立つや突然自分の体を触り始めた

「へぇ、悪くない体つきだねーどう?私のモノになる?」

その質問に俺がとった行動とは、

両手で彼女を軽く突き飛ばす事だった


彼女は最初驚いた顔をしたが、その直後険しい顔になり

「なるほど、それがあなたの答えね...残念だよ、大神君」


そう言いながらポケットから黒ペンを取り出し、大神と書かれた名札を、

黒く塗り始めた


それが何の行動かはわからなかったが、次の瞬間、彼女が放った言葉が

すべてを理解できた


「よろしくねヒガゲモノの’’おおがみくん’’」


最初は黙っていたが、誰にも聞こえない小さな声でこういった

「腐っている....]


その言葉を言い放った直後から、俺の学校生活は始まった

大神修也 出席番号1番

主人公、第四桜間高校の転校生、カレーが好物

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