へんてこ とざんたい 2(カックカク山と へんてこなかっこう)
へんてこな登山をする「へんてこ とざんたい」の第2話です。
3話予定しています。
へんてこ とざんたいは、 その名の とおり へんてこな 山のぼりをする とざんたいです。
こんかいは、 へんてこな かっこうで のぼるようです。
さてさて、 どうなるのかな?
よく はれた 5がつの あさです。 カックカク山の ふもとの ひろばに へんてこ とざんたいが あつまっていました。
カックカク山は とおくから みると、 さんかくではなく しかくに みえる 山です。
「きょうは この かっこうで のぼるぞ!」
たいちょうの オカヤマさんが、 あおいジャージをきて、 さむらいの よろいかぶとを かぶっています。
オカヤマさんは、 おじさんです。
こぶしを ふりあげて はりきっています。
「わたしは、これよ!」
たいいんの ウサギの コミミは、 アイドルみたいな キラキラの ドレスを きています。
コミミは、 うたうのが すきな おねえさんです。
「カックカク山は、 たかさ1500メートルか。 うん、 ぼくたちなら かならず のぼれるさ。 ぼくは、 この かっこうで のぼります」
ネコの クロロは、 コックさんの かっこうを しています。
クロロは せのたかい おにいさん。 やきゅうが とくいです。
「お〜い、まってくれ〜」
おくれてきたのは、 ブタのブートン。 わかい おとうさんです。
みずぎをきて、 おなかに うきわを はめています。
「よし、 みんな そろったな? うんうん、 みんな へんてこだ。 それじゃ、 へんてこ とざんたい、 しゅっぱーつ!」
オカヤマさんの かけごえで、 へんてこ とざんたいが カックカク山に のぼりはじめました。
まずは、 ゆるやかな のぼりざかが つづきます。
「なんの なんの。 これくらいの さかみちなんて せっしゃは へっちゃらでござる」
さむらいの まねをしながら、 オカヤマさんが あるきます。
「わたしは~ アイドル~。 アイドルよ~」
うたいながら コミミは あるきます。
「へい、 チャーハン いっちょう!」
りょうりを つくる まねを しながら クロロは あるきます。
「スーイ、 スイ。 スーイ、 スイ。 山のぼりなのに およいじゃう」
ブートンは、 およぐまねを しながら あるきます。
しばらくいくと、 おじいさんと おばあさんに であいました。
おそろいの あおい リュックを せおっています。
「おやや?」
「まあ!」
へんてこ とざんたいを みて、 おじいさんも おばあさんも 目を まるくしました。
「せっしゃたちは、 へんてこ とざんたいでござる。 へんてこな かっこうで 山に のぼってみたくて きたのでござる。 おさきに しつれいするでござる」
おじいさんたちの よこを しずかに とおりすぎ、 4にんは あるきつづけました。
へんてこな かっこうで 山のぼりをしても ほかの ひとに めいわくは かけない――。
これが、 へんてこ とざんたいの きまりです。
しばらくいくと、 だんだんと みちが けわしくなってきました。
へんてこ とざんたいも はあはあと いきが あがります。
「うう、 よろいかぶとが おもい……」
オカヤマさんが、 くるしそうな かおを しています。
「やーん、 ドレスが 木のえだに ひっかかっちゃう。 それに あついわ」
コミミも くちを とがらせます。
「エプロンを していると、 あるきづらいなあ。 ああ、 ぼうしが とれちゃった」
木のえだに ひっかかった コックぼうを とりながら、 クロロは ためいきを つきました。
「ブー。 あついのか さむいのか わからなくなってきたブー」
ブートンは、 なきそうな かおを しています。
けれど、 こんなことで くじける へんてこ とざんたいでは ありません。
いままでだって なんども へんてこな 山のぼりを してきました。
いちどだって ちょうじょうに のぼれなかったことは ありません。
「よし、 みんな もう ひとふんばりだ。 がんばれ!」
オカヤマさんに はげまされて、 3にんも きあいを いれます。
「そうよ。 わたしたちは へんてこ とざんたいよ。 ぜったいに のぼってみせるわ」
「ちょうじょうまでは もうすぐです。 ブートンさんも ファイト!」
「わかったブー。 がんばるブー」
へんてこ とざんたいは、 あるきつづけました。
おがわを こえ、 つりばしを わたり、 へんてこ とざんたいは、 ついに ちょうじょうへ たどりつきました。
カックカク山の ちょうじょうは、 しかくい ひろばのように なってきました。
テニスコートくらいの 大きさです。
「やったー。 のぼりきったぞー!」
「はあ、 つかれたけど きぶんは さいこうよ! こんな ドレスでも 山のぼりできたんだわ!」
「へんてこ とざんたい、 カックカク山を せいは!」
「はやく おべんとうを たべたいブー」
へんてこ とざんたいの 4にんが、 くちぐちに いいました。
そのときです。
はんたいがわの 山みちから、 これまた へんてこな ひとが あらわれました。
カッパの おめんを かぶり、 だんボールばこを きています。
ランドセルを もって、 いくつもの あきかんを カンカラ、 カンカラ ひきずっています。
「カクカク カックン、 カークカーク、 シーカク カックン、 シーカク カックン、 カックカク」
カッパの おめんの ひとは、 わけの わからないことを いいました。
そして、 そのまま 4にんの まえを とおりすぎ、 山を くだっていきました。
「な、 なんだ いまのは?」
オカヤマさんが、 くちを あけたままに なりました。
「とんでもなく へんてこだったわ……」
コミミも ポカーンと しています。
「ぼくたちよりも へんてこだったような……」
「すごいブー」
クロロも ブートンも 目を まるくしています。
まさか、 じぶんたちより へんてこな ひとが いるなんて しんじられません。
けれど、 こんなことで おちこむ へんてこ とざんたいでは ありません。
「うおおおおおおっ! こんどは もっと へんてこな かっこうで 山のぼりを するぞ!」
「そうよ。 さっきの ひとに まけてられないわ! わたしたちは へんてこ とざんたいよ!」
「ぼくたちの へんてこぶりを みせつけてやりましょう!」
「まけないブー!」
4にんは こぶしを つきあげ、 きあいを いれました。
「えいえい、 へんてこーっ!」
よく はれた あおい そらに、 へんてこ とざんたいの こえが ひびきます。
そのあと 4にんは おべんとうを たべました。
しかくい おにぎり、 しかくい ウインナー、 しかくい りんご。
ぜーんぶ しかくだったということです。
おしまい
読んでくれてありがとう。
第3話(後日投稿予定)もよろしくお願いします。
第1話もあるよ(投稿済み)




