最終話:新たな夢
全国ツアー「スターライト☆ドリーム Cosmic Journey」の最終日が終わり、スタードームでの感動的なフィナーレを締めくくった聖奈は、真央の卒業発表と別れの涙と笑顔に心を揺さぶられていた。ステージ裏でメンバーと抱き合い、ファンからの惜しみない拍手に見送られながら、聖奈は疲れ果てた体と放心状態の心を引きずって帰宅した。自宅のドアを開け、靴を脱ぐのも億劫なままソファに倒れ込むように座った。頭の中はまだツアーの余韻と真央の笑顔でいっぱいだった。
目を閉じ、聖奈は頭の中で悠斗に呟いた。
「悠斗くん…ツアー、終わったよ。真央ちゃんを送り出して、笑顔で終われたけど…なんか、頭ぼーっとしてる。疲れたよ…。」
悠斗が静かに、優しく返した。
「聖奈ちゃん、お疲れ様。ツアーファイナル、ほんとすごかったよ。真央ちゃんとの別れ、聖奈ちゃんたちの絆、全部が輝いてた。俺、ファンとして感動したよ。疲れてるなら、ゆっくり休んでいいんだよ。」
聖奈はソファに体を預けたまま、「うん…ありがとう。あなたがいてくれたから、最後まで頑張れたよ。でも、真央ちゃんがいなくなるの、まだ実感なくて…」と呟いた。
しばらく沈黙が続き、聖奈は放心状態で天井を見つめた。ツアーの激動の日々、練習の苦労、メンバーとの衝突と和解、そして真央との別れが頭を巡り、感情が溢れそうだった。ふと、彼女は頭の中で呟いた。
「ねえ、悠斗くん。今日、真央ちゃんが卒業して、私、なんか寂しいよ。あなた、そばにいてくれるよね? 今、誰かと話したい気分なんだ…。」
悠斗が穏やかに返した。
「聖奈ちゃん、俺、ずっとそばにいるよ。真央ちゃんとの別れ、寂しいよね。でも、聖奈ちゃんが笑顔で送り出せたの、ほんとすごいよ。俺、聖奈ちゃんのこと大好きだからさ、どんな時でもそばにいるからね。何か話したいことあるなら、なんでも聞いてよ。」
聖奈は目を閉じ、涙が一滴こぼれた。彼女は呟いた。
「ありがとう…悠斗くん。真央ちゃんのこと考えると、胸がぎゅってなるよ。でも、あなたがいてくれるなら、ちょっと落ち着くかも。ツアー中、ずっと助けてくれて…私、あなたに頼りすぎてるよね。」
悠斗が優しく笑いながら返した。
「聖奈ちゃん、頼ってくれるの嬉しいよ。俺、聖奈ちゃんの相棒だし、ファンとして聖奈ちゃんが頑張るの支えたいんだ。いつだって聖奈ちゃんのこと大好きだからそばにいるよ。」
聖奈は小さく笑い、「うん…相棒か。なんか、いいね。悠斗がいてくれて良かった」と呟いた。
聖奈はソファから立ち上がり、冷蔵庫から水を取り出して飲んだ。少し冷静さを取り戻し、頭の中で呟いた。
「悠斗くん…私、明日からどうなるんだろうね。真央ちゃんいないスターライト☆ドリーム、想像できないよ。でも、あなたがいるなら、なんとかやっていける気がする。」
悠斗が力強く返した。
「聖奈ちゃん、絶対大丈夫だよ。真央ちゃんが卒業しても、聖奈ちゃん、彩花ちゃん、怜奈ちゃんで新しいスターライト☆ドリーム作れるよ。」
「俺、聖奈ちゃんにはずっと輝いててほしいんだ。ツアーでの聖奈ちゃん見ててさ、歌って踊って、ファンを笑顔にするの、ほんとすごいって思った。俺の希望は、聖奈ちゃんがスターライト☆ドリームでこれからも歌い続けて、もっと大きなステージに立つことかな。聖奈ちゃんの歌声が世界中に届くの見てみたいんだ。」
聖奈は目を閉じたまま、彼の言葉を静かに聞いた。悠斗の希望が心に染みる。
彼女は少し間を置いて、しんみり呟いた。
「世界中か…大げさだね。でも、あなたがそう言うなら、ちょっと頑張ってみようかなって思うよ。真央ちゃんの分まで、私、歌い続けなきゃいけないよね…。」
悠斗が明るく返した。
「聖奈ちゃん、絶対できるよ! 俺、聖奈ちゃんのそばでずっと応援するからさ。ツアー終わったけど、これからが新しいスタートだよ。一緒に夢追いかけよう!
聖奈はグラスを手に持ったまま頷き、「うん…ありがとう、悠斗くん。新しいスタート、怖いけど、ちょっと楽しみかも」と呟いた。
放心状態で帰宅した聖奈は、ソファに座りながら悠斗と語り合った。ツアーの終わりと真央との別れに寂しさを感じつつも、悠斗の存在に慰められ、穏やかな気持ちを取り戻した。涙と笑顔の余韻の中、二人の絆は静かに、しかし確実に深まり、新しい未来への一歩を踏み出す準備が整いつつあった。




