第40話:決意と笑顔の約束
全国ツアー「スターライト☆ドリーム Cosmic Journey」の最終日前日、練習中に真央が「このツアーを最後にグループを卒業する」と告白し、聖奈、彩花、怜奈の感情が爆発した。怒りと悲しみが渦巻く中、リハーサルは中断され、スタジオには重い空気が残った。真央は涙を拭い、一人で荷物をまとめて先に帰り、残された三人は放心状態で床に座り込んでいた。
聖奈は膝を抱え、頭の中で悠斗に呟いた。
「悠斗くん…真央ちゃんが卒業するなんて、まだ信じられないよ。私…どうしたらいいか分からない…。」
悠斗が静かに返した。
「聖奈ちゃん、辛いね。俺もびっくりしたよ。でも、真央ちゃんが夢を追いかけたいって気持ち、聖奈ちゃんたちのことが大好きだから言ったんだと思う。聖奈ちゃんたちの絆、強いからさ、きっと乗り越えられるよ。」
聖奈は涙を拭い、「うん…そうだね。乗り越えなきゃ」と呟いた。
彩花が立ち上がり、目を赤くしながら呟いた。
「真央、ほんと勝手だよ…。でも、夢追いかけるって気持ち、分からなくはないけどさ…。」
怜奈が鼻をすすり、「私、真央ちゃんいなくなるの嫌だよ。でも、真央ちゃんが決めたなら…どうしようもないよね」と声を詰まらせた。聖奈は二人の言葉を聞きながら、胸が締め付けられる思いだったが、ふと立ち上がった。
「ねえ、彩花ちゃん、怜奈ちゃん。私、考えたんだけど…。」
彩花と怜奈が聖奈を見上げ、彼女は深呼吸して続けた。
「真央ちゃんが卒業するの、急に言われて私たち、感情爆発しちゃったよね。私も…でも、真央ちゃんのこと大好きだから、こんな終わり方嫌だよ。明日、ツアー最終日、真央ちゃんの卒業ライブをさ…笑顔で真央ちゃんを送り出してあげようよ。」
彩花が驚いたように「笑顔で…?」と呟き、怜奈が「聖奈ちゃん…できるかな、私、泣いちゃうよ」と不安げに言った。
聖奈は目を潤ませつつも、力強く言った。
「私だって泣きたいよ。でも、真央ちゃんが夢追いかけるって決めたなら、私たち、応援してあげたい。ツアー最後までずっと一緒に頑張ってきたんだから、最後は最高のステージで、真央ちゃんに『ありがとう』って笑顔で伝えよう。悲しいけど、それで真央ちゃんも安心して次の道に行けるよね。」
彩花が少し考え込み、頷いた。
「聖奈ちゃんの言う通りだね…。私、真央に怒っちゃったけど、本当は大好きだからさ。笑顔で送り出すの、私も頑張るよ。」
怜奈が涙を拭い、「うん、私も…。真央ちゃんが幸せなら、私、笑顔で頑張れるよ。聖奈ちゃん、ありがとう」と笑った。
三人で手を握り合い、聖奈が「じゃあ、決まりだね。明日は泣いてもいいけど、最後は笑顔で真央ちゃんを送り出そう」と提案。彩花と怜奈が「うん!」と声を揃え、固い決意を胸に抱いた。聖奈は頭の中で悠斗に呟いた。
「悠斗くん…私、彩花ちゃんと怜奈ちゃんと決めたよ。真央ちゃんを笑顔で送り出すって。辛いけど、これでいいよね?」
悠斗が優しく返した。
「聖奈ちゃん、すごいよ。真央ちゃんのこと大事に思ってるから、そんな決意できたんだね。俺、ファンとして聖奈ちゃんたちの絆に感動してる。明日、最高のステージになるよ、俺も支えるからさ!」
聖奈は小さく笑い、「うん、ありがとう。頼りにしてるよ」と呟いた。
練習後、聖奈、彩花、怜奈はスタジオを出て、夜空を見上げた。彩花が「明日、真央にちゃんと気持ち伝えようね」と呟き、怜奈が「うん、真央ちゃんに『大好きだよ』って言いたい」と頷いた。聖奈は「私もだよ。笑顔でね」と付け加え、三人はそれぞれ帰路についた。自宅に戻った聖奈は、ベッドに座りながら呟いた。
「悠斗くん…明日、真央ちゃんとの最後だよ。私、ちゃんと笑顔で送り出せるかな。」
悠斗が穏やかに返した。
「聖奈ちゃん、絶対できるよ。聖奈ちゃんの優しさと強さ、俺、信じてる。真央ちゃんも嬉しいはずだよ。」
ツアー最終日前日の練習後、聖奈は彩花、怜奈と話し合い、真央を笑顔で送り出すと固く決意した。感情の爆発から一夜にして絆を取り戻し、最後のステージに向けて前向きな気持ちを共有した三人は、真央との別れを最高の形で迎える準備を整えていた。




