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第32話:謝罪と絆の修復

握手会での神対応で人気が急上昇した聖奈だったが、メンバーの嫉妬心から関係がぎくしゃくし、喧嘩に発展してしまった。素直に謝れず落ち込んでいた彼女は、悠斗の優しい言葉に励まされ、翌日、メンバーに謝る決意を固めた。朝、鏡の前で深呼吸しながら、聖奈は頭の中で呟いた。

「悠斗くん…私、今日みんなに謝るよ。緊張するけど、あなたの言う通り、素直にならないとダメだよね。うまくいくかな…。」

悠斗が穏やかに返した。

「聖奈ちゃん、絶対大丈夫だよ! 聖奈ちゃんの優しさ、みんな分かってるからさ。素直に気持ち伝えれば、きっと伝わるよ。俺、応援してるから頑張って!」

聖奈は小さく頷き、「うん、ありがとう。頼りにしてるよ」と呟き、家を出た。

スタジオに着くと、彩花、真央、怜奈がすでに集まり、軽い挨拶を交わしたものの、昨夜の喧嘩の余韻で空気が重かった。聖奈は練習前の休憩時間を見計らい、勇気を振り絞ってメンバーの前に立った。少し震える声で、彼女は口を開いた。

「あの…みんな、ちょっと聞いてほしい。昨日のことで、私、謝りたいんだ。」

彩花が少し驚いた顔で「聖奈ちゃん…?」と呟き、真央と怜奈も視線を向けた。聖奈は目を伏せながら続けた。

「握手会で私が目立っちゃって、みんなが置いてかれるみたいになったの、私のせいじゃないかって…ずっと考えてた。目立とうとしたわけじゃないけど、結果的にみんなに嫌な思いさせてごめんね。私、みんなのこと大好きだから、こうやってぎくしゃくするの嫌で…。仲良くしたいよ。」

一瞬の沈黙が流れ、聖奈は胸が締め付けられる思いだった。だが、彩花が先に口を開いた。

「聖奈ちゃん…私も言いすぎたよ。聖奈ちゃんが目立つの、ちょっと嫉妬しちゃってさ。でも、グループが注目されてるのって聖奈ちゃんのおかげもあるよね。ごめん、私の方が大人げなかった。」

怜奈が頷き、「私もだよ。聖奈ちゃんの神対応すごいなって思ってたのに、素直に言えなくて…。ごめんね」と付け加えた。真央が少し照れながら、「私もさ、聖奈ちゃんの話題ばっかりで焦っちゃったけど、本当は誇らしいよ。私の努力が足りないだけなのにね」と笑った。

聖奈はメンバーの言葉に胸が熱くなり、目を潤ませながら言った。

「みんな…ありがとう。私も、みんながいてくれるから頑張れるんだよ。これからも一緒に頑張りたい。」

彩花が「もちろん!」と笑い、真央と怜奈も「うん!」と頷き、四人で抱き合った。ぎくしゃくしていた空気が一気に和らぎ、聖奈は心からホッとした。

その夜、自宅で聖奈はソファに座り、頭の中で悠斗に呟いた。

「悠斗くん…私、みんなと仲直りできたよ。謝ったら、みんなも謝ってくれて…ほんと良かった。あなたが励ましてくれなかったら、怖くて謝れなかったよ。ありがとう。」

悠斗が嬉しそうに返した。

「聖奈ちゃん、やったね! 俺、聖奈ちゃんがみんなと仲良くしてるの、めっちゃ嬉しいよ! ファンとして、グループの絆が一番大事だからさ。聖奈ちゃんの素直さ、最高だよ!」

聖奈は笑いながら、「うん、あなたのおかげだよ。素直になれて良かった。でも、やっぱり私の体から出てってくれるのが一番なんだけどね」と軽く付け加えた。

悠斗が優しく返した。

「まだ一緒にいたいな。聖奈ちゃんがこんな大事な時乗り越えたの、俺、見れて良かったよ。これからも支えるからさ。」

聖奈は少し考え、頭の中で呟いた。

「うん…ありがとう、悠斗くん。今回はほんと助かったよ。あなたがいてくれると、私、強くなれる気がする。」

悠斗が少し照れながら、「聖奈ちゃん、名前呼んでくれるの嬉しいよ。俺、聖奈ちゃんのことずっと応援してるからね!」と返した。

握手会での神対応で人気が高まった聖奈だったが、メンバーとの軋轢を乗り越え、謝罪を通じて絆を取り戻した。落ち込んでいた彼女を優しく諭した悠斗の存在は、聖奈に素直さを取り戻させ、二人の信頼関係をさらに深めていた。翌日の練習では、メンバー全員が笑顔で新曲のダンスを揃え、グループとして新たな一歩を踏み出していた。

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