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第10話:廊下のハプニング

更衣室を後にした聖奈はなんとか気持ちを落ち着け、次の打ち合わせに向かおうと廊下を歩き始めた。すると、後ろから軽快な足音が近づいてくる。振り返る間もなく、突然、後ろから抱きつかれ聖奈は胸を揉まれた。

「きゃっ! 何!?」

聖奈が驚いて振り向くと、そこには「スターライト☆ドリーム」のメンバーの一人、彩花が立っていた。彼女はいたずらっぽく笑いながら、「聖奈ちゃん、おっはよう! 後ろ姿見かけたからさ」と無邪気に言った。

だが、その瞬間、頭の中で悠斗の声が爆発した。

「うわああああ! 何!? 胸!? 聖奈ちゃんのおっぱい揉まれた!? やばい、俺、感じたよ! 柔らかくて…めっちゃリアルで…幸せすぎる!?」

聖奈は顔を真っ赤にして、彩花の手を振り払いながら叫んだ。

「彩花ちゃん、やめてよ! びっくりするじゃない!」

「ごめんごめん、聖奈ちゃんの反応が可愛いからつい!」と彩花は笑いながら謝ったが、悠斗の興奮は収まらない。

「うおおお! 彩花ちゃんが揉んだの!? あの可愛い彩花ちゃんが! 俺、聖奈ちゃんのおっぱいの感触感じちゃってるよ! やばい、ファンとして最高の瞬間だ!」

聖奈は頭の中で悠斗に猛抗議した。

「最高って何!? 私が恥ずかしくて最悪なんだけど! あなた、勝手に感じないでよ! 私の体なんだから!」

「感じないって無理だよ! 聖奈ちゃんの胸、こんな柔らかくて…彩花ちゃんの手まで伝わってきて…俺、耐えられない!」

聖奈は彩花に「もうやらないでね!」と念を押してその場を離れようとしたが、悠斗がさらに騒ぎ立てる。

「ねえ、聖奈ちゃん、もう一回揉んでもらってよ! 彩花ちゃんにお願いして! 俺、もっと感じたい!」

「何!? バカじゃないの!? 絶対にそんなことしないよ! 頭の中で目を閉じてなさい! 今すぐ!」

「閉じられないよ! 感覚がガンガン来るもん! 聖奈ちゃんのおっぱい…やっぱアイドルってすごい…!」

聖奈は廊下の壁に寄りかかり、頭を抱えて呟いた。

「彩花ちゃんまでこんなことするなんて…。あなたがいるせいで、私のプライバシーがどんどん崩れるよ…。」

「崩れるって…俺的には最高なんだけどなあ。揉まれる聖奈ちゃんも大好きだよ!」

聖奈は彩花が去ったのを確認し、深呼吸して気持ちを立て直した。だが、悠斗はまだ頭の中で興奮を抑えきれていない。

「聖奈ちゃん、彩花ちゃんの手、めっちゃ柔らかかったね。もう一回…。」

「もう一回って何!? やめてよ! 私の体から出てってくれれば、こんな恥ずかしい目に遭わなくて済むのに!」

廊下でのハプニングは、彩花のふざけた行動と悠斗の大興奮によって、聖奈の平静を一瞬で吹き飛ばしてしまった。事務所での一日が始まったばかりなのに、彼女の試練はまだまだ続きそうだった。

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