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プロローグ

12/7 改稿済み

Ethereal(エーテリアル) Chronicle(クロニクル)』、それは自己進化型AIによって運営及び管理されるVRMMORPGゲーム。このゲームは、プレイヤーが完全に仮想現実の世界に没入し、異なる種族や職業、無限の冒険が待ち受ける広大な領域を探索できるよう設計されている。


 このゲームの最大の特徴は、その運営が高度なAIによって行われていること。このAIは自己学習能力を持ち、プレイヤーの行動や好みに応じてゲームの内容を進化させ、常に新鮮で挑戦的な体験を提供する。






 あの事件から1か月が経ち、Ethereal Chronicleの世界は、一大イベントの興奮に包まれていた。第三次出荷分600万人記念のエキシビションマッチで、この世界で二大レギオンが激しい戦いを繰り広げていた。


『お待たせしました!復旧アンド600万人突破記念エキシビションマッチを開始しまーす!どちらのレギオンも頑張ってね!』


 空中では、竜に変身した戦士が、羽の生えた女の子との間で息をのむ一騎打ちを繰り広げている。彼らの戦いは、まるで古代の伝説が蘇ったかのよう。空を裂く翼の一振り、火を吹く竜の咆哮、空中で交わされる猛烈な攻撃。それは観衆を魅了する壮大なドラマであった。


 地上では、フリフリの衣装を着たプレイヤーが炎の精霊の攻撃を輝くバリアで防ぎ、その後ろで冷静な弓使いが矢を放ち続けていた。前衛がバリアで炎を無力化し、後衛が矢で敵を正確に射抜いていく。この二人の連携は、まるで互いを完璧に補完するかのようだった。


 また別の場所では、狂戦士とも言うべき大男が、3人の相手に対して圧倒的な力を見せつけていた。彼の巨体は、まるで動く要塞のよう。一振りの斧が地面を揺らし、周囲を吹き飛ばす。彼の荒々しい戦い方は、周囲の観衆を唖然とさせ、戦闘の興奮を高めていた。彼の怒声と共に、敵は次々と倒れていった。


 アリーナの中心では、レギオンリーダーたちが対峙していた。彼らの間には、互いに打ち勝とうとする強い意志が感じれた。「やっとこの時がきたなぁ!」と一方のリーダーが気迫を込めて叫び、「今日は私が勝ちますよ……!」ともう一方が冷静に応じる。その瞬間、二人は激しくぶつかり合った。彼らの剣が光を放ちながら交錯し、その衝撃波は観客席にまで届いた。





 このエキシビションマッチは、ただのゲームを超えたものだった。それは、勝利を求める熱い魂と、互いの力を認め合う尊敬の念が交錯する、壮大な物語の一幕である。戦士たちの汗と涙が、Ethereal Chronicleの世界をさらに豊かで生き生きとしたものにしていた。







『Ethereal Chronicle』の世界は、これからも続く冒険、友情、戦い、そして新たな物語を紡いでいくだろう。これは、そんな物語の始まりのお話である。


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