落下、
(´・ω・`)すいません本当にすいません時間ないんです本当に(ry
なんだかんだでメインのローズマリーのほうがアクセスの伸びがいいって言う…
いや続けますよ…多分…
あぁ……俺死んじまったのか。
最後にヒナの顔見れてシアワセだったなーとか思う暇もなかったな。
死ぬってこういう感じなんだ。
うん。
まぁ悪くないか。
物凄く唐突だったけど未練とか、もう無いしな。
親父はどう思うだろうか。
いつも俺と関わらなかった親父がどんな顔するかちょっと見てみたかったけど。
あ、それと友人Aもまだ俺死んだの知らないだろうな。
知ったらどんな顔するか……まぁサボリ仲間一人減ったぐらいで涙するようなヤツでもなかったけど。
俺は天国か、地獄か。
特にカミサマ崇拝してるわけじゃないけど……あれ?天国地獄は仏だっけ?
天国だったら母さんいるかな?
あぁやべ……どうせ母さんに会うんなら美容院行っとけばよかった……
……、天国にも美容院あるか?
なんか物凄いだるいな。
浮遊感ってぇの?
真っ暗で何にも見えないのに感覚はあって……
ゼラチンの粘液の中に沈んでいってるみたいだ。いや、沈んだことないからわかんないけど。
多分これが死ぬってことなんだろうな。
とてつもなくしんどいけど。
もうどんだけ時間が経ったかわかんない。
ずーっと暗闇の中。
体のどこも動かないし。
俺は死んでないのか?
意識のある植物状態?!
……日本初……かもしれん。
「シューイチ……」
声が、聞こえた。
真っ暗な、右も左も上も下もわかんないような真っ暗闇。
でも、俺を呼ぶ声が聞こえた。
「シューイチ」
俺か?呼ばれてるのか?
声は女みたいだけど、でもヒナほど大人びてない。むしろ子供の声。
女の子の声。
「シューイチはまだ、生きてるよ?でもなにもないだけ。」
生きてる?
俺が?
何もないって何が?
「人間としての機能、全部無くなっちゃったの。だからもう人間じゃないの。でも安心して、もうこの世界に未練はないんでしょ?私が。私がシューイチを連れて行ってあげる。」
人間……じゃなくなった?
俺はまだ考えたりできるのに?生きてるのに人間じゃない?
この世に……未練がない?
じゃあ差し詰め俺に話しかけてきている子は……天使?
「天使じゃないよ。でもシューイチを助けてあげることはできる。悩んでたんでしょ?苦しかったんでしょ?彼女。今もシューイチの隣にいるよ。邪魔だよね?だから……救ってあげるの。こんな世界もういらないでしょ?」
その言葉は。
人間じゃないとかそんな言葉よりもっと深く。体に染み渡った。
未練は無い。
だけど、ヒナが……邪魔?
でも……俺が行ったら死ねるのか?
今度こそヒナの前から消えれるのか?
「うん♪じゃあ行こっか?」
返事を待たずして。
俺の体は崖から飛び降りたかのように落ちて……落ちていくようだった。
風は感じないが、何も見えないが感じる。
実はこれ地獄行きだったり。
そんなこと考えたけど先にヒカリが見える。
小さい、小さいヒカリ。
これで、俺は開放される。
加速、加速、加速。
一瞬、ヒナの顔が頭を過ぎった。
狭い、白い病室で寝ている俺の隣で小さい椅子に腰掛けて俺を見下ろすヒナ。
枕もとの机にはヒナが持ってきたんだろう鮮やかな花が生けられていて、ヒナは制服だった。
死んだように眠る俺は目も開けない。当然だ。
時計の針がカチリ、カチリと動く度にヒナが今か、今かと俺が目覚めるのを待っているようだった。
痛い。
胸の奥のほうで針で突いたような痛みが走る。
でも、戻れない。
ヒナの邪魔は出来ない。
加速、加速、加速。
俺は――
ヒカリに到達。
そして意識を失った。
そう思った次の瞬間には目が覚めていた。
「なん……だここは?」
そこは見知った通学路や自宅の部屋とか病院とかそんなものから全然離れた。
まるで違う世界に来てしまったかのような。
見る視界全てに風になびく草原が広がっていた。
ここが……あの子の言っていた場所?
現実……なのか?