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三話
いつぶりだろうか(おそらく卒業式だとは思うが)太陽の光を感じて少しふらふらした。確か家にいたはずなのだが。頭がクラクラする。
あたりを見回すとそこには草木一本すら見当たらない(俗に言う砂漠のようだまぁ砂漠なんて見たことないからな。)
どうして俺が冷静なのかって当たり前だ1人でも冷静で清々しく見せるのが引きこもり厨二病というものだ。
「シン、起きたのか?」
突然隣から聞き慣れた声がした。顔を上げるとそこにはタクが・・・ん?
そこにいるタクは腰から下が無かった。正確には腰から俺の手にかけて幽霊のように繋がっている。タクと繋がっている手には不思議な模様がついている。
「シンはどれだけわかってるんだ?」
いきなりタクが訳の分からないことを言ってきた。俺が何のことだ?と言った顔をしているとタクが進めた。
「もしかして何も分からないのか?」
「何もって言うか、あれだろ確か俺就職しててこれ夢?」
「この世界についてシンは何も聞かされてないんだな」
タクの発言に俺は頭がついてこなかった。