第33話 ダブル。3
日はあっという間に過ぎ去り、ダブルデート当日です。
テンションはいつにもなく相当高まっています。気分が高まりすぎて近くの電柱を食べちゃいそうです……って私はティラノザウルスかーい!という的外れな恐竜ノリツッコミも出してしまうぐらいハイな気持ちです。一般的に言うヤバイ女です。そのぐらい上野君に会えるのが楽しみで仕方がありません。
待ち合わせ場所には10分前に到着しました。時間は守るのが当たり前です。遅刻なんて絶対あり得ません。辺りを見渡すと電柱にもたれ掛かって、スマートフォンをいじっているゆーくんを発見しました。
「おはよう。ゆーくん」
「あ、はっちゃん。おはよう」
「相変わらず早いね」
「うん、はっちゃんが待ち合わせ時間を朝の4時っていうから、約7時間前からずっとここにいるからね。正直だいぶ早く来てるよ。通りかかった新聞配達の人と何回かハイタッチもしたからね。勿論冗談だけど」
「そんなことより上野君はまだかな」
「うん、相変わらずスルースキルが高すぎるよね。まあ来ない確率のほうが正直高いと思うけどね」
そんな感じでしばらくゆーくんと雑談をしていると、待ち合わせ時間ぎりぎりに桃百合さんが慌ててやってきました。
桃百合さんの服装は普段のビッチオーラが何故だか消え去り、ロングスカートなんか履いちゃってます。顔からはビッチ臭が消えませんが、服装だけは清楚な感じです。方向性を変えたのでしょうか。
「ハッチごめんっ!時間ギリギリになっちゃって!」
「別に大丈夫ですよ。ところで上野君は?」
「いや……あの……」
「どうしたの?上野君は?」
「電話でも言ったけどさ……誘うのはやっぱり無理だったっていうか……」
「え」
気が付くと私は頭が真っ白になり、本能的に桃百合さんのスカートを捲り上げていました。捲り上げた状態で手を固定。その力は自分でも驚くほど強く、必死に抵抗する桃百合さんを嘲笑うかのように公衆の面前でピンク色のパンツが丸見えの状態です。ちょっとしたショーが始まったみたいな感じです。
「ちょ!ハッチ!誘えなかったのはごめんって!ほんとやめて!恥ずかしいから!」
「痴女は痴女らしく痴女っぽいことしてなさい!!!」
「やめて!ほんとやめてぇ!!!」
「やめません!これは上野君を誘えなかった桃百合さんに対しての罰です!」
「きゃぁあ!!!!」
「……はっちゃんのがやってること完全に痴女なんだよなぁ」
この後すぐ警察の方に見つかって事情を聴かれました。




