出立
むちゃくちゃ間が空いてしまいました。
「顔合わせもすんだ事だし、早速で悪いが行ってもらおうか。」
「え。いくらなんでも早すぎませんか?」
と言う俺の抗議に、
「すまんな、まだ会わねばならん者たちがおるのだ。」
と答える建御雷様。
「何せ盛大にやりおったからな、上から下まで大騒ぎでな人手が足りん。いや、この場合は『神の手』か。」
なんか旨いこと言った感じにニヤリとした
「まあ、最も『神の手』が足りん最大の理由は母上にあるのじゃが。」
なんだよなそれ!?母上って誰?
と、すでについていけなくなったんだが。
「さあアミエールの隣へ。アミエール後は…と、いかんな。」
ソファーから立たされ 女神様の隣へって、手をををー
「忘れるところだったわ。御家族へはちゃんと教えておくので安心せよ。」
「あ、ありがとうございます。いろい…あっ」
あまりの事に混乱していたが、家族の事で我に返った瞬間、ある事を思い出した。
「心配するな浅井殿、ぴーしーのはーどですくはきっちり壊しておく、お宝の方はお父上に処分を頼んでおく。気にはするでない。」
素早く近づき小声で耳打ちしてくれる。
…素晴らしい神様だ!!ぜひ拝ませて下さい。
思わず拝む自分を、うなずきながらみていた健御雷様だったが
「うむ、もうよいじゃろう。それではアミエール。」
「はい、健御雷様。皆様方にもよろしく御伝え下さいませ。」
「うむ、そなたもな。では浅井殿壮健でな。」
「それでは、浅井様参ります。」
握った両手を更に握りながら、ニコっと微笑むと。
目の前は真っ暗になった。
やっと旅立ちです。