建御雷様と俺の死因
システムに慣れんとな…
11/25 一部変更しました。
いやだって、韓国だけだと『石器時代』にしても滅亡しそうだし(笑)
気が付くと、俺はソファーに座っていた。
まるでどこかの企業の応接室みたいだ…まあTVのドラマで観たことが有るだけだけど。
そうして部屋を見回していると、
「失礼するよ。」
と言いながら、背後の扉から男が入ってきた。
「すまんな、待たせてしまって。最も、待ったという実感は無いだろうが。」
そう言いながら、このガッチリした体格の男は、俺の向かいのソファーに座る。
「自己紹介がまだだったな。儂は建御雷と言う、宜しくたのむ浅井雅也殿。」
…え!?建御雷ってあの建御雷様!?このジャージ姿の!?と驚いていると
「やはり知らんか(笑)なんせ儂は、天照殿や素戔嗚尊殿達と違ってまいなー神だからな。」
「いやいや、十二分に有名神ですよ!…所で何故建御雷様が?」
「うむ、本来ならこのような事は天照殿達の管轄なのだがな。あの件の後始末で忙しくてな、儂が代理と言う事で駆り出されたのだ。所で浅井殿、おぬし死んだ時の事を覚えておるかな?」
「え!?俺死んだの?!…あ、私は死んだのですか?」
「うむ、やはり覚えてはおらぬか。まあ、死んだ時の事を覚えておる者など珍しいがな。」
と言いながら部屋に有るTVをつけた。
「まあ、コレを見てみよ。」
そうしてつけたTVでは、報道番組だろうか、現場らしき場所からレポーターが喋っている。
『はい、此方は対馬の事件現場です!ご遺体は既に収容されて此処には有りませんが、そこら彼処には、銃撃痕や爆弾が爆発した痕など、生々しい傷跡が見て取れてます!』
『突如として現れた、韓国軍らしき集団による襲撃が行われたかと思うと、その後忽然と姿が消えました!』
『まだ、現場は混乱しておりますが、この件で亡くなられた方々が多数にわたる責任が、日本政府及び自衛隊に有るとの声が、既に市民から上がっています!』
『はい、ありがとうございます。現場からのレポートでした。どう思いますか苑場教授?』
『やはり日頃の政府の対応が悪いせいですな。第一、この粗い画像からどうやって韓国軍と断定したんだ!私は自衛隊の自作自演だと判断します!』
『待って下さい!確かにこの画像は粗いですが、確かに韓国軍だとの裏付けは取れています!』
『だったら、韓国に抗議すれば良いだけの事だろうが!していないと言うことは、自衛隊の自作自演だとの証拠だろうが!』
『抗議しないことと、自衛隊は関係有りませんよ!それに、抗議しないのではなく出来ないようです。』
『ほう、何故ですかな?』
『…まだ確定情報では無いのですが…韓国その物が消えてしまっているとか。あっ、韓国だけでははなく、韓国および北朝鮮、つまり半島ごと確認できなくなって要るようです。後、両国人は在日を含め諸外国からいなくなった、との話しです。』
『やはり、日本政府による陰謀だ!』
『だから何でそうなる!!』
「…相変わらずだな、あの教授は。どうだね、少しでも思いだしたかな?」
「…はい、少しは…」
あの時、フェリーから出てきた兵士達に撃たれたのだ。
言葉が解らなかったので、どこの国の軍隊かは解らなかったが、その後続いて出てきた戦車?に付けられた国旗は確かに韓国の物だった。
その時はまだ多くの人が生きていたが、韓国兵達はその人達を戦車?の前に並べひき殺させたのだ。
その時俺も死んだのだ。
…アイツ等、心底楽しげに笑っていやがったな。
「…とらうま、とやらになっておるようなら、記憶を一部でも消せるが…どうかね?」
「…いえ、大丈夫です…ご心配ありがとう御座います…」
俺を気遣うように、じっと顔をみていた建御雷様だったが、ニッコリ笑うと。
「それでは、本題にはいろうか。宜しいかな浅井殿。」
「はい、お願いします。」
ごほん、と前置きしてから
「浅井殿、異世界にいってみんかね?」
もし、本当にこんな事件が起こっても、こんな教授がいそうですね(笑)
韓国軍の描写については…前科ありまくりだしな…