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留学先での日常

「ああ!もう!何でこんな事になるのよ!!」

「泣き事言ってる暇があるなら運転に集中しろ」

「分かってるわよ!」

 後部座席から飛んできた叱責にいらだち紛れにアクセルをベタ踏みする。

 

 ブロオオオォォォン!!

 途端に猛烈なエンジン音が響き渡り猛烈なGが襲ってくる。

 フロントガラスを流れる風景が、車のスピードを物語る。

 タイヤ越しに伝わって来る、ぬちゃぬちゃとした生理的嫌悪を催す感触を無視し。

 時々車の進路を塞ごうとやって来る『障害物』たちを吹き飛ばしながら、ひたすらハンドル操作に集中する。

 

 キキイイィィィ!

 だが突如、右側から車が並走してきて此方に体当たりをしてこようと迫って来る。

「アリスさん!」

「ああ!」

 ガガガガガガガガガ!

 後部座席のアリスが窓がら自動小銃を連射する音が鼓膜を叩く。

 ボガン!

 弾丸が燃料に着弾したのだろう並行してきた車が爆発して炎に包まれる。

 運転席に居た黄衣のローブを着たモノが炎に包まれるのを横目に見ながら、殆どしがみつく様にハンドルを取る。

 

 どんなことに終わりが来るように、この痛ましいドライブにも終わりはくる。

「見えた!あそこだ!」

 前方に暗闇の中にねっとりと光る篝火の群れ。

 そこを目指し、ひたすら車を走らせる。

 時々前に飛び出してくる『障害物』を跳ね飛ばしひたすら目的地を目指す。

 

「よっしゃああ!とうちゃくだあ!」

 篝火を囲み人の姿をしたモノ達が忌まわしい呪文を唱える円に向かって突撃し。

「これでもくらいな!」

 シュポポポポーーン

 幾つものシャンパンのコルク栓が抜かれたような音と共に、多数の手榴弾が円の中心部へと投げ込まれる。

 

 とっさに目と耳をふさぎ口を開けて身を伏せる事が出来たのは幸運だった。

 次の瞬間、塞いだ耳の向こうから凄まじい爆音と衝撃に体が揺さぶられる。

「ーーー~っアリスさんやりすぎです」

「やーごめんごめん、何事も派手な方がいいかと思ってさ」

 キンキンと耳鳴りがやまない頭を振りながら、ベコベコになった車から這い出してみれば。

「っぐ………」

 辺りにはおびただしい数の『破片』が散乱していた。

 何とも言えない焦げた臭いとその光景に酸っぱい物が込み上げてくるが無視して篝火があった中心部に目をやると。

 

 

 ビチャリと触手が地面を這う音が聞こえるいたましいソレはボロボロに焦げた魔方陣から身を起こし見えないはずの目で此方を見て小さな牙が生えた幾つもの口からおぞましい咆哮を辺りに響かせながらこちらにむいかいあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアあああああああああああああああああああああああアあああああああああああああああああああああああああああああああああ嗚呼あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ阿あああああああああああああああああああああああああああああああああ亜ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ唖あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

 

 

「確りしろ!」

 ガツンと右から抜けるような衝撃と共に強制的に覚醒させられる意識。

「あ?」

 呆けた様に反射的に右頬に手を当てて、そこでようやく自分が殴られたのだと理解した。

 痛いと言うよりいまだに衝撃が頬に残っている様な感触。

「ちょっとアリスさん!『精神分析(物理)』は止めて下さいと、あれほど言ったでしょう!!」

「敵を前にして悠長に発狂している方が悪い!」

「アレを見て平気なのは貴女くらいです!」

 目の前には気持ち悪い生き物がビチャビチャトと触手をくねらせ此方に這い寄ってこようとしている。

 先ほどの様な事にはなりませんが、見ていて気持ちの良い物ではありません。

 

「アレはいったい、儀式はどうなりました?」

「ギリギリで邪魔したからな、神様じゃなくて落とし子の類が呼び出されたんだろう」

「不幸中の幸いと言った所ですか」

 教団が呼びだそうとしていたモノが呼び出されたらただでは済みません、それよりはましと言った所でしょうか。

 ですが。

 

「来るよ!」

 異様な臭気を放ちながらズルズルと此方に触手を振り上げてくる落とし子。

 どう見ても友好的には見えません。

「結局こうなるんですね」

 溜息をつきながら手の中に『弓』を呼びだします。

「ハッ私は好きだね、こういう分かりやすいの!」

 隣のアリスさんは愛用のハンドガンを構えながら笑みを浮かべる。

 獲物を前にした肉食獣の様に獰猛に、妖艶に、そして何より嬉しそうに笑いながら。

「いくよ!」

 吠えるかのような号令と共に、いたましい落とし子へと飛びかかった。

 

 

 

「以上が今回の事件の顛末です」

「ふむ、なるほど」

 黴臭い研究室の中、今回の事件の説明を受けた老紳士は、深遠なる知識を湛えた瞳を瞑目しながら「ふむ」と深く頷いた。

「また君やアリス君に助けられたようだね」

「いえ、私もアリスも何時も通り自分から巻き込まれた様なものですから気にしないでくださいアーミテッジ教授」

 

「それで件のアリス君は?」

「それもいつも通りです、事件が一段落ついたとたん、ふらっと何処かへ」

「そうか、彼女にもいろいろ話を聞きたかったが仕方が無いだろう」

 アーミテッジ教授に今回の事件の顛末を纏めたレポートを手渡しながら、その後の細かい説明を付け加える。

「汚染された土地はアリスさんがクトゥグアを召喚して念入りに浄化してくれましたから以後、怪異が起きる可能性も少ないでしょう」

「やれやれ、数十年前から続く『焼け野』の問題もようやく解決したか、貯水池の工事が始まる前で本当に良かった」

「まったくです、しかしよくあんな所を貯水池にしようなんて考えましたね」

 あの『焼け野』を真夜中、装甲車で突っ切った身としては、いくらアリスさんが浄化してくれたとはいえ、あそこからの水は飲みたいとは思いません。

 だからこそ、あの邪教団も、あそこで儀式をしようと言う気になったのでしょうけど。

「なに、例え宇宙からのモノであれ、いや、宇宙からのモノであるからこそ、フォーマルハウトの光には耐えられんだろう、無論私も後日視察に行くつもりだ」

 なら良いですけど、ああ、そう言えば。

 

「お借りした装甲車なんですが壊れて動かなくなってしまったので、あの場に乗り捨ててしまったのですが……」

 あの時は心身ともにボロボロで回収する意欲なんてありませんでしたからね。

「ああ、それも気にする事は無いさ、元々軍からの借り物だからね、彼らが勝手に回収するだろう」

「良いんですか、それで」

「なあに構わんよ、彼等には良いデータ提供になるし、貴重なサンプルの確保も出来ただろう」

 サンプルってアレですか、さんざん轢いたり潰したりしたアレの事ですか?

「軍にはまだ、ああ言った事に対する情報が少ない、どんな物であれ喜んで飛びつくだろうさ」

「担当者のSAN値を犠牲にしてですか?」

「そこまでは我々の与り知らぬ所さ、案外適応している者もいるかもしれん」

 あー………まあ、喜びそうな人選にいくらか心当たりがあるのが何とも言えない気持ちになる。

 

「軍と言えばシュリュズベリイ博士は?」

 変人の多い大学の教授陣の中では軍とのコネクションが一番あるのがシュリュズベリイ博士ですが、最近姿を見ていない様な気がします。

「彼ならセラエノの大図書館で調べ物があるそうだ」

「またですか、アンドルー君が単位が足りなくなるって泣いてましたよ」

「それで大人しくなるような人物なら問題など起こさないさ」

「ですよねー」

 二人揃ってハアと溜息が出る。

 悪い人ではないのだが、時々ふらりと何処かに行ってしまう放浪癖の様なものがあるのが玉に傷。

 今回の様に行き先が分かっている事の方が珍しいくらいです。

 必然的に博士の居ない間の穴埋めはアーミテッジ教授やその周りに回って来るんですよね。

 まあ、今はいない人の事を言っても仕方が無い。

 

「はあ、まあそれなら……ふぁああ……あ、すみません」

 おっと、気が緩んだ途端、欠伸が。

「ああ、すまないね君も事件の後、徹夜だったのだろう、報告はもう良いから今日は帰りなさい」

「すみません、お言葉に甘えて失礼します」

 こうして私は一礼してアーミテッジ教授の研究室を退出しました。

 その後、廊下で偶然出会ったモーガン教授と怪異に効く銃の事で意見を交換し合い。

 図書館で今回の事件で使った資料を返却し、偶然出会った文字通り人が変わったかのように勉強熱心になった学生と時間と空間に付いて議論して、帰り際、番犬に特製ジャーキーをあげて少しの間戯れてから帰路に付きました。

 

「ただいまー」

 誰もいない下宿先のアパートの自室のドアを開けます。

 郵便受けに溜まっていた幾つかの郵便物をドサドサと机の上に投げ出します。

『急募!地下鉄職員募集中!健康で長期間太陽の光にあたらなくても平気な人募集中』

 等と書かれた鉄道会社のビラは丸めてゴミ箱に。

 他には両親や友人達からのエアメールと……おや、これは。

「結婚式の招待状……」

 差出人は優さんと陸兎さん。

 ふむ、ようやく竜鉄さんを納得させる事が出来たのでしょう。

 近い内に日本に帰れるよう日程を調整しなければ。

 ですがその前に。

 

「あーもう限界……」

 ここ数日、酷使し続けた体と脳が悲鳴を上げています。

 ポフリとベットへと横になり目を瞑り。

「いらっしゃいませ涼子さま、お待ちしておりました」

 次の瞬間、豪華なお城の中でイケメンに歓迎を受けていました。

 

「あ?……あーー~……確かジョーカーだっけ?」

 目の前の黒っぽい道化師の様な、もしくは死神の様な恰好をしたアルカイックスマイルが特徴的な青年は以前来た時にジョーカーと呼ばれていたはず。

「はい、女王様がお待ちです、こちらへ」

 ジョーカーに連れられ城の中を歩く。

 途中で擦れ違う城の人々は、それぞれダイヤやクローバーなどトランプの柄を模った服を着用し例外無く美男美女です。

 皆こちらに気が付くと恭しく頭を下げてきます。

 ある程度見慣れた光景ではあるが、そこはかとない居心地の悪さを感じます。

 

 そうこうしている内に目の前に豪華な造りの巨大な扉に辿り着きました。

「お客人の御到着です」

 ギイィイ

 言葉と共に重厚な扉はゆっくりと開いて行きます。

 そこには予想通りの人物。

「いらっしゃい涼子、私の王国に」

 年の頃なら五、六歳ほどの輝かんばかりのブロンドと透き通るような青い目をした美しい幼女が豪奢なドレスを身に纏い玉座に君臨していた。

 人を超越した美しさ、女王としての威厳と気品、そして幼子の純真無垢な輝き。

 それらを全て内包した完璧な少女。

 彼女こそ、この国の支配者、美しく残酷な赤の女王(クイーン)アリス。

 

「いきなり呼び出すのは、止めてって言ってるでしょうアリス」

「あら、七十階段を通るなんて面倒な手順を少し省略しただけでしょう?」

 そう言ってコロコロと悪気のない様に笑う姿は本当に幼子の様だが、見た目に騙されてはいけない。

「まったく、こっちは普通の人間なのよ、アンタに付き合わされた邪教団潰しの後片付けがようやく終わっったってのに」

「そんなに怒らないで、ほら」

 パチン

 アリスが細くたおやかな指を鳴らすと同時に私の視点は荘厳な玉座の間から一転、豪華な晩餐会場へと移り変わりました。

 

「どうぞ、涼子様こちらに」

 ジョーカーに椅子を引かれ腰を降ろします。

 目の前には美味珍味の数々が所狭しと並べられたテーブル。

「どうぞ、食前酒です」

 そう言って差し出されたグラスからは、えもいえぬ芳香が漂ってくる。

 

「どう言うつもり?」

 ジト目でテーブルの反対側に座る幼女を睨めば。

「あら怖い。私は単に今回活躍した貴女を労おうと思っただけよ」

 そう言って艶然と嗤う彼女からは何を企んでいるのか窺う事は出来ません。

 まあ、この状況でうだうだ言っても仕方がありません。

 何よりここ数日、事件の関係でジャンクフード位しか口にしていませんでしたから。

 …………正直、お腹からのブザーがとんでもない事に。

 ですから取りあえず。

「いっただきまーす」

 目の前の御馳走に喰らいつく事にしましょう!

 

 その後私はアリスの城で様々な歓待を受けました。

 城の美男美女は全て私に傅き、私の要求は全て満たされました。

 私は城中どこでも入る許可が与えられ。

 絹よりも滑らかで美しい布で作られた贅を凝らしたドレスの数々を着。

 山海の珍味を存分に堪能し。

 煌めくシャンデリアの下、舞踏会を楽しみ。

 見た事も無い様な幻想的な物語を紡ぐ演劇を鑑賞し。

 ドラゴンやペガサスに乗って空を駆けまわり。

 深海で人魚たちの歌声に酔いしれ。

 図書館では古の既に散逸してしまった古書やこれから出版される本や、出版されなかった本に埋もれ知識に耽溺したり。

 ウルタールで猫を撫でたり。

 ウルタールで猫をモフったり。

 ウルタールで猫を超モフって猫パンチくらったり。

 

 数年、いや数十年は遊び続けていたでしょうか。

 ある日突然アリスが。

「そろそろアナタを現実世界に帰すわ」

 と言って来ました

 

「唐突ね、まあ少し遊びすぎた様な気もしていたから別に良いけど」

「本当はあと数百年は遊ばせてあげる予定だったけど、そうもいかなくなったみたい」

「それはどういう……」

 訳を聞こうとする私にニッコリとチシャ猫のように笑いながら。

「がんばってね」

 パチン

 

 気が付くと、下宿しているアパートの自室のベットの上で目を覚ましました。

「……え~っと」

 時計を確認すると、私がベッドに横になった時から五分もたっていません。

「ふあ~……良く寝た」

 ですが、それまで私の体の中に泥の様に沈んでいた疲労がさっぱりと消えていました。

 正に数十年休み続けていたかのように。

 

 ジャーン!ジャーン!ジャーン!

 寝起きの弛緩した思考を遮り唐突に部屋に銅鑼の音が鳴り響く。

 思わず「げえっ!孔明」と言ってしまいそうなくらい大音響のそれは私のスマホから流れてきています。

 この銅鑼の音は、留学してから知り合ったメアリー・スー達からかかってきた時に鳴るよう設定しています。

 何でそんな設定にしかかって?

「はい、もしもし」

「大変よ涼子!原子力空母がテロリストに占領されたわ!!」

 彼女達からの電話の大半が厄介事だからですよ。

 

「おうふ……」

 いきなりの情報に私の心にボディブローが突き刺さります。

「彼等は反ミュータントと反エスパーを掲げるテロ集団で、著名なミュータントとエスパーの追放と、特殊能力法案の廃案と百億ドルを要求してきているわ、要求が呑まれない場合人質を一人づつ殺していくって!」

「欲張りすぎでしょう、まったく、それで、人質になっている人達はどれくらいいるのですか?」

 まさか空母に勤務している軍人全員が人質になったとは考えられない、何人か逃げていると思いますが……

「それが……今日空母で一般人を招待したイベントがあってイベントに参加した一般市民、百人以上が人質に………」

「…………………………………………………がふう」

 私に心にデンプシーロール。

 いえ、それどころではありません。

 

 電話の相手に聞かなければならない事があります。

「マリー、アリスの居場所は?」

「それが、どこを探しても居ないの!」

「そう……」

 あいつめ、今回の事件こっちに押し付けるつもりか、最後の「がんばってね」とはこういう意味ですか。

 だけど彼女が出てこないと言う事は怪異の類は出てこないと言う事でもあります。

「マリー落ち付いて、まずは空母に残っている乗員名簿とイベントに参加した一般人の名簿を用意して、それからクリスとジャスミンにも連絡を」

「分かったわ、直ぐに用意するわ!」

 一旦電話が切れて、しばし部屋に静寂が戻る。

 

「たく、休んでいる暇が無い!」

 数十年の休暇を体感したばかりだが、裏を返せば数十年分働けと言う事か。

 手早く身支度を済ませ現実時間では帰ったばかりの部屋を後にした。

 

 その後の事を手短に話すと。

 比較的友好的なインスマス出身者のマシュー君(婚活中)に合コンを餌に海上の空母への手引きを手伝わせて潜入に成功。

 食堂で雇われていたコックと、家族サービスのためにイベントに参加して人質になっていた刑事の助けを借りてテロリストの親玉をぶちのめしました。

 ただし親玉が持っていた爆弾が爆発しそうになったため、とっさに爆弾を抱き込んで海にダイブしたら、予想以上に爆発が強く、空高く放り出された所を通行途中のイタクァにキャッチされ。

 暫く超高度を連れまわされていましたが、日本上空に差し掛かった時、ありったけの魔法の矢や、爆弾、弾薬などをイタクァに叩きこんで、何とかウィンディゴに成る前に脱出成功。

 そのまま成層圏から日本列島に向かってダイブする事になりました。

 惜しむらくは私一人きりだったので。

「君はどこに落ちたい?」

 と言うネタを使えなかった事が少し心残りですね。

 事前に持っていた護符や防御力上昇の呪文のお陰で、そのまま流れ星状態で落下しても怪我一つ負いませんでしたが。

 しかし何処の神様の悪戯か、それとも本当に偶然かは知りませんが、着地地点が狙ったかのように実家で、両親がくつろいでいる所にダイナミック帰宅を敢行して二人を驚かせてしまいました。

 ギャグ漫画のごとく床に頭から突き刺さったまま「ただいま」と言った私に「おかえり」と返してくれた両親は以前のお互いを拒絶しあった時の両親とは違うんだなと少し場違いな感慨を抱いたものです。

 その後、帰国の仕方に問題があったので、入国審査の方々に少し迷惑をかけてしまいましたが、無事に優さんと陸兎さんの結婚式に出席できました。

 結婚式では、男泣きする竜鉄さんの横で、皆で『てんとう虫のサンバ』を歌ったりと楽しい結婚式でした。

 

 その後。

 めでたい席での余韻に浸る間もなく約束を果たせとわざわざ太平洋を渡ってきたマシュー君に、因巣升村という漁村の女の子を紹介しました。

 二人は出会った途端に意気投合。

 近々国際結婚をするそうで、因巣升村とインスマスが共同で豪華な結婚式を挙げるそうなので、アリスさんと共にロケットランチャーを装備して出席したいと思います。

 

 以上が私の留学先での日常です。

 時々発狂したりもしますが私は元気です。

 

 

 

 人物紹介

 

 アリス

 書くまでも無く、クトゥルー系のメアリー・スー。

 五歳のころ、彼女を生贄にしようとした邪教団によって誘拐されるが、その時気絶させられた影響でドリームランドへと渡る。

 ドリームランドではカーターを始め様々な人々や神々と出会い、様々な魔術を習得、数万年の時を生き巨大な領土を持つ不思議の国の女王となる。

  現実世界に帰還した後、魔術で邪教団を壊滅させるが中身が変質した我が子を両親が恐怖し、施設に預けられる寸前、とある英国紳士に引き取られる。

 英国紳士の教育により現実世界での過ごし方やドリームランドには無かった銃器や爆発物の扱いなどを覚える。

 ぶっちゃけるならタイタス・クロウ二世。

 現実世界では二十歳前後のブロンドの美女。

 ドリームランドでは五、六歳ほどの美幼女。

 TRPG的な表現をするなら。

 現実世界ではAPP18

 ドリームランドではAPP30位はある。

 なおSAN値とPOWは両方とも∞状態である。

 涼子のSAN値が削られるとドリームランドの自分の王国に連れて行ってSAN値を回復しているが、回復した端からSAN値が削れる事件に巻き込んでいる。

 神性に片足を突っ込んでいる状態であり下手な神様よりも強く、邪神ハンターとしてちょくちょく邪神達と殴り合っている。

 テロ事件では、怪異が関わっていないので手を出さなかったが、裏でちょっかいをかけようとしていた這い寄る混沌の悪だくみをモグラ叩き状態で潰していた。

 

 

 マリー、クリス、ジャスミン

 それぞれアメコミのメアリー・スー。

 科学者だったりハッカーだったり、大富豪だったりする。

 

 

 


今までで一番メアリー・スーらしいキャラを出せたような気がする。

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