第7話 お泊まり
今日は金曜日!!(補足)
「トントントントン」
キッチンからリズムよく音が聞こえる。
僕と柑奈はリビングでテレビを見て待っている。
なんだかんだで柑奈も家に来たおかげで、僕はウィッグを外せないでいる。
「皆さんは元気にしてますか?」
僕は柑奈に問いかける。
「ま、一応ね。芹蒔や蒼佑なんか変わらずに五月蝿いし」
「そうですか。それは何よりです」
しばらく『店』に行ってないから、顔ぶれも変わったろうな。
「そうだ!!」
何かを思い付いたのか、突然大きな声を出す柑奈。
テーブル越に身を乗り出して
「明日一緒に『店』に行こうよ!!」
「明日ですか?」
「いいでしょ?」
特に用事もないし、久し振りだから行ってみようか。
「別に構いませんが」
「じゃあ決まり!!ミーが来てみんなびっくりするだろうなぁ」
そんな場面を想像しているのかクスクスと笑う。
「あら、何か楽しそうね。ご飯出来たわよ」
そこで燈加さんから声をかけられる。
「「「いただきます」」」
僕たち3人は燈加さんが作った料理を食べ始める。
「あ、おいしい」
柑奈がハンバーグを一口食べて感想を漏らす。
「ありがとっ。ミー君はどう?」
「はい、とてもおいしいですよ」
笑顔で柑奈に言い、今度は僕に尋ねる。
「またそれっ!?他に何かないのー?」
駄々っ子のように騒ぎ出す。
何に不満があるというのだろうか。
正直な感想じゃないか。
「ははは、柊さんって楽しい人だな」
柑奈が笑って言う。
「ありがとっ柑奈さん。あと私の事は燈加でいいわ。私もさん付けは止めるから」
「…うん、分かったよ燈加」
「よろしくね柑奈」
お互いに笑いながら仲を深める。
女子はすぐに仲良くなれるからすごいと思う。
「「「ごちそうさまでした」」」
3人で楽しく会話しているうちに食べ終わる。
時計を見ると時刻はもう8時前。
ずいぶんゆっくりしていたようだ。
「柑奈、まだ時間大丈夫ですか?」
中学生の女の子が帰るにはもうずいぶんと遅いと思う。
僕が家まで送って行かないと。
「ん?何の?」
洗い物の片付けを手伝いながら、聞き返してくる。
「もう結構遅いですよ。親御さんが心配するんじゃないですか?」
「ああ、大丈夫。ちゃんと泊まるって言ってあるから」
「はぁっ!?」
泊まるって…ここに!?
何を考えてるんだ。
「あら、柑奈泊まっていくの?じゃあ寝るとこ用意しなくちゃね」
「ありがとっ燈加」
僕を無視して会話を進める2人。
燈加さんも何を考えてるんだ。
「ちょっと待って下さい!!そんなの駄目に決まってるじゃないですか!!」
「「何で?」」
僕の反対に2人揃って聞き返す。
「何ででもです!!普通に考えて駄目でしょう!!」
「あー、なるほど」
何がわかったのか、ニヤニヤしながら僕を見る。
「ミー君、変な事考えてるんでしょ?中学生の女の子相手に。うわ、ミー君えっちー」
「「なっ!?」」
燈加さんの発言に僕と柑奈が同時に声を出す。
何てことを言い出すんだ。
「ミー、そうなんだ。私は…別に。ミーが…したいなら…」
「違いますっ!!」
意地の悪く笑う燈加さんと顔を赤らめる柑奈に否定する。
柑奈は声がボソボソとして、後の方がよく聞こえなかったが、きっと何か勘違いしているに違いない。
「なら別に構わないんじゃない?」
勝ち誇ったように聞く燈加さん。
なんか昨日もこんなふうだったような気がする。
というより絶対に燈加さんはこの状況を楽しんでいるような気がする。
「…もう好きにしてください」
ほんとにもう何とでもしてくれ、というよな自暴自棄になる。
「じゃあ、柑奈。そこの部屋使ってないから好きに使ってね。ベッドとかはちゃんとあるから」
「はーい」
燈加さんの指示で荷物を部屋に持って行く柑奈。
鞄がやけに大きいからきっと、替えの着替えとかを入れてあるに違いない。
何て用意がいいんだ。
「ふわぁ」
柑奈が眠たそうに欠伸する。
日付はとっくに変わっている。
「そろそろ寝たらどうですか?」
僕は柑奈に言う。
というより寝かして欲しい。
柑奈にトランプやら何やらと付き合わされて、騒いでそろそろ眠たい。
燈加さんはずっと楽しんでいるようだが。
「そうだね。もう寝るよ」
「じゃあ、お休み。ミー君、柑奈」
そう言ってすぐにそれぞれの部屋に入っていく2人。
散乱したままのテーブル。
「片付けていきましょうよ」
誰に言うでもなく呟いて、ため息をつき手早く片付け、僕も自分の部屋に戻る。
電気も点けずウィッグを外しベッドに横になる。
髪を隠すのは苦労した。
先に風呂に入り、上がった後はタオルで隠し、柑奈が入っている間に急いで乾かしてもう一度ウィッグを付けた。何でこんなに苦労しないといけないんだ。
そんな事を考えていたらすぐに眠気が襲う。
ドアが閉まるような音がして目が覚める。
トイレかな?
気にしないで目を閉じる。
瞼が重い。すぐに意識が無くな…
「かちゃっ」
僕の部屋のドアが開く。
寝返りをうって見る。
「!!」
柑奈が部屋に入ってきていた。
しかもTシャツ一枚(しか見えない)で。
僕はまた寝返りをうって、反対を向く。
柑奈、何をしてるんだ!?
「!?」
柑奈が布団の中に入ってくる。
そのまま腕を回して僕に抱きついてくる。
ちょっと柑奈!?胸が当たってるんだけど。
足を絡めるな。
「柑奈、止めて下さい。柑奈?」
柑奈は何も反応しない。
よく聞くと柑奈は寝息をたてている。
「寝ぼけているんですか」
僕はため息をつく。
ていうか、いろんな所が当たって暖かい。良い匂いがするし。
僕は再びため息をついた。
バイトで更新が遅くなるならー、バイトの前に更新してやるー
はい更新しましたよ。
昨日は2011年11月11日11時11分11秒と1が続く日だったそうですね!!
まあ、あまり気にしない作者ですが。
来年は2012年12月12日12時12分12秒とか言って盛り上がるんでしょうね。
結局はそんなもんですよ。
次に1が続く日は100年後とか盛り上がっても、別の事ですぐに盛り上がるんですよ。
人間そんなもんですよ。
あーあ。あーあ。
気付かずに普通に過ごしてたよ。
私の馬鹿やろー(泣)
来年はちゃんとカウントダウンする。
と思う。
私のところは今日は良い天気ですよ。
昨日は雨だったけど。
晴れの日は大好きです。
窓際で良く日向ぼっこします。
決してペットには譲らないポジション。
でも結局は寄り添って寝ちゃうんですよね。
今からバイトです。
疲れますね。
休みたいです。
お金だけ欲しいです。
そんな楽な話はありませんが。
ここからは割と(比較的)真面目な話ですが
本文短いですかね?
他の作家さんのをちらちらと見て思いますが、長いですよね。
私のは短いうえに中身が薄い。
どうしたものでしょうか。
中には薄味を好む人もいらっしゃるでしょうか?
次から頑張ろうかな。次からね。
でもちょうど良いと思う区切りでそんなもんなんですよね。
だいたい1話2000字くらい。
気が向いたら頑張ります。




