表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第一章
6/52

第6話 柑奈


学園近くの大型スーパー。

ここに来れば一通りの物が手に入る。

僕たちは用がある食品売場の方にいる。


「ふんふんふーん♪」


鼻歌を歌いながら、燈加さんは必要な物を次々と僕の持つ籠に入れていく。

こうしているととても楽しげで可愛らしくて、おとなしい女の子に見えるのだが


「こうしていると新婚さんみたいだねっ」


「気のせいです」


こんな事を言い出すのでやっぱりこの人だ、と思う。

僕と燈加さんは『いとこ』という設定になってしまったので、一緒に登下校とかある程度自然に出来るようになり、こうして放課後に買い出しに来ている。


「もうっ、ミー君つまんない」


頬を膨らませて文句を言う。

つまらなくて結構。こういう人ですから。

無視して会話を進める。


「必要な物が揃ったのなら早くレジに行きましょう」


「無視しないでっ!!」


それでも構わずレジに向かう。


ここに来る前に通帳を記帳してきたが、やっぱり信じられない額が振り込まれていた。

今更ながら僕の母親の金銭感覚は異常らしい。

そのくせ父親は「安くて大売りしてたから」と何かと買ってくるような人だが。

ひと月に50万か。

何に使えというのだろうか。

働かずに年収600万円。

非常識な親もいたものだ。

呆れてため息しか出てこない。


「ミー?」


スーパーからの帰り道、そんな事を考えながら燈加さんと並んで歩いていると、後ろから聞き覚えのある声で呼ばれた。


「柑奈?」


振り向くと中等部の制服を着た、茶髪をポニーテールにしたスレンダーな体つきの女の子がいた。


「知り合い?」


隣から燈加さんが不思議そうに聞いてくる。


「ええ、まぁ。水端 柑奈みばなかんな見てのとおり僕たちと同じ学園の中等部で三年です。ちょっとした知り合いです」


『店』のメンバーだけど、まあ話しておくこともないか。


「あんた誰?ミーの何なの?」


僕と燈加さん、買い物袋と視線を動かして、睨み付けながら強い口調で燈加さんに尋ねる。

燈加さんはそれに特に臆することなく、平然と返す。


「柊 燈加。ミー君と同じクラスよ。ミー君とはいとこなの」


「そうなの?」


「え、ええ。そうなんですよ」


こっちに確認を求めるので合わせておく。燈加さんめ、いとこの設定をどこまで使う気だ。


「ふーん。まあいいけど。それにしてもミーってば全然遊びに来ないんだから」


上目遣いで僕を睨みながらむくれる。

確かにここ最近行ってないような気もする。


「すみません。近いうちに行きます」


「別に、他のみんなが会いたがってるだけだけどね」


そう言ってフン、と首を横に振る。


「柑奈さん」


横から燈加さんが話しかける。

柑奈は「なによ?」といったかんじで不機嫌な顔をしている。


「良かったらミー君の家で一緒にご飯を食べませんか?」


買い物袋を持ち上げて笑顔で柑奈を誘う。

なっ!?余計な事を。


「へっ!?あ、はい」


いきなりの誘いに面食らう柑奈。


「ちょっと、燈加さん」


僕は柑奈から少し離れるようにして、燈加さんを引っ張る。そして柑奈に聞こえないように小声で話す。


「何勝手なことを決めてるんですか!?」


「あら、駄目だった?」


「駄目ですよっ!!僕は他人を家に招きたくないんです!!」


「何で?」


「何でって…」


何でだろう…。理由が思い付かない…いや、思い出せない。

考えていると頭が痛くなる。

何か大事な事があるような気がするが、駄目だ。分からない。

何かを思い出しそうにはなったが…。


「とにかく、駄目なんです」


「まあ、良いじゃない。もう誘ったんだし」


「ちょ、ちょっと!!」


僕の話も聞かずにまた柑奈の所に行く。


「柑奈さん、行きましょう」


「うん…じゃなくてっ!!いつも一緒に飯食ってんのかよ?」


柑奈が聞いてくる。

まあ、そうなりますよね。

燈加さんに目で説明を求める。



「そうよ。だって一緒に暮らしてるもの」


「「なっ!?」」


何だってこんなに余計な事ばかり燈加さんは言うんだ。

燈加さんに任せた僕が馬鹿だった。


「どういうことだよ?」


柑奈が僕の襟を掴みながら尋問する。

ちなみに柑奈の方が少し背が大きい。


「えーっと、親の都合でいとこ同士…ね」


とりあえず曖昧に言っておく。


「でも、いとこ同士でも…」


なにやら納得したのかしてないのか、ブツブツと呟いている。

とりあえず手を話して欲しい。


「そんな事より早く行きましょう」


燈加さんが笑顔で何もなかったかのように急かす。


「「そんな事じゃない(ありません)っ!!」」



何だか燈加さんと会ってから疲れる事ばかりだ。

結局、柑奈も来ることになっているし。



それにしても、僕は何を思い出しそうになったのだろうか。


今日もちゃんと更新できました。


ついでに新しいキャラも出ました。


名前がミカンとバナナなのは作者の遊び心ですよ(笑)




そんなわけで後書きです。


アクセス解析ってやつですか?

昨日まで(4日間)で合計500ちょいくらいありましたね。

作者はとっても嬉しいです。


お気に入りにいれて下さった人も5人もいるそうです。わーい。

こんなの私の作品でも気に入られると嬉しいですよ。


コホン。字数が足りなくなる前に柑奈のプロフィールを軽く紹介しましょうか。


水端柑奈みばなかんな


・5月5日生 14歳

・身長 160cm

・体重 46kg

・特徴 茶髪、ポニテ、細身




以上!!

さーて、後書き再開です。

ぶっちゃけ、プロフィール要りませんね(笑)

まあ軽くとちゃんと前置きしたのでこれくらいが妥当ではないでしょうか。


なんてふざけた私ですが、どうも体調がよろしくないですね。

最近寒くなったり、暖かくなったりするので嫌です。



あー、明日はバイトなので更新出きるか分かりません。

一応頑張ってみるつもりです。

クッ、ストックさえあれば。



バイト疲れますね。

お金の為とはいえこの私が!!

まあ、楽しいですけど。

でも疲れるんですよ。

時給○○○○円とはいえ、大変ですよ。

はぁ。

毎月50万振り込まれる通帳がほしい。

やっぱり世の中お金ですよね。

何度も言いますけど。

お金ですお金。マネー。


言い出したらキリがないので今日はここまで。

ではでは。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ