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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第二章
50/52

第23話 体育祭三日目③



これで今日ラスト!



4つ更新しています。

ご注意を!



20話から読みましょう



「お疲れさーん」


「あ、お疲れ」


戦死者が大量に出てからしばらくして、心たちが戻ってきた。

無事で本当に良かった。


「状況を整理しようか。だいたいこんな感じだな」


来人が黒板に残った人数を書いていく。

※前話の最後参照


「へー、良く分かったな?」


玲が感心したように訊く。


「あの騒ぎの間に体育館にもカメラを設置させてきたからな」


やっぱり人を使ってたのか。


「で、どうするのかしら?人数にはもう大差がないわけだけど。また全員で仕掛ける?」


確かに向こうは41人こっちは32人で、さっきまでの200人近く三年生がいた状況よりずっと良い。

ガトリング砲もこっち側にあるし。


「いや、とりあえず削れるだけ削っておこう」


来人が僕を見てニヤリと笑った。

……嫌な予感しかしない。







--------------------------------------






「残りは41人か。ずいぶん減ったな」


会長が考え込む。


「愛加が頑張んなきゃね」


「なんでよ」


詩音がわけも分からないことを言う。


「でもこの鬼才・東雲雷西副会長がいるからには100人力ですよ!」


「……実質40人ですか」


「それは厳しいわね」


「40しかいないのかぁ」


「ちょっと待てコラァ!」


あー、うるさい。

本当に死んでくれれば良かったのに。


「とにかく、時間まで防衛するしかありませんね。ステージ周辺にバリケードを組み直して守り抜きましょう」


会長がステージを見て言う。


「そうね、向こうもそんなに残ってないでしょうし、防衛側の方が有利には変わりないわ」


私はそう言って東雲のほうに向く。


「見張りしてきな☆」


「断る☆」



----パンッ



「……行ってきますっ」


……城島流子は味方にも厳しい。

腹に血糊をつけた東雲は逃げ去るように走っていく。


「まぁ見張りくらいには使えそうね。撃たれたら五月蝿そうだし」


詩音がさらっと酷いことを言う。

私も同じ考えだったけど。


「さぁ皆さん、バリケードを組み直しますよ。早く直して順次昼食もとりましょう」


「「「おーっ」」」


会長に促され私たちは動き始める。




『三年生諸君に告ぐ!』



「「「!?」」」


体育館の外から拡声器を使ったような声が聞こえる。

この声は……稲嶺!?


『我々二年生は人質をとっている』


「人質!?そんなバカな話信じるやつなんかいないって」


櫻井がバカにしたような口調で笑う。

私を含めほとんどが笑っていた。


稲嶺……そんなの誰も信じないって。

あんたのことはもっと頭の良い奴だと思っていt


『人質の名前は雪村と言「あ!?詩音!?愛加!?」』







--------------------------------------






『人質の名前は雪村と言う』


来人が僕に銃を突き付けて名前を言う。

そんなので誰かが投降するわけn……うわっ!?なんかすごい勢いで走ってきた!


「止まれっ!こいつがどうなっても良いのかっ!」



---ピタッ



……お元気そうですね。

愛加先輩、詩音先輩、副会長。



「大人しく降伏すればこいつを好きにしてもいいでしょう」


来人!?


「サンキュー稲みn「パンッ」ぐはっ!?」


「あんたはダメに決まってるでしょ」


顔に弾が当たって倒れる副会長。


「「ありがとう稲嶺くん!」」


なんかもう……嫌だ。

なんでそんなに目が輝いているの?


「と言ってもこれが終わってからですが」


「「構いません!!!」」


「…………」


「では撃ちますよ」



----パンッ、パンッ、パンッ、パンッ



来人がそれぞれのお腹に二発撃ち込んでいく。

副会長はもうお腹に一発当たってたのになんで顔を狙ったんだろう。


「では、死体小屋にお引き取り下さい」


「「またね雪村くん」」


……出来ればもう会いたくないですよ。

先輩方がグラウンドの方に歩いて言って見えなくなった。


「じゃあ帰ろうか」


僕は来人に言うが、来人は驚いた顔をする。


「何言ってるんだミリー。面白いのはここからだぞ?」






--------------------------------------






「くっ!やってくれるな稲嶺くん」


これでこちらは38人だ。

東雲くんはともかく、2人の損失は痛い。


「と、とにかく!早くバリケードを立て直しt」


『再び三年生諸君に告ぐ』


「「「っ!?」」」


またか!?稲嶺くん。

今度は一体なんですか!


「皆さん!彼の言葉に惑わされてはいけない!」


そうですとも。

先ほどみたいにはいきませんよ稲嶺くん。


『高田先輩、皆川先輩、西部先輩、相川先輩、品川先輩。以上5名の方はお話があります。柊橙加への告はk「「「「「うおぉーーーっ!?」」」」」についてですが』


「皆さん!?」


そんなに焦って何があったんですか!?

行かないで!落ち着いて!


『続いて』


「続くの!?」


『東先輩、田上先輩、木村先輩、佐川先輩。以上4名は神崎心への告はk「「「「キャァーーッ!?」」」」』


ちょ、ちょっと!?

落ち着いてください!

君たちもですか!?


『それから』


「それから!?」


『柳沢先輩、5月2日の校舎裏の野グs「うがぁーっ!」についてお話が。飛騨先輩、2月8日の紛失本、タイトル『「う゛わぁーー!!」』を預かっております。木島先輩、人の趣味には口出ししませんが、校内で露しゅt「イヤァーッ!!」はいただけないかと』



あぁ、また人数が減っていく。

稲嶺くん……僕は君の事を侮ってましたよ。

まさかここまでやってくれるとは。

これで残りは26人ですか。


「なんて汚い野郎だ!」


「もう勘弁ならねぇ」


「さいっていよっ!」


しかしみんなが怒ってます。

稲嶺くん、やりすぎたようですね。

みんなのモチベーションが逆にあがりましたよ?


『最後に、東雲雷西を人質にとりました』


「「「「「……………」」」」」


「なんかどうでも良くなったな」


「そうね……」


稲嶺くんっ!

やってくれましたね!

そこまで周到に計算済みですか!

本当に君の事を侮っていましたよ!







--------------------------------------





「来人」


「何だミリー?」


「その手帳に僕の事書いてないよね?」


「…………当然だろ?」


「…………」


もう……怖くて聞けない





と、言うわけですが

やっぱり溜まった分全部更新してしまいました。

たまにはこういうのも良いと思います。

思わせてください!



というわけで23話終了。

はい、来人大活躍(笑)


今まで通り更新は不定期ですが、気長にお待ちください。

よろしくお願いします。



あ、感想欲しいです

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