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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第二章
48/52

第21話 体育祭三日目①




やっぱり溜まった分全部更新することにしました。

バラバラになってたらごめんなさい


20話から読みましょう



渡り廊下を三人の男子生徒が、顔に緊張の色を浮かべて走っていく。

昼間の学校だと言うのに何故か静寂に包まれ、重々しい雰囲気が漂う。


先頭を走る男子が曲がり角で止まり、後続に手で合図する。

男子は壁に体を寄せ、ゆっくりと角の向こうを覗いた。

どうやら誰もいないらしい。

再び手で後続に合図し、先に進もうとする。



---パリン、



「「!?」」


突然窓から飛び込んできたモノが先頭に立つ男子に当たる。

男子生徒は頭から赤い液体を流して倒れた。


「おい!金田!」


「クソ!狙撃兵か」


残った2人は手に持っていた銃を構え、窓際の壁に隠れる。



---ドン、ドン



「「なっ!?」」


突然銃声が響き、2人も頭から飛沫を上げて倒れ込んだ。







--------------------------------------






「ちっ、天井裏に潜んでたのか」


来人がモニターを見て呟く。

僕もそれを見ていた。


「中々辿り着けないわね」


「伏兵多いなぁ」


橙加と心も言葉をもらす。

僕らは今自分たちの教室にいる。

ここが本部となっついるからだ。


「おい、いつまで寝てるんだ。さっさと死体小屋に行ってこい」


来人がモニターに向かって言うと、男子生徒三人が起き上がる。


『ちぇっ、もう終わりかよ』


『だから偵察隊は嫌だって言ったのに』


『とにかく血糊を洗ってこーぜ』


男子生徒たちはぶつくさと文句を言いながらグラウンドのテントに向かっていった。






--------------------------------------






---1時間前



『これより体育祭三日目の競技を行います。校長先生よろしくお願いします』


「うむ」


校長先生がマイクを持って立ち上がる。

何をするか言うためだ。


『さて、今日の競技は……学年対抗サバイバルゲームじゃ』


途端に生徒のほとんどがざわつく。

僕たち昨日の打ち上げのメンバーだけが、動揺しなかった。


ざわつく生徒たちが収まるのも待たずにクラス毎に段ボール箱が3箱配られた。


『その中に武器が入っておる。もちろん実弾ではないから安心するといい。ほっほっほ』


校長先生が楽しそうにルールを説明していく。


・三年生が体育館を防衛し、一、二年生がそこにあるポイントを銃で撃つと勝ち

・撃たれるとグラウンドにある死体小屋に移動し、見学

・午後4時までに三年生がポイントを守り抜けば三年生の勝ち

・勝った学年には好きな教科の単位が一つ当たり、撃ち取ったクラスにはさらに教室の設備が良くなるらしい

・クラス全員が死亡すると、学年で勝っても単位は当たらない

・三年生は一律で2単位当たる

・ペイント弾が頭に一発あたるか、胴体に二発、もしくは手足に三発あたると死亡扱い



そして場面は戻る







--------------------------------------






「このままじゃ埒があかないな」


来人は黒板に書いてある校舎図を見て、考えながら呟く。

校舎はL字型で、一階に一年教室、二階に二年教室、三階に三年教室、そして曲がった場所に美術室などと言った教室がある。

体育館はさらにその先だ。

しかも体育館を入れるとコの字型になっていて、教室から出ると向こうからは狙撃できるらしい。

それに、いつの間にか三年生が天井裏や空き教室に隠れている。

ちょっと卑怯だ。


「他のクラスと協力したら?」


僕は来人に提案してみる。


「いや、無理だな。最終的には裏切られるからな」


教室の設備向上はクーラーの設置、という情報がどこかから流れているらしい。

来人が言うには三年の罠らしいけど。

これからの季節、確かにクーラーがあったら快適だからなぁ。


「とりあえず狙撃兵をなんとかしないとな。目には目を、でいこうか」


徴が段ボール箱から一際長い、狙撃銃を取り出して言う。


「どこから狙うのよ?」


「そうだな、屋上なんかだと理想的かな」


徴は上を見上げて言う。


「でも階段は特に警戒されてるよ」


さっきの三人も階段でやられたんたし。


「じゃあ階段を使わなければいい」


来人はニヤリと笑って窓を開ける。

そこから手を伸ばして何かを取る。


「それ梯子!?」


いつの間に用意してたのさ!?

来人は鎖で出来た梯子を引っ張って教室の中に入れる。


「誰がこの競技になるように手を回したと思っているんだ?」


来人は再びニヤリと笑う。


「ようするに諸悪の根源じゃない」


橙加は呆れたように言う。

確かに、よく考えたらそうだ。


「ここからだと何人見える?」


「んー、三人かな?」


徴はドアで見張りをする男子に訊く。


「三人か、まだ多分いるな。来人、コレ一個持って行くよ」


「ああ、その方が楽になるな」


徴はカメラを一つ手にとってポケットに入れる。

さっきの偵察隊も持って行ったけど、さっきのモニターに映るから便利なんだ。

徴は拳銃をさらに一つポケットに入れ、狙撃銃を肩にかけて梯子を登って行った。

こっち側は完全にノーマークだ。


「さて、そろそろ凌にも起きてもらうか。玲」


「はいはい」


玲が足を大きく上げて、凌のお腹に振り落とs「ぐはっ!?」て凌が起きた。


「凌、出番だ。玲と心と小隊を連れて特攻してくれ」


「……それはいいが、何で腹がいてぇんだ?」


凌が腹を押さえながらフラフラと立ち上がる。

それにしてもよく立ち上がれるなぁ(汗)



「狙撃兵一人撃たれました!他もうろたえています!」


見張りが声を上げる。


「よし!行くぞ犬!」


「誰が犬だ!」


「待ってよ玲、凌ちん」


3人と小隊4人が勢い良く教室から飛び出す。

どうやらそれに続いて他のクラスも何人か向かったみたいだ。


「慌ただしくなってきたわね」


橙加が笑った。







==現在の2-Aの状況==


在籍----40名

教室----ミー、橙加、来人、茅依

    他男子10名、女子15名

屋上----徴

廊下----凌、心、玲、他男子4名

戦死----3名



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