第20話 打ち上げ二日目
「と、いうわけで、カンパーイ!」
「「「カンパーイ!!!」」」
無事に(?)二日目の競技が終わり、また『店』で打ち上げをしている。
結局僕らの青龍団が優勝で、玲たちの朱雀団が二位だった。
「そこの部外者はほどほどになっ。あ、柑奈と須勝くんは良いから」
「実質俺だけ!?玲さ~ん酷いですよ~」
「芹蒔くん!コーヒー淹れてあげるから泣かないでっ!」
「普通に交ぜろよ!ってこのやりとり昨日もやっただろっ!」
「芹蒔うるさい」
「芹蒔くん……ちょっと空気読も?」
「何なんだよその扱いはっ!!」
3人にからかわれて芹蒔が暴れ出す。
相変わらずだなぁ。
「はっはっは、俺の方が柊っちよりも食券の枚数多い」
「じょ、女子の競技は貰える枚数が少ないから当然でしょっ!」
「それもそうか、じゃあ柊っちの勝ちでいいや」
「なっ!?それはそれで納得できないわっ!」
「じゃあ俺の勝ちだ!やった!」
「それも納得できない!」
……橙加はどうなれば満足なのだろうか。
2人は騒ぎ出して喧嘩し始める。
詩音先輩は愛加先輩に突っかかっているし、こっちの2人は
「犬!お前のせいで負けたんだぞ!ほら謝罪しろ謝罪」
「あ゛?お前が不甲斐ないから俺が代わってやったんだろが」
「代わるだけなら誰でも出来るけどな。ま、さすがにサヨナラの満塁ホームランを打たれる芸当は犬にしか出来ないか」
「ぶちっ」
相変わらず喧嘩するし。
「本当にみんな元気だなぁ」
2日間続けてなのにどうしてこんなに元気なんだろうか。
「ま、賑やかで良いんじゃないか」
「横溝の言うとおり。こっちはこっちで笑いながら楽しめるしな」
「そうですね……あっ、稲嶺先輩!それ僕のですよ」
「はっはっはー俺も貰っていくz「ミシッ」……山田くん良かったら僕の食べてください」
「もう少し落ち着けないんですか君は」
さりげなく会長と副会長も交じってるし。
というか、放送席では毎回あんな事になってたんだ。
「ミー君お疲れ様」
「あ、茅依ちゃん。お疲れ」
「みんな元気だね」
茅依ちゃんが騒いでいる11人を見て笑う。
昨日は茅依ちゃんもその中にいたことは言わないでおこう。
「そうだね。なんであんなに元気なんだろ?」
騒ぎが収まるまで、僕は茅依ちゃんと雑談をした。
--------------------------------------
「で、結局明日何すんだ?」
全員が大人しく椅子に座り、しばらくして玲が切り出す。
「ああ、生徒全員強制参加、当日種目発表のサプライズ競技か。正直面倒くさいかな」
徴が珍しく愚痴をこぼす。
確かに徴の言うことももっともだけど。
去年は高校生にもなって一日中かくれんぼしてたし。
「どうせ今年もくだらねぇ事すんだろ」
凌がうんざりな顔をして吐き捨てるように言う。
こんな凌でも学校行事には全てきちんと出ているが、さすがにこれは嫌ならしい。
「生徒会にも知らされてませんしねー会長ー」
「そうなの?」
「うん。いつも校長の気紛れだから」
副会長、山田くん、会長もやっぱり知らないらしい。
「ん?来人なんで笑ってんの?」
心が来人を見て言う。
その言葉で全員が来人に注目する。
「ふん、去年は苦汁を飲まされたんだ。今年はそんなヘマはしない」
来人が悪巧みをしてそうに笑いながら答える。
「どういう事?」
気になって僕は聞いてみる。
「今年の競技は……コレだ!!」
来人が机の下からあるものを取り出した。
「「「「「なっ!?」」」」」
え!?それってもしかして……。
「おいおい、マジかよ」
凌も驚いて目を丸くする。
茅依ちゃんは泣きそうな顔をしていた。
……明日は荒れそうです。
お久しぶりです
ようやく2日目終わりました。
いや、終わらせました。
なんだか2日目入ってから物語がぶち壊しになったような、なっていないような
とにかく次話からは三日目ですね
2日目のようにならないよう善処します
さて、前にも言っていたもう一つの小説ですが、まだしばらくかかりそうです。
早くて今月中には出せそうですが。
正直な話、そっちの方にばかり力が入っているような気がして申し訳ないです。
もう15話程書いているのですが、細かいことになるべくこだわっていこう、と修正に時間がかかっています。
序盤と終盤は簡単に話が湧くのですが、中盤が出ませんね。
中盤にいろいろあって終盤が盛り上がる、みたいなものだと思うのですがどうにも中盤が苦手です。
まあとにかく、こっちは思いつくままに、あっちはしっかりと考えて書いていきます。
まだしばらく更新が遅れそうですが、明日もう一話更新します。
ではでは
あ、あと出来れば感想なんか欲しかったりします。




