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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第二章
40/52

第14話 体育祭二日目②

『4番神崎くんの場外ホームランによって3-0。なおも青龍の攻撃が続きます』


『ふひふぁほはんふぉよふぉひぞふんふぇふふぇ』


『……東雲、包帯を取りさい。凄く聞き苦しい』


『シュルシュル』


『まだ口から上が残ってる』


『……だって、見苦しいし』


『さっき言ったことなんか冗談に決まっているでしょ?』


『っ!?ですよねっ!そんな評価なんかされないですよね!あー良かったー。シュルシュル。自分でも結構これ苦しかったんですよー。シュルシュル』


『ええ、そんな良い評価しないに決まってるじゃない』


『櫻井さんなんか嫌いだぁー!』


『青龍の攻撃が続きます』








『5番セカンド・横溝くん』


「いっけぇー徴!」


3点もあるし、もうこのまま勢いで押し切っちゃえ!


「それにしても良くホームラン打てたね」


隣にいる心に話し掛ける。


「ん?ラケットよりも飛ぶしなぁ」


「ははは、心らしいや」


相変わらずの能天気っぷり。

心の場合は良い意味だけどね。

まぁ、対抗意識を燃やして素振りする燈加は置いといて。


「フォアボール」


結局一度もバットを振らずに出塁する徴。

今代わったばかりのピッチャーはあんまりコントロールが良くないみたい。

まぁ、賞品とかがかかっているとはいえ、体育祭の競技だからなぁ。

体育祭のルール上野球部は出れないし。






『6番ライト・『キィーン』』


あ、ハウリング。

これ体育館とかで鳴るとキツいんだよね…………じゃないっ!

せっかくの鈴木くんの本名が分かる機会だったのに。

あーあ、残念。

ん?そういえば…………電光掲示板!!

名前も表示してあるじゃないかっ。

何で気付かなかったんだろう。

バカだなぁ僕って。

どれどれ……………………。


「はぁ」


「ん、どした?ため息なんかついちゃって」


「いや、何にもないよ」


そう何にもないんだ。

鈴木くんの名前の所だけ。

何でこんなにも分からないんだろう?

今更他の人に聞くのもなんか失礼だしさ……なんとか分からないかなぁ。


「デッドボール」


「ぎゃあぁぁっ!!」








『7番レフト・柊さん』


「よっし、行くわよー」


やけに気合いが入った燈加。

そんなスイングじゃ「ブンッ」もし当たっても「ブンッ」ゴロかライナー止まり「キンッ」になると「ズボッ」思うよ。「ぎゃあぁぁっ!!」あ、鈴木くん強襲。


「アウト」


結局、燈加は併殺打で終わってチェンジ。

まぁ3点あるし、いっか。








『2回の表3点ビハインド、白虎団4番の井藤くんからの攻撃です』


『それにしてもでかいなぁ、どのくらいあるんですかねー』


『手元の資料によると約2ヤードですね』


『単位がおかしいっ!?』


『約6フィートです』


『変わんねぇって!!』


『体重は171ポンドですね』


『ヤードポンド法!?』


『所持金額は1万ペ○カ』


『カイ○!?もう良いですからっ!!』


『私が……いや、私達がっ……!!』


『ガ○ダムじゃないですからっ!!実況してぇ!!』


『私の歌を聞けー!!』


『○ェリル!?アンタは俺の話を聞けー!!』


『三者連続三球三振でチェンジ。2回の裏に……東雲、どうかした?』


『…………いえ、何でもないです』










「11-0、三回コールド」


「よっしゃー!!1回戦突破だ!!やったなミリー」


「うわっ!?」


愛加先輩が9連続三振を取ったところで後ろから突然持ち上げられる。


「心、危ない」そのままクルクルと回される。

何だか最近、良く持ち上げられる……あ、目が……回ってきた。

回転が徐々に弱まり最後はゆっくり降ろされる。


「あわわっ」


あ、足がフラついて勝手に進む。


「雪村?」


「愛加先輩!?そこ退いてください!」


足はコントロールを失って愛加先輩の方に進む。

ああっ、もうぶつかる!!


ガシッ


「いたっ!?」


体がガクンとなって突然止まる。

そのまま座り込んで見上げると、徴と燈加が腕を掴んでいた。


「あ、ありがとう」


「どういたしまして」


徴と燈加にお礼を言うと、何やらにこやかに返される。

2人も勝ったから嬉しいんだね。


「(ちっ、余計な事をっ)」


「(やっぱりショタコンだな)」


「(そうね、もう間違いないわ)」


「(雪村さんは……僕の嫁だっ)」



ブルッ

何だか寒気が。風邪かな?







「次は凌ちん達だねぇ」


「まぁアイツらなら勝つだろうな」


「だよね?」


スタンドに座って談笑しながら2試合目の開始を待つ。

次は朱雀対玄武。

勝った方と決勝だからちゃんと観ておかないと。


「雪村、お腹空いてるでしょ?はいお菓子」


「あ、ありがとうございます愛加先輩」


後ろからお菓子を差し出され、1つもらって口に入れる。

うん、美味しい。


「(餌付けだ)」


「(餌付けね)」


「ん?どうかした?」


左隣の燈加とその横の徴が何かボソボソと話しているので尋ねる。


「いや、何でもない」


「ミー君、そろそろ始まるわよっ」









『さぁ第2試合目、朱雀対玄武です!!注目は朱雀団団長・鈴音さん!!鈴音さんと勝負……何だか興奮しt『キーン』…………そこは……ここだけは駄……目』


『実況は引き続き私、櫻井陽依と再起不能一名でお送りします』


『トン、トン、トン』


『そこ、飛び跳ねないで。うるさ……うざい』


『アンタは今、全世界の男を敵に回したっ!!』









「…………」


「…………」


「…………」


試合が終わっても……いや、試合が始まってしばらくしてから誰も喋らなかった。

時間にして約30分。

32対0、朱雀団の1回コールド勝ち。

それも先攻で、玄武の降参と時間的な問題で。

32打席32安打32打点8ホームラン。


「……勝てる……かな?」


僕は気まずく笑いながら言う。


「どうかしらね」


「…………」


みんな朱雀の圧倒的な攻撃力にただ深刻な顔をしていた。

《参考》


・1ヤード=91.44cm

・1フィート=30.48cm

・1ポンド≒453.6g

・10ペリ○=1円


《野球・体育祭ルール》


・三回終了時に10点以上の差だとコールド


《訂正》


・前話で鈴木(仮)が台詞で「雪村くん~」というのがありましたが、正確には今話のように「雪村さん~」です。








というわけで後書きです。

今回は今までで一番しっかり書けてないような気が…………

そもそも体育祭に対しての意気込みっていうか、モチベーションっていうかそういうのが薄いような……

いや、決してそんなわけじゃ無いんですよっ!

ただ、作者の言葉足らず、技量が低いだけなんですよっ!


まぁ、やるからには勝つっていう感覚の人もいますが。

というか野球競技ではみんなそんな感じなのですが。

少なくとも愛加と詩音くらいですね。

何が何でも勝とうとしているのは。


他の団員もほぼそんな感じだと思ってください。

何しろ、賞品と単位が当たりますから。

羨ましいですね。

なんてフリーダムな校長なんでしょうね。

教頭は…………ですしね。

そのうち理事長も出る……と良いですね。







ところで昨日テレビを観ていましてね。

衝撃映像?みたいなのがありました。

その中でトランポリンをやっている人が出てきまして、テロップが流れます。


『心臓の弱い方はご注意ください』


ん?なんかこんな感じ?のです。

とても興味がありまして、見ていました。

のですが、親がチャンネルを変えます。

見たくないそうです。

私としては見たかったのですが、仕方ないです。

変わった番組を見ます。

しばらく時間が経って、CMに入ります。

ここで親がリモコンをいじります。

CMに入るとチャンネルを変える癖がありますので。

「もう終わったよなー」と言って元の番組に変えます。


「「「っ!?」」」



びっくりしましたね。

今まさに何か起きようという場面です。

慌ててチャンネルを三度変える親。

多分CMで間があいていたんですね。


CM……なんて恐ろしい。


でも結局見れなかったです。

どなたかどうなったか教えてくださらないでしょうか。

とても気になって仕方がないです。

わざわざテロップを流すくらいなので相当……アレなんですね。


というわけで今日はここまで(・ω・´)ノシ

誰かぜひ教えてくださいね。

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