第4話 起床・登校
点線より下も一応本編です。
読めば分かりますがミー君視点ではありません。
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「…………はい、それは予定通りです。………ええ、もちろん。でも話に聞いた以上に深刻でした。あの時の事が相当ショックだったんですね。……………大丈夫です。でもやっぱり私のせいですから、私がなんとかします。…………ありがとうございます。………ええ、それじゃあ………はい、こっちは夜中です………ふふっ、おやすみなさいマリアおば様」
携帯電話から通話が切れた音がすると、パタンッと閉じる。
空を見上げると、星空が広がっていた。
時刻は12時30分。
「あっちはもう朝だもんね」
大きく伸びをして、ベランダから部屋の中に入る。
そしてミー君の部屋に近づくとドアをそっと開けて中を覗く。
ミー君はぐっすりと眠っていた。
「ふふっ、相変わらず可愛いなぁ。おやすみなさい、ミー君」
開けるときと同じように起こさないようにドアを閉める。
朝。中途半端に目が覚める。
起きてるけど起きてないような、意識が不安定な状態。
無意識のうちに寝返りをうつ。
何か暖かくて、良い匂いがするものにぶつかった。
そして顔には柔らかいものが当たっている。
(何だろう?)
それが何か気になって手で触ってみる。
何だかマシュマロみたいにフニフニしている。
「やっ…んっ!?」
頭の上から何か聞こえるので、顔を上げて目を開けてみる。
「ミー君ったら…えっち」
顔を赤らめた美少女がいた。
「っ!?」
眠気が一気に吹き飛んで、飛び起きる。
燈加さんはゆっくりと起き上がって、笑顔でこっちを見ている。
「ミー君、おはよう」
「おはようじゃないですよ!!何してるんですか!?」
「本当は起こしに来たんだけど、ミー君の寝顔が可愛くてつい一緒に横になっちゃった。ごめんね」
悪びれた様子もなく笑って謝る。
「でも、ミー君の方こそ何してるのかな~?」
「う゛っ!!」
寝ぼけていたとはいえ、微かに覚えている。
「すみません」
「あはは、いいよ気にしてないから。でもミー君がしたいなら、してもいいよ」
「しませんっ!!」
何で朝からこんなに疲れるやりとりをしないといけないんだ。ため息が出る。
結局昨日はダンボールの中身の片付けに手間取って(燈加さんが邪魔したため)夜遅くまでかかってしまった。
中途半端にしておくのが嫌なのだ。
そういえばお互いの呼び名のことだけど、燈加さんの強い要望(我が儘)でこうなっている。
さん付けなのは僕が決めたけど。
燈加さんはしつこく食い下がってきたがとうとう諦めた。
今はダイニングで燈加さんが作った朝食を食べている。
トーストと目玉焼き、ウインナー、サラダにスープと簡単な定番だが料理が趣味なだけあって中々おいしい。
「どうミー君、おいしい?」
「はい、とてもおいしいですよ」
聞かれたので答える。
すると燈加さんが不満げに
「もうっ、昨日と同じ反応。もっと感想とかないの?」
確かに昨日のビーフシチューの時もそう返したような?
「おいしいものはおいしいので。素直な感想だと思いますよ」
「そうだけど、もっとこう「おいしいっ、これは!?隠し味にカエルの目玉が入っているね?」とか無いの!?」
「…入ってるんですか?」
燈加さんのサラッと言った言葉に冷や汗をかきながら箸を止める。
「いや、入ってないんだけどね」
「そうですか、安心しました」
と言いつつも、目玉焼きを半分に割って中を確かめる…大丈夫そうだ。
「ごちそうさまでした」
食べ終わって食器を洗い場に持って行く。
「あ、ミー君。皿は私が洗っておくから学校に行く用意しなさい」
そういう燈加さんはもうすでに制服を着ていたから済んでいるのだろう。
「わかりました、お願いします」
時刻は8時5分。昨日父親が学校から5分と言っていたから、まだ余裕はある。
顔を洗って、歯を磨き、着替え、荷物を確認し、最後に忘れずにウィッグを付ける。
時間を見てもまだまだ余裕があるのでリビングのソファーでまったりしながら室内を見渡す。
子供2人で暮らすには広すぎる。
僕と燈加さんが一部屋ずつ使ってもう一部屋は使っていない。
そして鞄から通帳を取り出す。昨日まで小遣いとして振り込まれていたものだ。
ーーー残金 515,288 円
月に5万円。それが僕の小遣い。母親が一流企業の社長のため、無駄に多い小遣いが与えられている。
高校生が使うには中々多すぎるのではないか。僕自身あまり使わないから(これでも使った方だが)貯まっていく一方だ。
この部屋の家賃も多分高いだろう。下手するとこの部屋、最悪このマンションごと買い取っているのかもしれない。そういう親だ。
父親がいなくなったから、多分食費だのなんだのでまた無駄にお金を振り込まれているに違いない。
学校帰りに記帳しておこう。
「ミー君そろそろ出ないと遅れるよ。置いてくよー?」
玄関から燈加さんが声を掛けてきたので、立ち上がって玄関に向かう。
「…もしかして一緒に登校するつもりですか?」
靴を履いて待っている燈加さんに聞く。
「当たり前でしょ?」
「人に見られたらどうするんですか?」
「見られたら困るの?」
「当たり前です」
そう言って先に出る。後から慌てて燈加さんが付いてくる。
学校まで5分と近いが、駅と反対方向で大きな道から外れた道にあるので生徒は見当たらない。
結局、燈加さんは無理やり横に並んできて、一緒に登校する羽目になった。
「おはようございます、ミー君…と燈加さん?」
校門の所で僕よりも小さくて可愛らしい茅依ちゃんが声を掛けてきた。
燈加さんと一緒にいるのを不思議に思ったらしい。
「茅依ちゃんおはよう。燈加さんとはそこでたまたま会ったから一緒に来たんだ」
僕はあらかじめ決めておいた言い訳をする。
燈加さんにも話を合わせるように言ってある。
「おはようございます、茅依さん。ミー君の言うとおりなの」
ちゃんと合わせてくれたようで良かった。もしかしたら本当の事を言うんじゃないだろうかと不安だったのだ。
「そうなんですか。(いいな、私も一緒に登校したいな)」
「ん?何か言った?」
後の言葉が小さくて聞き取れなかった。
「な、何でもないです!!早く教室に行きましょう」
なにやら慌てる茅依ちゃん。小動物みたいで可愛らしい。
僕らは教室に向かった
うまいこと話をまとめられない作者です。
大まかな話だけが決まっていても、細かい所で矛盾したり、苦労することが多いですね。
とまだ話の序盤ながら思う私です。
最後まで書けるか、と今更ながら不安になる今日この頃。
1日1話くらい更新したいという我が儘な私。
他の事に手が付かなくなる私。
人生嫌なことばかりですね。
深い意味はありませんが。
何となく思った次第で。
それなりに人生楽しんじゃってますし。
死にたいとも生きたいとも特に思いません。
ただ、何となく生きて結果的にそれなりに楽しめてます。
人生楽しんだ者が勝ちだ。
大いに同感です。まぁ、でも結局はお金ですよね。
お金があれば勝ち組ですよね。
お金の価値プライスレス
そのためには勉強、仕事ですよね。
楽しんでてもお金は飛んでいくだけですよね。
結局は頑張った物が勝者なんですよ。
どうせ作者は負け組ですよ。
ここでふと過去の散財を思い出す私。
皆さんは1日でどれだけゲーセンにつぎ込んだことがあるでしょうか。
私は…言いたくありません。
言い出しといてなんですが(汗)
まあとにかくお金ですよ。お金。
人生はお金なんですよ。
この後書きを書いている間に夕飯を食べました。
モツ鍋でしたよ。寒いときは鍋ですよね。鍋は良いですね。
あと暑い日にクーラーをつけて寒くして、布団を被ってアイスを食べたりするのを、私は大好きですね。
その逆もアリですね。
まあ、なんだかんだで変わった私です。
後書きなので好きなこと書いちゃえ、と思ったので、意味もない文がここまで続いております。
今更な話ですが、特に意味のない後書きなので、読まなくていいです。
読んでしまった人、「時間を返せ」と言われても困ります。
次話を頑張るので期待して下さい、としかお詫びできません。
それでは、また明日(だと良いなぁ)の更新をお待ち下さい。それでは。