第11話 体育祭一日目⑦
名前に意味なんて無いっ!!
『さあ最後の競技!男女混合リレー!各選手が準備します。現在青龍と朱雀が同得点で首位を争っています。一日目を勝ち取るのはどちらの団でしょうか!!』
『それじゃあ各団の選手紹介!会長任せた!』
『まずは朱雀団!一番内側のレーンから走り始めます。
第1走者 鈴音さん
第2走者 大門くん
第3走者 木田さん
第4走者 神田くん
第5走者 寺井さん
第6走者 中川くん
第7走者 西宮さん
第8走者 田辺くん
第9走者 金城さん
第10走者 間宮くん
第11走者 伊波さん
第12走者 境くん
第13走者 畑中さん
第14走者 千田くん
第15走者 田中さん
第16走者 藤沢くん
第17走者 新田さん
第18走者 瀬上くん
第19走者 坂上さん
第20走者 渡部くん
以上20名が朱雀団の選手です』
『ふーん。ふわぁ…う…くしゃみ出そ』
『次はその隣のレーンの青龍団!
第1走者 如月さん
第2走者 山田くん
第3走者 新里さん
第4走者 北島くん
第5走者 上田さん
第6走者 『ぶはっくしょん!』
第7走者 加賀さん
第8走者 山田くん
第9走者 橋本さん
第10走者 稲嶺くん
第11走者 須田さん
第12走者 横溝くん
第13走者 中根さん
第14走者 町田くん
第15走者 新庄さん
第16走者 村山くん
第17走者 安村さん
第18走者 雪村くん
第19走者 柊さん
第20走者 神崎くん
以上20名です。
東雲くん大丈夫ですか?』
『大丈夫ですよ。きっと誰かが噂してるんですよ。東雲さんカッコいいって。いやーモテる男はつらいですねー』
『次は白虎団です』
『無視しないでっ!?結構寂しくなるから!!』
『はいはい。ワロスワロス』
『会長そんなキャラじゃないでしょ!?』
『プキャーmg(^_^)』
『あんたもっと普通なキャラでしょ!?名前からして!山田次郎!』
『ちなみに弟は大輔だお』
『知らないですよ!興味もないですよ!』
『東雲くん!うるさいですよ!次に進められないじゃないですか!結構長くなるんですよ!みんな待ってるんですよ!読むのも大変なんですよ!』
『え?あ、はい。すみません。そうですよね。会長も読むの疲れますもんね。ごめんなさい』
『以下略。では選手はスタート位置についてください』
『ちょっとまったぁぁっ!!以下略って何だ以下略って!あんたは作者かぁぁっ!』
「うるさい放送ね」
長くて綺麗な手足をストレッチして伸ばしながら燈加がぼやく。
「賑やかで良いじゃないか」
アキレス腱を入念に伸ばす来人。
一周200mのトラックで男女交互に走るから僕がいる側には、燈加に来人、朱雀の玲に凌がいる。
反対側には、愛加先輩に心、徴にあと鈴木くん。
未だに本名が分からない。
「ミリー、順番来たら起こしてくれな」
そう言って寝ころびだす凌。
「うん、わかっt「ぐはっ!?」」
「アホかこのヤンキー!!起きやがれっ」
僕が返事しかけたところで、玲の全体重が乗ったエルボードロップが凌の無防備なお腹に入る。
さらに悶絶する凌に玲が促す。
「玲、さすがの凌でもしばらくは起きられないんじゃないかな」
僕は苦笑いしながら玲に言う。
と言うより内臓がとても心配なんだけど。
破裂……してないよね?
見ているこっちも背筋がゾッとするエルボードロップだった。
「大丈夫だって。ほら」
「てめぇ!殺す気か!」
玲の言葉通り、復活している凌。
そうしていつも通り「死ねっ!」喧嘩し始める。「どうした犬?」
うんうん。喧嘩「くらえっ!」するほど仲が良い「当たんねーよバカ」って言うしね。「クソがっ!」
大丈夫……だよね?
「ミー君そろそろ始まるわよ」
「あ、もう?わかった」
とりあえず手に負えないから放っておこ。
ピストルの音が鳴り響いて第1走者が走り始めた。
辺りから一斉に歓声と応援が響く。
『さあ、やっと始まりました!先頭を走るのは青龍団長如月さん!続いて朱雀団長鈴音さんがぴったりと後を追います!』
『玄武と白虎はかなり離されてますねー』
「愛加先輩ガンバレー!」
僕は声を上げて応援する。
愛加先輩もなかなか速いけど、朱雀の人も結構速い。
ほとんど同時に第2走者にバトンが渡って、愛加先輩が歩いてくる。
「愛加先輩お疲れ様です!」
僕が声をかけると笑って手を軽く降る。
「ありがと雪村」
「かっこよかったですよ先輩」
「雪村!!」
「うわっ!?」
突然抱きしめられて僕は声を上げる。
「雪村は可愛いなぁ」
何やら幸せそうな顔をしながらそんな事を言ってギュッと力を入れる。
当然先輩の前が当たってドキドキしてしまう。
「先輩!?下ろしてください!!」
「もうちょっt痛い!?」
突然解放されてお尻をついて落ちる。
愛加先輩は頭を押さえてうずくまっていた。
その後ろに女の人が立っていた。
僕よりちょっと大きくて、茶髪のふわふわした髪を伸ばして赤いハチマキをつけている。
さっき走っていた人?
「何やってんのよこんな場所で」
その人が愛加先輩に向かって言う。
どうやら助けてくれたみたい。
僕はお尻を叩いて起き上がる。
「何だよ。負けたからって八つ当たりかよ詩音」
愛加先輩が頬を膨らませて文句を言う。
詩音と呼ばれた人がそれを無視して僕を見る。
「大丈夫?雪村くん」
「あ、はい。ありがとうございます。えっと……詩音先輩?」
頭を下げてお礼をする。
多分先輩たよね。
「ううん良いのよ。愛加は変な事ばかりいつもするから。私は鈴音詩音朱雀団の団長よ。よろしくね」
そう言って手をにこやかに差し出す。
「あ、雪村ミリオネーゼです。よろしくお願いします」
差し出した手を握る。
すると詩音先輩が微笑む。
笑うと余計に可愛い人だ。
「さっ、愛加なんて放っといて行きましょっ。あっちに人気の無いところがあるわっ。お姉さんと良い事しましょうね」
いきなり引っ張られて連れていかれそうになる。
「えっ?ちょっと!?僕まだ走ってないんですけど」
何しに行くのさ。
「良いから良いから」
僕の話も聞かずさらに引っ張られる。
誰か助けて!
「ちょっと待った!」
愛加先輩が両手を広げ、道を塞いで引き留める。
良かった!助けて!
「私も交ぜろ!」
「引き留めてください!!」
この人もか!?
『そういうことは競技中は控えてください』
「「ちぇっ」」
会長ありがとうございます!!
会長の一言で手を離される。
(競技中はね)
「!?」
なんか急に寒気が。
詩音先輩が笑っているような気がした。
『気を取り直して、バトンが第5走者に渡りました。現在のトップは青龍の上田さん!2位以下と30mは差をつけています!』
『ふぇ……ふぇ……っく……』
『今第6走者の『はっくしっ』にバトンが渡りました!このまま『へっくしっ』はリードを守れるのでしょうか!東雲くん風邪ですか?』
『大丈夫…です。ずずっ』
『おっと!?『っくしゅ』くんが転倒です!この間に朱雀…白虎………玄武も抜かします!ようやく『へぶしっ』くんが起き上がって走り出します!頑張れ『ぶはっくしょい!』』
『ちょっと薬飲んで来ます』
『ようやく第7走者に青龍のバトンが渡ります。ここから追い上げることが出きるのでしょうか!現在朱雀がトップです!』
「あーあ。抜かされちゃった」
燈加が明らかに不機嫌に言う。
「まぁまぁ頑張ったんだし。責めないであげようよ。ね、来人?」
「そうだな。今は」
「ほら来人もそう言ってるんだしさ」
ん、今は?
…ま、いっか。
深い意味はないよね?
『第8走者にバトンが渡ります!朱雀、白虎、玄武……遅れて青龍!』
『ただいま~。今どこですか?何々、青龍の山田大輔くんか。いかにも普通って感じの名前ですね会長!』
『……そうですね』
『え~青龍の山田くん。1人抜いて3位に浮上!いかにも普通ってかんj『ドゴッ』……なんで!?』
『まもなく第10走者!折り返し地点の走者です!注目は現在トップの朱雀団間宮凌!さあ今年は何をやらかすのか!?』
『去年何しましたっけ?』
『次の走者がバトンをもらわず逃げてランナーが5人になりました』
『あー、なりましたね。そりゃ他の団でも逃げたくなりますよ』
「凌!出番だよ!」
結局寝ている凌を急いで起こす。
後ろからは来人が笑いながら、起きるな起きるなって言ってるけど無視。
「あ?今何番だ?」
「朱雀はトップ!青龍はビリだよ!」
「……おもしろくねぇ」
ブツブツ良いながら移動する。
そんな凌に玲がまたはやし立てる。
「おら早く行けよ犬!犬みたいにトラックを三周くらいしてワンて泣け!」
「うっせ」
一言言い放って並ぶ。
「なんだ起きたのかい」
白虎と玄武の選手を挟んで来人が声をかける。
さっきまた抜かされたのだ。
「お前もうるせえよ」
「悪い悪い」
ぶっきらぼうに凌が返し、笑いながら来人も答える。
間の2人は青ざめて凌におびえている。
最初に凌にバトンが回って走り出した。
続いてほぼ同時くらいに白虎、玄武、青龍が続く。
来人は他の2人に接戦で抜かしたけど、やっぱり凌と差を広げられる。
「さて用意するかっ」
凌の次の玲が立ち上がって背伸びをする。
頭のリボンをしっかりととめて、足を伸ばしたりして待つ。
「頑張ってね玲」
燈加が声をかける。
「敵に塩贈るの?」
玲が笑って聞く?
「そうね。頑張らないでね」
燈加も微笑んで言う。
「頑張るけどね……犬が」
玲がそう言ったところで凌が近付く。
そして玲にバトンを渡そうとする……けど届かない!?
良く見たら玲がバトンを受け取らずに走り出している。
「おい犬!さっさとバトン渡せよー」
あの顔はわざとだな。
僕も燈加も苦笑いして見守る。
「てめぇ!待ちやがれ!」
そのまま玲を追って走りつづける凌。
相変わらず仲が良いなぁ。
『おっと!去年と同じじゃないですか会長!』
『そうですね。でもどっちかと言うと今回は前の走者の伊波さんからし向けているようにも見えますね』
『凄い勇気っすね』
『最後はやっと伊波さんにバトンが渡って……すぐに次の走者に!皆さん!300m走った間宮くんと勇気ある伊波さんに盛大な拍手を!』
「凄い拍手だね」
「玲ったら本当に間宮くんをいじるのが好きなんだから」
燈加があきれたような楽しそうな表情で手を叩く。
少し差が縮まってバトンは第12走者の徴に。
結構速いけど、朱雀の人も速くて差があんまり縮まらない。
その代わりまた後ろ2つと差がついた。
「よっしゃ行けー!!」
「負けないで朱雀ー!!」
離れたところで団長の2人の先輩が応援しているけど、何だか面倒な事に巻き込まれそうだからずっと離れている。
『依然トップを守りきる朱雀団!多少の余興があったものの差は大きいです!そしてトラブルはあったものの2位まで浮上した青龍団!』
『会長!こけた奴の名前何て言うんですか?』
『ああ、この紙に書いてあるけどそういうのはあまり感心出来ないね』
『まぁまぁ良いじゃないですかっと』
『あっ!?』
『どれどれ……げっ!?インクが滲んで読めねー』
『君のくしゃみのせいでしょうよ』
よし!いよいよ僕の番だ!
屈伸したり、ジャンプしたりして体を暖める。
「ミー君頑張ってねっ」
「燈加もちゃんとバトン取ってよねっ」
「はいはい。じゃあ待ってるわね。行ってらっしゃい」
燈加と短いやりとりをしてバトンを待つ。
内側から2番目。
いつの間にか4つの団は競り合っている。
混戦状態だ。
一年生の安村さんが近付いてきて、僕は軽く走りだす。
スムーズにバトンをもらいスピードを上げる。
出だしは好調。
前には誰もいない。
そのまま一気に走る。
やっぱり後ろにランナーがいるといつ抜かされるか心配だし、僕は走りながら後ろを見るのは苦手だから思い切り走る。
ようやく一周すると燈加が笑って待っている。
当然だけど一番内側。
「燈加っ」
最後の力を振り絞ってバトンを手に収める。
その慣性でトラックの内側に入る。
「疲れたぁー」
「お疲れ雪村!良くやった!」
「ふぇ?」
疲れたせいで変な声がする。
愛加先輩がすごく喜んでるから辺りを見回したら。
やっと他の団がバトンを交代するところだった。
燈加はもうだいぶ先に進んでいる。
ああ、結構頑張ったんだ僕。
「よっしゃー行けー!!柊ー神崎ー!!」
最後は会場中が大いに盛り上がって、その大歓声の中、心が悠々とゴール。
やっぱり心はカッコいいや。
「やったなミリー!!」
僕が駆け寄ると心が僕を抱え上げる。
そのまま肩車される。
「ちょっと危ないって!!」
そう言いながらも風が当たって結構気持ちいい。
『結果は1位青龍団。2位朱雀団。3位玄武団。4位白虎団でした』
『得点は……会長足し算してくださいぃ!』
『君はいくつですかいったい。
総合得点3196点!!
1位青龍団!!
総合得点3156点!!
2位朱雀団!!
総合得点2456点!!
3位白虎団!!
総合得点2363点!!
4位玄武団でした!!』
『いやー盛り上がりましたねー。特にパン食い競争では新記録が出ましたしね』
『盛り上がったのは君だけですし、きっとバカの新記録ですね。華々しく1日目で総合得点1位を勝ち取った青龍団。マスコットキャラクターであり、勝利に貢献した雪村くんを胴上げしています』
『胴上げ……はっ!?お触りチャンス!?会長!ちょっと出かけt『ビキッ』か、関節が……』
『それでは2日目のスポーツ競技も頑張りましょう!』
はいやっと1日目終わりですよ。
無理やり終わらせたら比較的長くなりましたね。
短いよりかマシですけどね。
と言うわけで一段落……ってほどでもない。
まぁ今回も新キャラ出ましたね。
鈴音詩音。
登場していきなり危ない事を言い出してます。
ま、そんなキャラです。
そういうことに派生するかもしれませんね。
多分。
体育祭2日目に関して。
スポーツ競技なんでね、テニスとかサッカー、ラクロス、ラグビー、水泳etc.
色々ありますよ。
1人1競技ですが。
所属部活と同じ競技は出来ません。
したがって心はテニス不可。
ソフトボールは無いので、玲はフリー。
当然帰宅部は帰宅不可ですよ。
まあ2日目は野球メインでお送りします。
1日目と2日目の得点で団の順位が決まります。
白虎団と玄武団が空気なのはご愛嬌。
普通に1日で終わりにしとけば良かった、というのはここだけの話。
《おまけ》
青龍団・野球登録メンバー
・ミー
・燈加
・心
・来人
・愛加先輩
・山田くん
・徴
・鈴木(仮)
・モブキャラ数人
予定です。
あくまで予定ですが。
ではでは(・ω・´)ノシ




