第10話 体育祭一日目⑥
「凌!どこ行ってたのさ?不戦勝で終わっちゃったよ?」
僕は朱雀の団席に戻る凌を見つけ、近寄って話かける。
「おかげさまで今のとこ1位だけどね」
へへへと笑って言う。
正直やりたくなかったから助かった。
凌の事だから手を抜きそうだったけど。
「……腹が痛くなってな」
「ふーん?」
ようするにサボリかな。
でもなんか元気なさそうだし、案外本当の事かも。
「じゃあまた後でね」
こういう時はそっとしておこう。
なんか愛加先輩が団席で暴れてるし。
「雪村ぁっ!!」
「はい!」
戻った所で愛加先輩に呼ばれて、とっさに返事する。
しまった。
なんか悪い予感がする。
「女子選抜リレーのメンバーが足りないんだ!と言うわけで出ろ」
「嫌です」
「ありがとう雪村。これで女子の方も頂きだなっ」
「じゃあ僕、男子 の待機場所に行ってきますね」
「順番は14番目な。アンカーの柊の前だから」
「確か14番目でアンカーの心の前でしたね」
「男子の200mと違って100mだから間違えないように」
「200mかー。しんどいなー」
「…………」
「…………」
「人の話を聞けっ!!」
「僕の台詞です!!」
何でこの人と漫才なんてしないといけないんだ。
今から走るっていうのに疲れたよ。
「だいたい男子が女子のリレーに出れるわけないじゃないですか」
僕は愛加先輩にはっきりと言う。
こんな事当たり前……
『出てもかまいませんよ』
『むしろ出て欲s『ポキッ』……頑張って下さい』
当たり前……だよね?
「生徒会公認というわけで、行ってらっしゃーい」
愛加先輩が勝ち誇ったように笑って手を振る。
生徒会も何を考えているんだ。
というか放送席から300mは離れているんだけど。
何で普通に会話に入ってくるの!?
「生徒会が許しても先生たちが……」
『ほっほっほ、楽しそうじゃないか。やりなさい』
『ありがとうございます校長先生』
『さっすが!!だてに歳食ってn『ミシッ』っっ!?っ!んーーっ!ん~~~~~~っ!?』
『ほっほっほ』
え?完全にアウェイなの?
というより副会長大丈夫なのかな?
明らかに危ない声を上げてるけど。
「行ってらっしゃい」
「はい」
愛加先輩に促されてトボトボと歩き出す。
何で僕が。
『残す競技は男女混合の選抜リレーになりましたね東雲くん』
『やっと帰れる!!』
『……ではここでまた点数を発表しましょうか』
『第4位!!』
『2053点、白虎団!!』
『第3位は?』
『2156点、玄武団!!』
『2位は!』
『2865点、朱雀団!!』
『そして1位!』
『青龍団!得点は2896点でした』
『わーパチパチ』
『熾烈なトップ争いが続きます』
『それにしても雪村可愛いなぁ』
『そうですね』
『あれ!?会長もそう思うんですか?やっぱり会長ってムッツr『ギリギリッ』ちょっ!?それ以上捻ったら…折れ』
「よし!次も頂くぜ!」
男子の選抜リレーをぶっちぎりの1位で終えた心が気合いを入れる。
僕のとこまででほとんど差が無かったんだけど2位と3秒以上差をつけてゴールした。
女子もそんな感じで僕のから燈加のところで差がついて大勝。
「心は元気だね」
僕は色んな意味で疲れてるよ。
女子リレーに出たのに誰も気にしてないし、順番を待ってたらやたらと話しかけられたり引っ張られたり。
走るよりも疲れたんだけど。
「バカは疲れを知らないんじゃない?」
笑いながらからかう燈加。
最近、心に対しての態度が挑戦的なような。
心は笑っている。相変わらずの心が広いのか、抜けているのか判別がつかない。
名前からして前者だといいけど。
「今のところ朱雀と同点1位よっ!1日目で絶対に勝つんだからね!」
「へーい」
愛加先輩の呼びかけで心が適当に返事する。
「神崎っ!アンカーがそんな気合いでどうするんだ!そこの二人もっ!最後の3人が一番大事なとこだろう!」
そんな心の態度で愛加先輩は腕を組んで怒る。
なんか巻き添えくらってるし。
「先輩落ち着いてくださいよ」
愛加先輩の隣の来人がなだめてくれる。
ありがとう来人。
助かっ……
「あの3人なら勝つに決まってますよ」
「そうだね。負けたらあの3人に責任を取ってもらおう。どんな手段を使ってでも」
…てない!?
何か余計に酷くなったよ!?
何でそんな事をする…ん?
「来人って何番目だったっけ?」
「10番目」
うん。だよね。
僕は笑顔でもう1つ質問する。
「凌って何番目だっけ?」
「………………10番目」
明らかに顔を背ける来人。
自分の保身のために友達売ったよこの人!?
確かに来人は凌に勝てないと思うけどさ。
その手口はあんまりだよ!
「……そろそろ時間だな。団長早く行かないと」
「そうだね。じゃあみんな行くよっ!」
そう言って団員を連れて歩いていく。
「来人って奴は」
「まぁ勝てば良いじゃん!」
「やるだけやりましょ!」
「うん、そうだね。行こっ!」
残った3人で遅れて向かう。
さぁ今日最後の競技だ。
頑張るぞ!
はい10話です。
ようやく次くらいに一日目が終わりそうです。
これでも結構飛ばしましたけど。
読んだら短いかもですが、書いてる方には長いのです。
取りあえず頑張って書きます。
やっぱり一話ごとに量を増やした方が良いかもですね。
その分更新が遅れそうな気もしますけど。
なるべく書きます。
最近まで書き方とか悩んでましたけど、止めました。
悩んだところで下手くそは下手くそですしね。
頭に浮かんだ事からぱっぱと書いていきますよ。
いつものように行き当たりばったりで。
書いてるうちに色々と良くなりますよきっと。
ぜひそうなって欲しいですね。
今日は疲れましたね。
さっきはお巡りさんに呼び止められるし。
その状況を書いてみたりしてみます。
21:00
某ゲームセンターにて
一通りぶらぶらした私は帰ろうかな?と出口に向かいます。
するとお巡りさんが入ってきました。
お巡りさん(以下巡)「そこの君。ちょっといいかな?」
私「はい?」
巡「この時間、中学生はもう帰らないといけないよ。条例だからね」
私「知ってます」
巡「じゃあ早く帰りなさい」
私「何でですか?」
巡「今言ったよね?条例で……」
私「19歳なんですけど」
巡「……何か身分を証明できる物は?」
私「はい、これ」
巡「…………もう遅いからね、気を付けて帰るように」
私「お疲れ様です」
巡「……19歳?」
私「何ですか?」
巡「いや何でもない」
何なんですかね?結構失礼ですね。
どうせ童顔ですよ。お子様ですよ。
せめて高校生くらいで間違えて欲しかったですね。
あれですか?「お前厨二だろ?ww」みたいなやつですか?
凄いイライラしますね。
早く大人になりたいですね。
身長も欲しいし、お酒も飲みたいです。
少なくとも年齢を間違えられないくらいにそんなオーラというか風格が欲しいですよ。
まぁ寝る子は育つというわけで、もう寝ます。
明日もまた頑張って更新できるようにしますので。
書けていたら見てください。
ではでは(・ω・´)ノシ




