表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第二章
31/52

第7話 体育祭一日目③

『それでは午後の競技を始めます……って東雲くん、しっかりしてください』


『……はらへったぁ。えーとまずは個人種目から……あっ!パン食い競争!会長っ、すみませんっちょっと出掛けてきます!』


『ちょっと!?東雲くんっ……とにかく選手は午後の競技を始めるので用意してください』







「さぁ、午後の競技だ!現在我が団は二位だが、一位の朱雀とは11点しか差がない。この個人種目で巻き上げていくぞっ!!」


「「「おー!!」」」


というわけで個人種目。

僕は走り幅跳びの場所に向かう。


「あれ?燈加たちもここ?」


「開始地点は一緒みたいよ」


僕が行くと燈加と心と玲がいた。

高跳びと幅跳びは場所が近くらしい。


「玲は走り幅跳び?」


「そだよ」


僕はさっきの事があって少し気まずいけど、普通を装って話しかける。

玲は自然に返してきた。


「やるからには一番目指さなきゃな!」


そういって手を振った勢いで何度も飛び始める玲。


「落ち着きなって玲」


僕は笑ってそれを止める。


「玲は落ち着き無いなぁ。俺を見習えばー?」


「神崎くんは何も考えてないだけじゃないかしら?」


横目で燈加が挑発する。

まだ対抗意識持ってるんだね。


「そうかもな、はははは」


そんな事も解せず笑う心。

たまに天然なのか、心が広いのか、それともただのお馬鹿さんなのか分からなくなります。

そんなやり取りをして、時間になって競技を始める。









『走り幅跳びでは男子の一位は雪村くん、記録6m41、女子の一位は伊波さん、記録5m53でした。2人ともすごいですね』


『さすが雪村!!』


『東雲くん戻ってたんですか』


『はい。これお土産(残パン)です。パン食い競争の一位は東雲雷西、記録35個でした』


『大食いとはき違えないでください』


『砲丸投げの一位は間宮くん、記録15m03、走り高跳びの男子一位は神崎くん、記録183cm、女子一位は柊さん179cmでした』


『もぐもぐ…へー…もぐもぐ…すごいですね…もぐもぐ』


『ハンマー投げの一位は…………』







「たったの4cmの差よっ!!」


「だからその4cmの差がでかいんだって」


「神崎くんは男子だから!」


「男女平等だって!」


また心と燈加が団席で言い合っている。

他の団員は苦笑して離れる。


「またやってるし」


「何だかんだで仲良いな」


僕は徴と笑う。

何だかんだで徴とは名前で呼び合うくらい仲良くなったのだ。

僕は心に向かって声をかける。


「ほら、騎馬戦の準備に行くよ」


「う…分かったよ」


心は不満げな顔をして了承する。

燈加が「逃げるの?」と言わんばかりの勝ち誇った顔をしているからだ。

というより燈加から突っかかったんだと思うから、心は助かったはずなのに。

やっぱりただのお馬鹿さんなのだろうか。

でも良い奴だけどね。

そんな疑問を考えながら僕は心と徴と共に準備場所に向かう。







『さあ始まりました騎馬戦です。一回戦目は青龍 対 白虎!どちらが決勝に向かうのでしょうか』


『んー青龍じゃねぇっすか?』


『根拠は何ですか?東雲くん』


『雪村がいるk『ガスッ』』


『というわけで騎馬の紹介です』


『ゲホッゴホッ!か…会長……痛い』


『まずは青龍!騎手は神崎くん、田中くん、市川くん、『ゲホッ!』くん、村上くん、大将騎の雪村くんです。神崎くんにはとても期待出来そうです!それに対して大将騎であるマスコットの雪村くん。いったいその小柄な体型でどう戦うのでしょうか!?』


『雪村に手を出すやつぁ俺g『ベキッ!!』』


『そして白虎は岸田くん、千田くん、林くん、山村くん、但馬くん、大将騎の藤堂くんです。どうなると思いますか?東雲くん』


『……とても白熱した戦いになりそうです』








「次、右な」


前の徴の指示で僕の馬になっている4人は右に方向転換する。

前方には……安全地帯。


「ここまで逃げれば大丈夫だろ」


徴が止まって一息つく。

他の三人も気持ち少しだけ力を抜く。


「頑張れー!!……こんなんで良いのかなぁ?」


周りの見方に声をかけながら、僕は人差し指で顔をかきながら、苦笑いしてもらす。

大将騎と言っても僕は戦わない。

マスコットとして生き残る事に意味があるらしい。

大将騎がやられたら負けってこともあるけど。

だからこうして安全なところから応援に徹する。


「大丈夫だって……右回りに135°旋回、そのまま移動する」


徴が前方から来る敵を見つけ指示を出す。

距離はおよそ10m。

それに「おう」と返事して動く残りの3人。

僕は揺れに備えて身構える。

それと同時に戦況を確認。

心が相手を3騎討ち取ったようで、手に3本のハチマキを持ち、味方と組み合っている敵に近づく。

見あたる敵はそれと僕の方に向かってくる2騎だけ。

敵のハチマキを手にしている1人を含めた味方の残りの3人は今僕らに向かっている敵を追っている。

良く見たらそれは相手の大将騎だった。

心にはかないそうにないから、僕と一騎打ちで勝敗を決めたいみたいだ。

距離はもう5mくらいに近付いている。


「おし、一旦止まって、右回りに反転な」


そこで徴が新たな指示を出し、僕らは向かい受ける形で振り向く。

それに対して敵はスピードを少し落として接触に身構える。

しかしそれが命取りだった。

僕らの所にたどり着く前に、味方の一騎の体当たりをくらう。

それによって無惨に大将騎が崩れ落ちる。『青龍団の6-0で完勝!!』


スピーカーから僕らの勝ちが宣言される。

心も4騎目を討ち取っていたらしい。


「やったぁー!!」


僕は両手に握り拳を作って高々と上に上げて喜びを表現する。

自分は何もしてないけど、団の勝ちは嬉しい。

他の騎馬も団員も歓声を上げていた。

僕は騎馬から降りて、徴と手を叩き合わせる。


「作戦通りだな」


「さっすが徴!!」


「といっても稲嶺との作戦だけどな」


そういって肩をすくめる。



『青龍団と白虎団は速やかに後ろの待機スペースに下がってください。次は朱雀 対 玄武の試合を始めます』




「確か朱雀の大将って凌ちんだったかなぁ?」


手には未だに4本のハチマキを持つ心が下がりながら話かけてくる。


「うん、そうだよ。多分上がってくるだろうね」


僕は笑って答える。

凌なら1人でも勝てそうだし。


「決勝は一騎打ちの勝ち抜きだからな。そうなると神崎には副将、ミリーの前を頼む。前の4人で相手の5人を抜いてもらって、間宮の相手をしてくれ」


徴も次の戦いの作戦を話す。

要するに、心に余計な戦いをさせず、あわよくば凌を疲れさせようというものだ。


「まぁ頑張るよ」


そう話している間に待機スペースに着き、朱雀と玄武の試合を座って待つ。

審判の先生の合図で試合が始まった。

適当な名前って案外難しいもんですね。

パッと思いつくのものの、『田』や『川』ばかりついてたり、かといって凝った名前にするほどでもなく、簡単すぎる訳にもいかず、何だかんだで結局今日のモブ。

作者も後書きの時点でもう忘れています。

まぁそのくらいの役割しかないので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。

ちょっと可哀想な気がしたりします。

ごめんよ……えっと……名前が出てこないよ。

とにかくごめんよ。



というわけで鈴木(仮)の出現頻度が高いような気がします。

何かあれば鈴木(仮)を使う、そんな鈴木(仮)頼りになっているような気もしたりしなかったり。

と言っても出しますが。

毎回出したいですけど?



余談……というより後書き自体余談ですが、『鈴木(仮)』って文字打つの面倒くさかったりするんですよね。

いつまでも鈴木(仮)っていうのも不自然な気もしますし。

次回から『鈴木』だけで良いですかね?

もちろん本名ではない(と思います)ですが。

もう『鈴木』で良いですよ。

『鈴木』と書いて『鈴木(仮)』と読むんですよ。

というわけで勝手に決定。

キーワードにも書いときましょうか。


というわけでよろしくです。

といってもミー視点だけ変えますが。

後書きとかでは『鈴木(仮)』って書きますよ。







12月3日ですか。

あ、けいおんのCMでなんか言ってたような?

映画?劇場版?ですか?

今日だったんですね。

映画とかしばらく言ってませんね。

行く予定も無いですけど。


アニメならたいていパソコンで見られますしね。

機会があれば見てみましょうか。

パソコン欲しいなぁ。

私専用のパソコン無いのでとても欲しいです。

といっても扱いきれるか不安です。

特に疎いわけでも、長けている訳でもなく、ネットとかメール、その他の機能は一通り使えても、ファイヤーウォールとかもうその辺からさっぱりで、1から勉強したいです。

友達(一応)はもうネットの住民と化しているのに。

……いや、そうなりたいってわけじゃなくて、そのくらいパソコンを使いこなしたいです。

でも友達は楽しそうなので、それはそれで良いんでしょうね。

携帯だけじゃ満足出来ないですよ。


パソコンが欲しいなぁ。

そのうち買おう。

頑張って買おう。

お金ためなきゃ。

欲しい物たくさんです。

当分買えないですね。

しばらくはおあずけです。


まぁ今日はここまでー。

ではでは(・ω・´)ノシ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ