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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第二章
30/52

第6話 体育祭一日目②

『では午前中の得点を発表しましょうか東雲くん』


『ok,bosu』


『……ボスじゃないですし、綴り間違ってますよ東雲くん』


『だ、第四位!』


『総合得点986点、白虎団』


『続いて三位は!』


『総合得点1008点、玄武団』


『二位は!』


『総合得点1158点、青龍団』


『となると一位はもちろん?』


『朱雀団、総合得点1169点』


『いやー良い勝負ですねー会長』


『ちなみに綴りはbossです』


『良い勝負ですねっ会長!!』


『そうですね、冗談はさておいて。午後からは個人競技、団体競技、リレーになります。まだまだ逆転のチャンスはあるので皆さん頑張りましょう!!』


『ガンバレー……さ、会長。弁当食いましょう。早く早く』


『弁当ってその潰れたやつですか?』


『のおぉぉっー!?ちょっ!?何で砲丸が!?』


『あ、放送切ってませんでしたね』


『俺の弁t』









午前中の走る競技が終わって午後。

いつものメンバーで食事をとる。

今日は燈加がみんなの分まで弁当を作ってきていたので食べる。


「それにしても、一歩も進まないなんて笑えるよなぁ」


心が笑いながら言う。


「うるせぇな」

凌がおにぎりを食べながら不機嫌に言う。


「賭は俺の勝ちだな。さあ賭け金を出すんだ」


「まさか一歩も進まないなんて。予想もしなかったわ」


来人が手を出して、燈加がその手に500円玉を渋々置く。

僕と心も続いて置いた。

4人で凌と玲が二人三脚で何歩進めるか、賭けをしていたのだ。

結果は0歩で見事来人の1人勝ち。

2人は一歩目から踏み出す足を間違えて転び、先生が勇気を振り絞って止めに行くまで言い争っていた。


「だいたいなんで足を間違えるかなー?本当にその頭に脳みそ入ってんのか?中まで金髪で埋まってんじゃないのか?」


玲が凌に文句を言う。


「うっせーな。お前が右足からって言ったから左足を出してやったんだろが」


「右足なら右足だせよヤンキー!お前の気遣いなんか気持ち悪いんだよっ。うわ鳥肌たつ」


玲が笑いながら大げさに身震いして腕をさする。


「てめぇ」


「ちょっ、ちょっと凌、落ち着いてっ」


僕は立ち上がる凌を抑える。


「ちっ、気分わりぃ」


そう言ってどこかに凌は行ってしまった。







「何で私が行かないと行けないのさ」


玲がブツブツと文句を言う。僕は凌を連れ戻しに玲を連れて探している。


「たまには凌を挑発するの止めたら?」


「やだね」


即答された。


「どうして?」


僕は理由を尋ねる。

玲は少し考えるように横を向いて、再び僕を見て笑って言う。


「あいつが弱いからかな」


「それってどういう意mぐえっ!?」


僕は聞きながら校舎の角を曲がろうとしたところで玲に後ろ襟を引っ張られて変な声を出す。


「けほっ、何すんのさ?」


「しっ」


玲が口に人差し指をあてて僕を黙らす。

何かあったのだろうか。

考えていると曲がり角の奥から声が聞こえる。


「こんな所に呼び出して何の用だ」


この声、凌?

玲はもう笑ってなく校舎の影から見ていた。

僕も見てみると凌と女子生徒がいた。

確か、二年D組の人だったかな。


「あの…私と付き合ってくださいっ!」


「断る」


わっ、告白だ…って即答!?


「……そうですよね。ごめんなさい。でも理由だけでも教えてください。好きな人いるんですか?それとも私が嫌なんですか?」


女子生徒は涙ぐみながら聞く。

凌は溜め息をついて口を開く。


「好きな奴なんていねぇよ。別にお前が嫌だってわけでもねぇしな」


「じゃあどうしてですか?」


凌は答えない。

しばらくしてやっと口を開く。


「俺が弱いからだ」


「え!?」


その一言だけ言って、女子生徒を置いて凌は離れていった。








「見ちゃ駄目だったかな?」


僕は苦笑いしながら玲に言う。


「…バカ」


玲がボソッと呟く。


「え!?」


「あ、ごめんなんでもない」


慌てる玲。

さっきから様子がおかしいような気がする。


「うん、じゃあ一旦戻ろうか」


午後の開始までまだ時間があるけど僕は提案する。


「ミー」


「何?」


「あいつには私が見たって言わないでくれ」


玲に真面目な目でお願いされる。


「うん、いいけど…」


「じゃあ戻るぞっ」


玲は元気良くそう言って先に歩く。


『弱い』か。

僕は玲と凌の言った言葉について考える。

もしかしたら2人も僕と燈加みたいな事情があるのかもしれない。


僕は黙って玲について行く。

凌はもう戻っていた。

はい6話。

やっぱり進行が早いような気がします。

大して字数も書いてないのに。

まぁとにかく午前の競技が終わったようです。

どうなるんでしょうね。

作者も(纏められるか)気になります。

やはり行き当たりばったりな展開は厳しいですね。

今更ながら何度目かの反省。

と言っても元々は作者が書きたいように書いているので、楽しく書けたらそれで良いかな、と思います。




まあ今日は書くことも特にないので、短めで。

たまには良いと思います。

ではでは(・ω・´)ノシ


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