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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第二章
26/52

第2話 団長

「んー」


カーテンの隙間から光が差し込んで目を覚ます。

ちゃんと閉めておかないと。

そんな事を考えながら目を擦る。


「ふわぁ」


大きな欠伸が出る。

何時かな?

僕は起きあがろうとする。


「ん?」


何かが引っかかって起き上がれない。

僕は下を見る。


「えっ!?」


柑奈と茅依ちゃんが2人して僕に抱きついて寝ていた。

何で2人しているんだよ。

何だか当たっているとこが柔らかいし。

それに柑奈またそんな格好しているし。


「ひゃっ!?」


柑奈の手が服の隙間から直接肌に当たって思わず変な声が出る。

冷たくてこそばゆい。

そのままお腹を這って僕の服がずれる。


「あ!」


今度は何だかヌルヌルしたものが脇腹を這っている

見ると茅依ちゃんが舐めていた。

何で2人して寝ぼけてるの!?

逃げようにも意外と力強く捕まれていて動けない。

2人に触られたり舐められたりして変なかんじになる。

体がビクッとする。


「んっ……あ」


声が抑えられないくらいくすぐったいような変な感じがする。


「ミー君起きてる?」


そんな時に燈加が入ってきた。

ちょうど良かった!


「燈加、助けてっ」


燈加は僕を見て、笑って言った。


「あらあらミー君。朝から女の子2人もはべらせて、いやらしい」


「分かってて言ってるでしょ!?」


朝から疲れる。

結局2人は燈加に起こされて僕は解放される。

片方は顔を真っ赤にしてどこかに行って、もう片方はしばらく人語を話さなかった。








「ふわぁ」


僕は教室でも欠伸した。

昨日は柑奈が騒いであまり寝れなかったし、朝もあんなんだったから。

当の柑奈は一緒に家を出て中学校にむかった。

制服もしっかりもってきていたから最初から泊まる気だったらしい。

別れるときまでずっと顔を赤くしていた。

で、もう一人はと言うと教室でみんなに囲まれている。

あの後から学校に来るのは初めてだから質問責めにあっている。

茅依ちゃんは全然ついていけてなくてオタオタしていて可愛らしい。

僕を庇って交通事故にあったということは、茅依ちゃんから言わないで欲しいと言われているから僕も話してない。


昼頃にはそれも落ち着いた。






「そろそろ体育祭だね……あ、ジャムパンとあんパン頂戴」


「そうだなぁ、今年は何の種目に出よっかなー……俺はコロッケパンと焼きそばパン!」


「僕は生徒会で裏方だから関係ないな……メロンパンとクロワッサン」


「どっちにしろめんどくせぇよ……ハンバーガーとサンドイッチ」


僕たちは購買で昼食を買う。

後ろには縦横揃った直立不動の生徒の列が左右に広がっている。

ここは軍隊か何かだろうか。

買い終わって離れると後ろから、来たときと同じ様なざわつきが聞こえてくる。







「でさぁ、結局何しよっかー?」


屋上で心が再び言い出す。


「なんの話?」


「体育祭の話だよ」


玲が聞いて来るので僕が答える。


「体育祭?」


燈加が首を傾げる。


「燈加さん転校してきたから分からないもんね。この学校の体育祭はね、他の学校とはちょっと違うと思うの」


茅依ちゃんが説明し出して、他のみんなも話し出す。


「まず1日じゃ終わんないし」


「テニスとか野球とかいった一般のスポーツもあるしな」


「無駄にテンション高くなるしさぁ」


「暑苦しいんだよ」


「もう戦争だよね、あれは」


と、あーだこーだ話しました。

要するにまとめると


・3日かけて行われる。

一日目は綱引きだとか、リレーだとかの一般的な競技。

二日目は野球だとかテニスだとかのスポーツ系。

三日目は毎年校長が当日に発表するサプライズ競技。去年は何故か一日かけて『かくれんぼ』だった。

・団別に得点で競う

団は青龍、白虎、朱雀、玄武の4つ。

ちなみに玲と凌と茅依ちゃんが朱雀、僕と心、来人が青龍だ。

・優勝した団の団員に賞があたる

去年は購買のパン一年分の引換券に体育の単位があたった。

・種目が多い

生徒1人当たり7、8競技くらい出ないとこなせない。

全学年の生徒数は約600人

・応援合戦やデコレーションといったものはいっさい無い。純粋に得点を競うのみ。

まあだいたいはこんなところだ。






「良く分からないけど楽しめば良いんでしょ?」


教室に戻りながら燈加が言う。

説明するのに時間がかかって昼休みが終わりに近づいていた。


「まあそうだね。それに団ごとに集会みたいなのがあって説明されると思うよ。燈加の団も言われると思うし」


そう言って教室に入る……と


「雪村はいないのかっ!?」


教卓を叩いて僕を探している背が大きくてスタイルの良い女の人がいました。

こういうのは関わらない方が良いと思って僕は再び教室を出る。


「あ、雪村さん」「何!?雪村っ!!」


鈴木(仮)君のせいで見つかる。

余計な事を。

その人は僕にズンズンと近付いてくる。


「わっ!?」


そしていきなり僕を持ち上げた。

そのまま僕を見上げる。

意外に綺麗に整った顔をしている。


「やあ雪村」


「こ、こんにちは」


挨拶をされたのでとりあえず返す。

いったい何なんだ。


「ははははっ、いいなぁこのサイズ!!この可愛さ!!うん、やっぱりマスコットはこうじゃないと」


「ますこっと!?」


僕は聞き返す。


「そうだ、おっと自己紹介がまだだったな。私は如月愛加きさらぎあいか3年生。青龍団の団長だ!!愛加と呼んでくれていい。よろしくっ」

「…よろしくお願いします、の前に降ろしてください愛加先輩」


「ああ、ごめんごめん」


愛加先輩は悪びれた様子もなく僕を降ろす。


「でマスコットって何さぁ?」


後ろの心が聞く。


「良く聞いてくれた!!


愛加先輩が声を大きくして説明しだす。


「体育祭ではいかにモチベーションを上げ、士気を高めるかが団長の務めとなる。それで私はマスコットを用いる事にしたのだ!!他とは違うやり方でいくことでイニシアチブを取ることが出来るというわけだ!!」


愛加先輩の気迫に飲まれてか、教室からちらほらと拍手が聞こえる。


「というわけで、やってくれるなっ?」


僕の両肩を掴んで聞いてくる。

しばらく疲れる日々が続きそうです。

はい、2話でした。


これから暫くは体育祭ですね。

頑張って書いていきます。


新キャラ出ましたね。

イメージ的には燈加とは違ったタイプの美人みたいな感じですかね。

喋り方も男っぽかったり、女っぽかったりします。

別にキャラがブレてるわけじゃないですよー。

そういうキャラなんですよー。



まぁ、また簡単にプロフィールなんか書こうと思いますが、明日にもまた新キャラがでる予定なので、止めときます。

プロフィールは明後日くらいに何人かまとめて書き出しますね。




さて体育祭の設定ですが、結構説明が長かったり、そのくせ曖昧だったりとするかもしれません。

私としては頑張って書いているつもりですが、ちょっと分かりにくいかもです。

なるべく気を付けます(汗)




1話1話も今回から比較的に長くなったような気がします。

なるべく詳しく書こうとしたからでしょうか。

一応先の分も書き溜めてますが、途中で更新が遅れるかもしれないです。

もちろん、そうならないよう頑張りますが。

もし遅れちゃったらごめんなさい。




で、謝っておいてあれですが。

SSの続きが書きたくて仕方がありません。

もう同時進行でかなりの頻度で書きたいですね。

そもそもこの小説は作者の自己満ですからね。

鈴木(仮)書きたいですね。

でもまぁ、自重しときます。

少し進んだら追いつく、くらいのペースでぼちぼちと挟んでいきます。




あ、そうそう。

横溝君、覚えておいででしょうか。

色々使い勝手が良さそう(笑)なので、サブキャラくらいにします。

その内セリフ有り、ビジュアル有りで出て来ると思います。




そんなこんなで体育祭編ですが、ほんとに大変ですね。

細かいところを考えるとやっぱり時間がかかりそうです。

新キャラをバンバン出そうか、既存のキャラを深くしていこうか。

まあ新キャラ出しますけど。

それなりに出す予定ですけど。




あれですね。

一時期出てきて、後はたまに出て来るようなキャラ。

ああいうのが書く側としては苦手ですね。

都合の良いときに書けるメリットもありますが、あまりにも出さなさすぎると嫌ですもんね。


そのうち忘れてて一度しか出てこないとか。


まあ、それになりつつある『店』の2人がいることも否定は出来ないのですが。


まぁとにかく、よく考えて話を作ろう。

基本行き当たりばったりなのはご愛嬌。


ではでは今日もこのくらいで(・ω・´)ノシ



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