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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第一章
24/52

SS2

必ず第22話を読んでから読みましょう。

こんばんは。

僕が誰だか分かりますね。

僕の名前は「横溝~帰るぞ~」

今は放課後です。

生徒が朝以上にうるさいですね。


と言ってももう何人かしかいませんが。

雪村さんはいますけどねっ!!

むしろ雪村さんがいますからね!!


で、何をしているのかと言うと、雪村さん観さt……コホン。

雪村さんが何をしているのか見ているだけです。


ん?桐生さんと話してますね。

2人とも声が小さくて良く聞こえません。

何々?聞こえる単語は…


『誕生日』『プレゼント』『手作り』


キターーーーーー(゜∀゜)ーーーーーーーーーーーー!!!!!


雪村さん!!

感激です。

僕の誕生日が5月1日だってこと知ってたんですね!?

ありがとうございます!!

嬉しくて何か知りませんが鼻血が止まりません。

うう、出血多量で倒れそう。

でも何をくれるのか気になる。

でも当日のサプライズもなくなるし。

しばらく大人しくしていましょう。









・・・誕生日前日(4月30日)


今日は気分がいいなぁ。

何たって明日は……ふふふ、ふへふへ。

おっと!変な笑いになってましたね。

危ない危ない。

とにかく良い気分ですよ。


あ!?あれは雪村さん。

今日は元気良く挨拶するぞー。


「おはようございます!!」


「…おはようございます」


あれ!?何だか元気が無いというか、冷たい!?

どうして!?

僕が何かした……ああ!なるほど。

明日の事が照れ臭くて、ついそんな態度を取ってしまうんですね。

つい手を叩いちゃいましたよ。

僕はなんて冴えているんだろうか。

まったく、雪村さんは可愛いなぁ。

まぁ明日までそっとしといてあげましょう。








・・・誕生日当日(5月1日)


そわそわそわそわそわそわそわそわそわ。

いやー楽しみですねー。

楽しみすぎて一睡もしてない上に朝の4時くらいに登校しちゃいましたよ。

あははははー。

それにしても雪村さん遅いなぁ。

もう6時30分過ぎですよ。

何をしてるのでしょうか。


「誕生日プレゼントありがと」

なんて言われてるところを想像しているのかもしれません。

うわー可愛いやつめ!!





二時間後。


まだ来ませんね。

あ、転入生。

憎たらしいやつめー。

よくも雪村さんと僕の仲を。


ん!?その後ろに可愛らしい生物が。

そのまま雪村さんの席に!?

どういうことですか!?


「ミリー?」


ん?稲嶺くん?

ってええ!?

ミリーって雪村さん!?


「えええええええぇぇぇっっ!?」


思わず叫んでしまいました。

周りの人も叫んでいたみたいですね。

どうしてそんな格好を。

それに、いつもより柔らかい物腰でいつもより可愛らしいじゃないですか!?

はっ!!

もしかしてそれが僕へのプレゼント何ですね!?

「私が誕生日プレゼントよ」ってやつですね!?

ここは……男としてあなたにそれ以上言わせません!!


僕と……僕と!!


「僕と付き合っ…へぶしっ!?」


ああ、目の前が真っ暗に。









「……きて。起きて」


誰かが僕を呼んでいる。

目をうっすらと開ける。

人影が見える。

もしかして雪村さん?

雪村さん!?


「雪村さん!!」


僕は抱きついた。

もう離さない!!

君からの誕生日プレゼントは確かに受け取ったよ!!


「寝ぼけてねぇでさっさと帰んな」

「………………はっ?」


僕は恐る恐る離れる。


「……おはようございます。用務員さん」


「もうとっくに放課後だよ。ほらさっさと帰った帰った」


「はい」


僕はトボトボと歩き出す。

もう夕日が沈みかけている。

雪村さん……

もう帰っただろうか。

ん?前から女子生徒が2人歩いて来る。

忘れ物でもしたのだろうか。

2人は何やら会話している。


「昨日転入生の柊さん、誕生日だったんだってさー」


「へぇー。じゃあ雪村君と桐生さんが最近作ってたのって誕生日プレゼントだったんだね」


「そうみたいよ。私も早く誕生日来ないかなぁ」


「はははははっ」


女子生徒たちはそのまま去っていく。

僕は玄関に向かって再びトボトボと歩く。








お腹空いたなぁ。

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