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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第一章
16/52

第16話 敬語の訳

「わざわざ付き合ってくれてくれてありがとうございます」


「気にしないで。私も必要なのあったの」


今僕は茅依ちゃんの案内で隣駅までプレゼントの材料を買いに来ている。

ちなみに凌をちゃんと起こしてからきている。

隣駅の近くにはこういうのを探すのにはうってつけの店もあれば、他に欲しいものがある時もたいていここに来ればある。


結局、僕はオルゴールを作ることにした。

中の音源の機械はカタログで2、3日あれば届くから、箱を作って取り付けるだけだ。

と言っても箱を選んで飾り付けをして、中に音源も取り付けたり、調整したりしないといけないから大変そうだ。

なんとか間に合いはしそうだけど。茅依ちゃんはぬいぐるみを作るらしい。



何件か回って手頃な箱と必要な物を買い集めて、僕たちは遅くならないうちに帰宅した。

燈加さんに感づかれてはいけない。







「では作業を開始しましょう」


「うんっ」


翌日の放課後、僕たちはそれぞれのプレゼントを作る。

例によって他のメンバーはいない。

凌を除いて。


僕は箱に穴を開ける。オルゴールのゼンマイが出る部分だ。

他にも何ヶ所か小さな穴を開ける。

ちょっとした仕掛けに使うためだ。

それが終わると箱と材料に色を塗る。


乾くまでが時間がかかる。

僕は茅依ちゃんの作業を眺める事にした。僕より早く始めていた茅依ちゃんは、ぬいぐるみの体の部分と思われる形を作り上げていた。

色からして熊か狸か。もしかして犬かもしれない。茶色の動物は多いからな。

結構なサイズだ。

体の部分だけで40cm以上ある。

完成したらこの倍は軽くあるんじゃないか。

ぬいぐるみって基本二頭身くらいだし。

茅依ちゃんは針と糸を使って頑張っている。

どうやら縫った部分が見えないようにしているみたいだ。


「ミー君……あんまり見ないでください」


「あ、すみません」


茅依ちゃんが僕の視線に気付いて、恥ずかしそうにぬいぐるみで顔を半分隠す。

僕は乾き具合を見る。

まだまだ渇きそうにない。

今日はこれで終わりそうだな。

僕は凌を起こしに行く。



次の日はニスで艶をだして乾くのを待って終わった。

燈加さんの誕生日まで後5日間。

明日は土曜日。








朝。目が覚める。

今日は土曜日だけど燈加さんのプレゼントを作るために茅依ちゃんと学校に行く予定だ。

まだ眠いけど早めに起きよう。

僕は布団から出ようとする。


「にゃーあっ」


僕が動くと布団から不機嫌そうな鳴き声がする。

布団をめくると、寝ぼけてまるまった小動物。


「いい加減自分の部屋で寝てください」


ため息まじりに言う。

もういっその事、鍵でも付けようか。

あれからずっとこの調子だ。


「にゃー」


「起きてください」


僕は茅依ちゃんを引き剥がして起こす。

なんだか妹ができたようだ。

同学年だけど。








「今日も頑張って作ろうねっ」


「はい」


茅依ちゃんひ手芸部の活動、僕は来人の手伝いと言って学校に来た。

燈加さんに怪しまれないためにだ。

逆に怪しまれただろうか。

ともかく僕たちは黙々と作業を始める。







「あのね、ミー君」


作業していると、ふと茅依ちゃんに声をかけられる。

僕は顔を上げて尋ねる。


「何ですか?」


「あの、ちょっと気になったんだけどね、聞いてもいいかな?」


「はい、どうぞ。」


「何で……何でミー君は普通に話してくれないのかな?って」


聞きづらそうに茅依ちゃんが目をそらす。


「それは……」


敬語の訳……か。

正直僕自身分からない。

気づけば自然と使っていた。

一度試しに普通に話してみた時は、ひどく心がざわついた気がした。

頭が警報をあげているような激しい頭痛、胃が全てを拒絶するような吐き気、臓器が捻れるような腹痛、体中の汗腺という汗腺から冷や汗が流れ、体の中で地震が起きているように震えた。

それ以来、敬語以外の事を余計に考えなくなった。

考えたくなかった。


僕が僕自身を守るために必要な事だった。


「ミー君?顔色悪いよ?」


気が付くと茅依ちゃんが心配そうに顔を覗き込んでいた。

どうやら考え込んでいたみたいだ。


「大丈夫です。気が付いたら敬語を使ってたんですよ」


「そうなんだ」


僕は心配させないように努めて笑顔をつくる。

茅依ちゃんは聞かない方が良いと考えながら、そう言ったきり黙って手を動かした。


最近僕自身の事が本当に分からない。

敬語の訳、知人を家に入れたくない訳、自分の髪を隠す訳。

こんな事を考えたのも燈加さんが来てからだ。

彼女は僕の事を知っているのだろうか。

僕は一体何なんだろうか。

はい16話終わりですよ。

ちょっとだけシリアスな感じになりそうですね。


それはさておき、新しい話を書いたんで、ぜひ見てくださいね。

タイトルは『代わればチート、代われば幼女』です。

どんな話かと言うと、まぁ書くのが面倒なんで読んでください。

と言っても1話じゃちょっと分からないんですが。

ここで言ってもネタバレなんでね。

止めときますね。

来週を楽しみに。

あっ、週1更新予定なんですね。

こっちに支障が無いように。

これ以上薄味になると困りますから。





えー1つ感想を。


アーチャーカッコいい。

もちろん赤いほうですよ。

金の方も良かったんですけどね。

Zeroを見てからちょっと……(笑)

むしろバーサーカーカッコいい。


私の個人的なランク付け(Zero)

※あくまで個人の感想です


◆サーヴァント編


1位 バーサーカー

2位 ランサー

3位 セイバー

4位 ライダー

5位 ギル○メッシュ

6位 キャスター

※圏外 アサシン


◆マスター編


1位 雨○龍之介

2位 ウェイバー・ベル○ット

3位 ケイネス・エ○メロイ・アーチボルト

4位 間○雁夜

5位 衛宮○嗣

6位 ○峰綺礼

7位 遠坂時○


ってとこですかね。

ちなみに戦闘シーンを見るまではギルガメ○シュさんはダントツ1位、バーサーカーさんはキャスターさんより上ってくらいでしたね。

龍○介さんはね「クゥール!!あんた超クールだよ!!」のセリフで惚れましたね。

若干セリフが間違ってるかもしれませんが。


一番まともな理由で好きなのは雁○さんですかね。

闘う理由がカッコいいです。

普通にカッコいいです。

ただ虫はちょっと……

クオリティーが高いのも考え物ですね。


ケイ○スさんの水銀のあれ良いですね。

一家に一塊ぜひとも欲しいですね。


あと最初のアサシン(笑)さん。

笑うしか無いですよ。

悲しいとか通り越しての可笑しさですよ。

鈴木(仮)並の扱いじゃないですか(笑)

すみませんアサシンさん(笑)


なんて一言とか言いながらもう字数制限。

まあこんな日もありますよね。

最後に、あくまで私の個人的な感想ですので。あしからず。

あと、一応申し訳程度に名前を隠してますが、必要ありますかね?


そんなわけでまた明日(・ω・´)ノシ



あ、風邪はすっかり治りました。

どうも御心配おかけしました。

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