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僕は僕だから僕なんだ  作者: 深雪林檎
◆第一章
15/52

第15話 プレゼント

「ミー君!!起きなさい!!」


朝、燈加さんの声で目が覚める。

目を開けるとベッドの横に燈加さんが立っていて、僕を見下ろしている。

あれ?珍しい光景だ。


「今日は布団の中に入って来なかったんですね。これをきりに止めて下さい」


どうも寝ぼけた声がでる。

油断したら意識が飛びそうではあるが。


「だって先客がいたんだもん」


「そうですか。それは残ね……先客?」


やっと完全に起きる。

僕が布団をめくると……茅依ちゃんが丸まって僕の腰のあたりに抱きついていた。

小動物が縮こまるように手と足が顔の前にある状態でそれは微睡んでいた。


「茅依ちゃん!!」


ああ、そうだった。

昨日から居候されるんだった。

ていうか自分の部屋使ってよ!!

何でここに入ってくるんだよ。

燈加さんといい、柑奈といい、茅依ちゃんといい。


「……んー?」


茅依ちゃんが目をこすりながら、手をついて体を起こす。

柑奈と違ってパジャマをちゃんと着ているのがせめてもの救い。


「むー」


正座から両足を左右に崩した形で座り、何やら動物の鳴き声のような可愛らしい声をあげている。

目がしっかりと開いてないからまだ寝ぼけているに違いな……


「ちょっ!?茅依ちゃん!?」


突然抱きつかれてその勢いで後ろに倒れる。


「にゃーにゃー」


猫!?

まるで猫のように声をあげ、僕のお腹に顔をうずめる。


「あらあら朝から過激ね」


「見てないで止めてくださいっ!!」


僕は1人で穏やかな朝を迎える事が出来ないのだろうか。









「ほんとにごめんなさいっ!!」


「もういいですよ。気にしてませんから」


「ミー君もまんざら嫌でもなさそうだったしね」


「うるさいですよ」


僕の右隣に茅依ちゃん。左隣に燈加さん。

3人で学校に向かう。

と言っても5分程で着くけど。


朝の寝ぼけ騒動の事で茅依ちゃんから何度も謝られている。

結局、あの後しばらくあの状態が続いたのだが、茅依ちゃん……寝ぼけ過ぎ。

見た目と普段の言動から考えている以上に子供だったとは。

先が思いやられる。ついため息がでる。



ちなみに髪の毛の事を茅依ちゃんはもう知っている。

これから一緒に暮らす上で、隠しきれるものじゃないし、隠すほどでもない……という燈加さんの考えで、無理やりカミングアウト。

僕としては隠しておきたかったのだが。

理由は……特にないけど。

でも何故か隠しておきたかったんだ。

茅依ちゃんは僕の髪の毛を見ても、「綺麗」の一言であとは何も変わらなかった。

他のやつにはもちろん秘密だ。


僕たちは学校への道のりを喋りながら歩いていく。

茅依ちゃんはまだ謝っていた。







「さあて帰りますか」

放課後、僕は特に用事が無いので帰り支度をする。


「ミリーも何か部活すればいいのに」


「なんなら生徒会に連れて行っても構わないぞ」


テニス部と生徒会、それぞれの活動場所に向かおうとする心と来人が声をかけてくる。


「考えておきます」


「その返事は断りと解釈と出来るんだけどな」


その通りです。

来人の言うとおりする気はないから。

来人はそう言うと教室を出る。

心もテニスへと向かって行った。


もう教室に残っている生徒は少ない。

玲は放課後と同時にソフトボールの練習にダッシュで向かうし、燈加さんは「掃除とか料理とかしなくちゃ☆」といつもすぐに帰宅する。

たまに荷物持ちとして僕が使われない時以外はすぐに帰って行く。


そして残っているのは、机に突っ伏して寝ている凌。玲が悪戯して貼った『駄犬』と書いてある紙に気付く様子も全くない。

それから手芸部の茅依ちゃん……と鈴木(仮)他3名。


「茅依ちゃんは今日も部活?」


「はい。今作ってるの今月まで仕上げないといけないから」


「へー、何作ってるの?」


「えと、燈加さんの、誕生日プレゼントなの」


ちょっと気恥ずかしそうに答える茅依ちゃん。


「燈加さんの?」


「うん。4月30日なんだよ。知らなかった?」

首を傾げながら聞かれる。

全く知らなかった。

というより燈加さんのこと自体良く知らない。

一緒に生活して分かることもあるけど、根本的な燈加さんが何者なのか知らない。

あまり気にならない、気に掛けないようにしていた節もあった。


「知りませんでしたね。僕も何かしたほうが良いですかね」


「うん!!じゃあ何か作ってあげたら?ミー君の手作りだったら燈加さんきっと喜ぶよ!!」


自信満々といった感じで茅依ちゃんが提案する。

やけに力が入っているような。

まぁどうせプレゼントするなら自分で作った方が良いかもしれない。


「でも何を作れば良いか分かりませんし」


「この本を参考にしたらいいよ。作り方もあるし、デザインを工夫したらもっと良くなるよっ」


「じゃあそうします」


「うんっ」


こうして僕は茅依ちゃんと、燈加さんへのプレゼントを作り始めた。

はい、15話終了です。


毎日女の子と一緒に寝るミー君。

それにしても、柑奈といい、茅依ちゃんといい何故部屋を間違え、かつ布団に潜り込むのでしょうか。

答えは簡単。

作者のつご……ゲフンゲフン。



前の後書きで起承転結の起の序盤くらいと言いましたが、あと何話かくらいで区切りがつきそうです。

むしろ今まではエピローグ……プロローグ?どっちでしたか思い出せませんが。

そんな感じです。

これ以上書くとネタバレなので止めます。

あまりにも内容が薄い上にネタバレなんかしたら、読む時間が勿体ないですよ。

只でさえこんな作者ですから。



あー喉が痛いよぅ。

昨日はあまりの頭痛に寝れませんでした。

薬を飲んだら多少楽になったんですけど。

眠れなくなるくらいの頭痛は初めてだったんで……。

はっ!?初めてを奪われたっ!?



とまあ冗談をさておき、実際体調よろしくないあるヨ。

熱があるとテンションがなぜか急上昇する作者です。

平熱(35.4℃)よりも熱(39.0℃)がある方が元気な私。

平熱だと布団に引きこもっていたい私。

熱があると外を出歩きたい私。

矛盾してます。

まあ、人生矛盾だらけなので特に気にしませんけどね。

人生楽ありゃ、食うもんあるさ。

あーお腹すいた。




今日もバイトでしたね。

いやー今日はさすがにイラッ☆ってきましたね。

温厚な私でも客にキレるとこでしたよ。


「私のうt……話を聞けぇぇぇっ!!」


ってね。

我慢しましたけど。

私普段は怒らないんですけどね。

喜怒哀楽のうち怒の感情を出さないんですよ。

だからって殺気とか闘気とか(だったかな?)が無いって訳じゃないですが。


まあ温和しいんですよ。私は。

そんな私、悩みますね。

生まれていちどもマジ切れしたこと無いですね。

なんかそこまでいかないんですよね。

まあ良いことかもしれませんが。


そんだけですけど。

それでは(・ω・´)ノシ


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