俺の永眠は?
目が覚めた。意識が戻ったことに驚きつつも、今見えている景色が本当なのか疑問に思う。
ここはどこだ?
見えているのは木製の天井、そして懐かしいと感じるようなモダンな電球。
さらに周りを見ると生活感のある部屋が広がっていた、この慣れない場所に違和感を覚えつつ少しの静寂の後、急いで部屋を飛び出す。
ドアを幾つも開けて、目的地にたどり着いた。
そう、洗面所だ、洗面所にある鏡で自分を見ると
『これは誰、だ。?』
自分じゃない、今、自分じゃない顔が写っている、その顔はとても自分には懐かない黒髪でボーイッシュな顔が整っている青年だった。
ドアの軋む音が聞こえた、背後には見知らぬ女性がいる
「アラクスなにやってるの?ご飯よ!
あんたそんなに自分の顔に自信があるのかい?
良いからご飯食べちゃいなさい!」
誰に言っているのか分からない、だが多分自分と彼女しかいない状況を見ると、恐らく自分に言っているのだろう。
彼女について行くと食卓に辿り着いた。
・目玉焼き・ウィンナー・サラダ・味噌汁・ご飯
何だこのバランスが悪そうな食事は、和と洋が混合しているぞ。
少し疑問に思いつつも食卓に並べられた飯を頬張る
ふと食卓を見渡すと、なにか写っているものがある。
ホログラム上に動画が映し出されている、そこからはなんだか音声が流れている。
なんなんだこれ?と思いつつも次第と確信が湧いてきた、
『もしかして、これってテレビなのか…?』
思わず口に出てしまった。
「そうだけど?アラクスどうしたのよ急に、ついに馬鹿げたの?」
つい興奮してしまった。俺が生きていた時代に、こんなテレビはなかったぞ。
そう思いつつ日付を確認する。
箸に挟んでいたウィンナーが思わず落ちてしまった。
みると自分が生きていた世界から500年もの年が経っていたのだ。
少しの間俺の思考は完全に停止した、
どういうことだ?
何故500年も年が経っている?なのに何故俺はこんなにも若いんだ。
『そこの彼女、俺はいったいいくつなんだ?』
俺は訪ねた
「ぷっ…ちょ、あんたやめてよ」
彼女は笑っていた
「彼女だなんてどうしたのよ?私は貴方の"母"よ
しかもあんた自分の歳すら忘れたの?あんたわ今年で12歳よ?」
箸から落としたウィンナーは皿を転がり、床に落下していった。