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砂城の主  作者: はりまる
2/4

2話

「なんだお前」


「ト…トリルって言います」


「それでなんでこんなところにいるんだ」


トリル「それは…その…捕まって…」


「お前声小せえな。ちゃんと聞き取れもしねぇ」


トリル「す…すみません…」


「それで捕まったって誰に捕まったんだ?」


トリル「今…踏まれている…その人に…」


「ああ、こいつか殺しちまったけど、いいか」


トリル「え…あ…はい」


「それじゃ」


トリル「あ…」『あの!』


「なんだ」


トリル『ここから出してもらえませんか!』


「…礫」


ガキンッと音を立て、人一人が通れる広さの穴ができる。


トリル『ありがとうございます!』


「うるせえ」



トリル「というのが私が初めて会った時の話ですね!」


「かなり特殊すぎてどこから突っ込めばいいか…」


トリル「実は私領主の娘で誘拐されたんですけど…」


「ちょっと待った。え?領主の娘?え?ここの領主様の娘さんなんですか?」


トリル「え?そうですよ」


「ストップ。なんでそんなに偉い方がこんなところで働いているんですか?」


トリル「彼の方に会える。それだけです」


「はぁ…ちなみに聞いて良いですか」


トリル「なんでしょう」


「トリルさん別に声小さいわけじゃないですよね」


トリル「彼の方が小さいといえば小さいんです」


「はぁ…それともう一つ。聞いて良いですか」


トリル「なんでしょう」


「さっきから言う彼の方、顔隠されてますけど何故か知ってます?というか顔見たことあります?」


トリル「いえ、ありません」


「えぇ…盲信ですね…」


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