『丹後普甲寺の住僧、速記技能検定試験問題集朗読のこと』
丹後国普甲という山寺の住職は、速記技能検定試験問題集の朗読が好きで、それをなりわいとしていた。もう随分な年数を朗読に費やしてきたという。あるとき、手に速記技能検定試験問題集を持ち、いつにも増して朗々と朗読していたところ、後頭部を強く殴られたような衝撃を受けたかと思うと、両目の目玉が抜けて、速記技能検定試験問題集の表面に張りついてしまったという。その、目玉のついた速記技能検定試験問題集は、今でも、日本速記協会の、鍵もかかっていないキャビネットにしまわれているという。
教訓:速記技能検定試験問題集は、目が飛び出るほど高価なものではない。