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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私という存在って何?

作者: 橘 美帆華

地味で惨めで

男性からモテない自分。

苛立ちと焦燥に駆られる34歳。

今年34歳になる主人公の立花 美帆華。

地味に生活するが、

婚活を年齢とともに強いられる環境。


こんな惨めで、辛い、孤独を感じ、

手を差し伸べてくれる男性がいるのか・・。


地味子の初恋愛。


不器用ながら、執筆していく。



私、立花美帆華、今年34歳。

ごく普通のどこにでもいる民間会社で雇われてる地味で控えめで、暗いキャラとでもいっておこうかな。

そう。明るい華やかな女性と比べると、かなり地味で、

男性にとって、扱いづらそうな、取っ掛かりににくい感じとでもいったらいいだろうか。

黒い、淵ありの眼鏡をつけ、口元にほくろがあるが、

人相的には、おしゃべりづきで、でも、衣食住に困らない顔をしているらしい。

でも、まだ、おしゃべりづきというのは、自分自身違うと思う。

そして、流行りに敏感じゃない私。

流行りに敏感じゃない女性って、10人中9人の男性に、どう写るのだろう?

けして、魅力的ではないのは明らかだ。

多くの男性は、流行りに敏感でトーク力がすごく、えぇというより、違う話題や知識を振ってくれるようなう返事ができて共感を得る女性が好みな男性が多いのかもしれない。


そう。32歳の4月のころ。

立花美帆華は、体重計にどすんとのってみる。

のってみると、成人女性の体重よりはるかに20キロ増加している体重に目がやられる。

男性にとって、成人女性の軽い体重は、守ってあげたくなるイメージが私にはある。

それとは比べ物にならないぐらい。

そう。体重が重いのである。

特別、胸がでかいわけでもない。

特別、身長がモデル並みに高いわけでもなく、スタイルがよいわけでもなく、

知性に長けているわけでもない。

取柄?取柄っていうものは、あるのか?

自分に問いかけても何も返事が返ってこないのだ。



取柄?取柄って、短所かな?長所かな?

私の短所は、一度片想いをしている一定の男性に対してイラつくと、饒舌に言葉で

表現できない。

なので、手やしぐさで表現することが多い。

非言語コミュニケーションとでもいっておこうかな。

言語コミュニケーションは私にはあの時、無理だと思ってた。

思い込んでいたのかもしれない。あの時までは。



彼に。愛しの彼に運命的に出逢うまでは。



黒縁眼鏡で、あるオフィスの夕方、

20代半ばから後半で、色黒でインテリ眼鏡さんに、

「美帆華さん、この部数でやってとは指示していないよね?わかってんのー?」

と棘を刺される。


美帆華は重い口を開こうともせず、

無言で、また、不細工でおデブの私を

あの美人で器用な生き方をしている女性たちと比べられていると思う。


腹が立つ。

美人だから?可愛いから?指摘しません。指示しません。

なんで?は???

この差、この態度、明らかに

おかしい。


デブだけで、女性扱いされない。

不細工だから、女性扱いされず、ごみ扱いされえる。

ごみって、生ごみですか?

生ごみで大型ごみですか??

この大きなおばちゃんを大型ごみに出すのですか?


眉をしかめて、

口元を尖らして、

文句の一言でもいい放ってやろうかと思うぐらい。


若い女性とパート派遣で雇われているおばちゃん。


そう。20代半ばの男性にとって、34歳って

お姉さんよね??ね?ねぇ??


30代の同世代の男性って、

20代の半ばの女性を一生の伴侶にしたい、

この子に俺の子供を産んでほしいと懇願する男性は

どれぐらい多いのだろう??


この職場でも、彼を率いる若い男性は

あの美人で可愛い女性職員をお嫁にしたいのは氷山の一角に過ぎないのだろう。



本当は、34歳でも「可愛いですよ」

「お姉さんだし、決しておばちゃんではありません」と

嘘でもよいから、このような上記のような一言を添えてほしい。


どうやれば、20代男性が30代前半の女性に

どすこいストライク懇願させれるか?


「どすーこーい」「カモンベイベ!どすーこーいLOVEING」

求愛行動をする。15分裸になり、コマネチして腰ふりをサンバ調で

振り付ける。


この求愛行動を見事に受け止めたのは一つ上の35歳の男性である。



ガタン

19歳の女性が34歳の目上の女性に対し言い放つ。

「美帆華さんってさ、実は、20代半ばのー、あのーな方が好きなんでしょ?」

見事に、人生19年間しか生きていないのに、この洞察力はすごい。


20代半ばの男性をゲットできる34歳の女性って勝ち組って感じよね?ね?んえ?

若い旦那を持つ女って、すごく愛されてるわよね?

愛ってすごいわよね?


ナレーションは思う。

この女、もしかして、

恋愛のれを知らないのでは??

と。


19歳の女性からの口から第二に。

「釣り合わないよ。わたし、あの人のこと知ってるから」


話は変わり、

19歳の女性で同じ顔パックをし10分間放置。

34歳の女性で同じ顔パックをし10分間放置。


さて、顔パック怪物を世の男性はどちらの手を掴むのだろうか。


「そう!私の手を掴んで。お願い!」

そう願っても悲願なの。

つらい。


そんなに19歳のぴちぴちむちむちプリプリの女の子が好きですか?

若い女性のほうが好きなの?


女性と女性の嫉妬、ジェラシー、歪んだ思い込み、思い入れ。

DNAの、恋愛遺伝子組み換えをしてみたいこの現実。

恋愛遺伝子組み換え食品、世の男性は、

食べたいのは、どの子ですか?

恋愛遺伝子のミトコンドリア、O2、あらとあらゆる分野から

男性が最も惹きつけられる女性とは、どんなものだろう。

どんな性格で、どんな声色で、どんな肌で、どんなしぐさで。


9か月間、私は、貴方に愛でられる。

愛でられました。

この根暗で、思い込みが激しくて、自分に自信がなくて

どうやれば恋愛=婚活できるのか?試行錯誤でした。

でも、貴方が手を触って、握られ、頬ずりをされ、

優しい言葉がけで、私は癒されました。

私の考え、思い込み、全てを受容してくれた。なんて寛大な男性なんだろう。


愛でられる=水やり(植物でいう、餌やり)を注いでくれる。

そう私のような歪んだ価値観、感覚。


短い言葉でも、貴方の吐息を耳で感じる。

この愛おしさ。優しさ。すごくいい。




ーエピローグー

「おかあさーん!ねぇ!こっちきてぇ」

小さな足で走り出し無邪気に笑う我が子。


そう。私は35歳の男性と一年後結婚したのである。


おかげさまで何不自由ない生活を送り、35歳の男性から愛情を注がれ

フリーの時期だったころの狭い考えや思考が劇的に変わったのである。




人は皆、等しく愛情を受けれる。

妬み側だった私も、嫉まれた側の女性も。

男性に愛情を注がれ、笑顔をいっぱい振る舞い

可愛い恰好や髪型をして

命を育んだこの実家から出ていくのである


あー!よかった!

貴方に出会えて。

本当に出逢えて嬉しい。

嬉しいの一言しかない。



最後に「ありがとう」。











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