第6話
皆さん大体何文字ぐらいで投稿してますか?
加減がわからない…
陛下も宰相も目と口を開け声も出せずに固まったまま微動だにしない。沈黙に耐えきれなくなった私はこういうのを絶句と言うのかと現実逃避をしていた。そろそろお二方に現実に戻ってきて頂きたいが戻す方法がわからない。女だったと言っただけでこれだけ驚かれるのも心が痛い。本気で泣きそうになってきた時
「失礼致します。」
救世主!!!(本日二度目)
「ルドさん〜〜〜」
「おや、またですか…今度は何があったのですか?」
二度目のお茶を入れてもらう間にざっとあった事を説明した。差し出されたお茶を飲んで落ち込んだ気分が浮上した。
「お二人共、いつまで惚けているつもりですか。さっさと戻ってきなさい。」
気にしないでくれとルドさんに言われたのでいい加減に戻ってきなさいと言いながら陛下と宰相の頭をスパーンと紙を丸めた物で叩いていたのは見なかったことに…あの紙どこから出したのだろう。
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「すまなかった…」
「失礼いたしました。」
私に対して頭を下げる陛下と宰相。それを見てウンウンと頷くルドさん…なかなかシュールだと思う。そしてルドさんの立ち位置が気になる。
「まさかヴァレンタ私兵団で活躍する程の実力者が令嬢だとは思わず…名もレオリクエスと言うので男だと思い込んでいた。」
「いえ…」
私もエルも領地から出ないし領民や使用人達に間違えられたことがないせいで気づかなかったけど普通、レオリクエスは男につけられる名前だ。一概に間違えた陛下たちが悪いとは言えない。
会ってからも男だと思われたのは私のせいではない…多分。
ふとルドさんは会った時に私のことをお嬢様と言っていたことを思い出した。
「そういえば…ルドさんは初めから私が女だと分かっていましたね。」
そう言った瞬間ガバッと陛下が起き上がってルドさんを見た。
「お前!分かっていたのに言わなかったのか!?」
「何をおっしゃいますか。彼女はどこを見ても女性ではないですか。逆にどこで男だと判断なさったのかこちらが聞きたいくらいです。それにヴァレンタ辺境伯爵家の風習については話しましたでしょう。忘れたとは言わせませんよ。第一…」
ここぞとばかりに強気に出た陛下の意見をバッサリ切り捨て何故か説教まで始まった。
陛下は何かを言われる度に小さくなっていく。こういうのをやぶ蛇というのかと見ていると宰相がやってきた。
「驚きましたか。アー…んん、ルド様は先々代の国王陛下の時に活躍なされた方で私と陛下に帝王学や経済学のノウハウも指導してくださったのです。そのせいで私も陛下もあの方には頭が上がらりません。」
…道理でルドさんの独壇場になっている訳だ。ただお互いの信頼関係あっての事なのだろう。うちの師匠にルドさんの爪の垢を煎じて飲ませたい。それはもう切実に。
「ところでヴァレンタ家の風習とはどんな物なのですか?」
「我が家では男女の双子が生まれたら男には女の名、女には男の名とをつけ、公式の場以外ではミドルネームを名乗るというものです。」
ヴァレンタ家に男女の双子が生まれたのは数十年も昔で私たちは来年社交界デビューするつもりだった為、覚えていないのも無理は無いと思う。
そうでしたかと頷いた宰相に騎士団についての話を聞きながら待つこと一時間。
ルドさんの説教から解放された陛下は一気に老け込んだように見えた。
前置き長くてすみません!!!orz
次回!!! 次回から出(てくると思われ)ます!!!
というか意地でも出します!!!