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鳥居をくぐったら、森の主になりました  作者: 千羽鶴
第三章 人間国編
53/114

53 地下水路

五十鈴とジュザント達は急いで人間国に戻った。

収穫はカカオ豆やら魔物やらで大量であるのと、ゴブリンの侵入経路かもしれない道を発見した事だ


とりあえず食事処に戻ると女性で溢れかえっている。

一日居なかっただけで何があったのだろうか……


「いつからここは女性車両になったんですか」


思い出すのは女性車両、女性特有の香りが漂う車両だ。


そんなことを思い出しながら声をかけると、女性陣が一斉にこちらを見るのだから少し怖い


「「「神がご帰還なされたわ!」」」


だからどこの宗教ですか。

いつから私は神になったのか……。とりあえず湖に落ちたのでお風呂に入ってから話を聞くことにした五十鈴。


お風呂からでたら、またも女性達に囲まれる。

よく見ると皆の髪がサラサラ艶々している。効果は抜群だったらしい、やはり女性の潤いは凄い


「おかえりなさい五十鈴様」


「五十鈴様のシャンプーとリンス、効果は抜群でしたわ!」


「そうみたいですね」


よく見るとアリスに嫌みを言っていたリリスが居る。

なんか、見た目が落ち着いてケバケバしさがなくなり清楚な感じになっている

五十鈴が不思議そうに見ていたからか、アリスが説明してくれた


「女は内側から綺麗にならなければって謝ってきたんですよ、驚きですよね。

他にも貧弱な旦那に従うなんておかしかったとか、女は飾りじゃないんだっとか」


旦那さんに技を決めてきたみたいですよ? こんな感じにっと言うアリスの動きはラリアットである、勇ましい。


そんな説明を聞いていると店の前で言い争う声が聞こえてきた


「エリザベス! 捨てないでくれ!」


「うるさいですわ! 私は生まれ変わったんですの、桜国には女性の神がいらっしゃったわ。

女は磨けば綺麗にも強く美しくなれるのよ!」


「エリザベス!」


「さわらないでくださいませ!」


おお、綺麗なジャーマンスープレックスだ。私がいない間に女性陣が強くたくましく生まれ変わったらしい。


「予想以上に効果があったみたいですね」


ほんとに予想外である。シャンプーとリンスにはゴリラエキスでも入ってたんじゃないだろうか、桜国凄い


「五十鈴様のお陰ですわ、まだまだ広めますわよ」


うまくいきすぎて怖いけれど、女性たちのストレスが爆発した結果だろう


人間国の女性問題は意外と早く解決しそうだ、というかほぼ解決してる



ーーーーーーー



「地下水路?」


「ああ、もしかしたら地下水路に道を繋げてるかもしれねぇ」


五十鈴はジュザントと共にリンクの元に来ていた。


「定期的にチェックとかしてないんですか?」


普通なら地下水路のチェックとはするものだろう、人にとって水は大事なものだ。


「してるはずだ……、騎士団第二部隊のマリクの隊がな」


「……ああ、アイリーンの元婚約者ですか」


アイリーン達にゴムパン以下と呼ばれている男だ。はっきり言ってあの男がちゃんと見ている感じはしない


「このままだと魔物が街にあふれでてもおかしくないぞ、どうすんだリンク」


「とりあえず地下水路に行くしかないな、マリクの隊に頼んでから全く行ってなかったとしたら欠陥が大量にありそうだし」


「でも誰を向かわせるんですか」


「そりゃ、何かあっても対処できそうな奴に決まってるじゃないか」


……待て、なぜ私を見るんですか。ジュザントさんまで何ですかその顔


「ゴーレムにゴブリン数百体と無双出来る桜国の主なら安心だぜ」


「だから他国の主に頼むことじゃないですよ。魔物よりも人間国怖いんですけど」


なんなのこの二人、ジャイヤニズムなんですか。絶対二人とも音痴ですよ


「第一部隊のウィルも一緒だ、それに地下水路を見に行くだけだから」


「見に行くだけなら国の主自ら行ってください」


「そうしたいのは山々なんだけどな、スラム街にも問題が発生してて。

そっちを片付けなきゃならねぇ」


「問題?」


「ああ、謎の病が広がってるみたいなんだよ。全身に赤い斑点が浮かび出てる。

食事はちゃんと届けてる、金がないって言っても国の大切な民だからな。

だから食べ物が原因って訳じゃなさそうなんだ」


「……地下水路に魔物が出入りしてた場合、水にも何らかの影響があってもおかしくないですよね」


「だが俺達も飲んでる水だ。水が原因だったら俺達にも害があるはずなんだ」


とりあえず地下水路の問題から解決するのが先みたいだと考え、動き出す。




五十鈴とウィル達は地下水路の入り口に来ていた。


「地下水路ってこの国全体に広がってるんですか?」


「そうだよ、迷路みたいに張り巡らされてるんだ。

街の至るところに出てこれる穴があるから、ゴブリンが出てきたとすれば地下水路を通ってそこから街に出てるんだと思う。」


マンホールみたいなものだと考えれば分かりやすい。

街中にあるのなら対策しないとゴブリン達に国を潰される危険がある


そう思いながら地下水路に足を踏み入れた。

光石が設置されているため、薄暗いが歩くのには問題ない明るさだ

ちゃんと人が歩ける道もあり、その道を歩いて奥に入っていったのだが、気になることが一つ


「道に大量の足跡」


しかもどう見ても人の足跡じゃない、ゴブリンの足跡だ。奥に続くようにして足跡が大量についている。


「マリクは全くここに来ていないと言うことか」


ウィルが睨み付けるように足跡を見ている


「じゃなかったら気付いてますよ。この足跡の数を見る限り、一匹二匹じゃないですし」


「ああ、そのようだ」


ウィルの言葉と共に、騎士団が剣に手を添え出す。


「もう手遅れだったみたいですね」


「戻ったらマリクの仕置きだ」


前を見据える、居るのは大量のゴブリン。うじゃうじゃと溢れている


地下水路からゴブリンが溢れ出したら大変なことになる?

いいや



「地下水路はもうすでにゴブリンの住みかになってますよ」





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