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鳥居をくぐったら、森の主になりました  作者: 千羽鶴
第二章 ドワーフ国とエルフ国編
44/114

44 ハイポーションは有能である

皆沢山食べて、すっかり外は真っ暗になっていた。五十鈴達は帰支度(かえりじたく)をすませる。


「帰ってしまわれるんですか? 泊まっていけば宜しいのに」


「心配性の者達が死ぬ可能性が出てくるので帰ります」


五十鈴の隣にはしっかりとロロが立っている。一緒に桜国に行くためだ


「そうですか、残念です。」


そう言ってドライアドは何かを差し出した。


「木の板ですか?」


「私と会話が出来るようになっています。形は好きに加工してくださって構いません。

エルフ国との繋がりを示し渡します。これは五十鈴様使用ですから、他の人が使っても私とは会話ができません」


ドライアドの能力かなにかだろうか?

とりあえず、ガッツかドルガドに頼んで持ち運べるなにかにしてもらおう


「五十鈴様に幸あらんことを」



行きと同じように帰りもフィアに連れていってもらう。

歪んだ空間を通って目に入ってきたのは、皆の安心した顔だった


「ただいま帰りましたって言っても、一日たってないんですけどね」


一日もたってないけど、ロロの事もあり。すごく長く感じる一日だった。


「「「お帰りなさいませ主様!」」」


安心した顔のあとには、皆に抱き付かれて揉みくちゃにされた。

どれだけ心配してたですか……


「五十鈴様!」


「スナさん!」


バッと両手を広げてくれるスナさんと抱き合おうとしたが


「五十鈴はん、おかえり!」


もさっとコンに抱き締められ、この日から数日。

物陰からスナさんのシュールなお顔が、コンを見詰め続ける日々が始まる


この後にロロとソラの自己紹介もした。

疲れる一日がやっと終わりを告げた瞬間である。



エルフ国から帰ってきて数日。

ロロもソラも馴染んだようだが、ソラはずっと五十鈴のフードにいるため、デフォルト化し始めている。

ソラについて解った能力があって、物をコピーすることができる。

義肢を作るためのゴーレムの接着剤が足りなくなってきて困っていたときに、もきゅと体内にいれてぽんぽんコピーして出してくれたのだ。

優秀である


シャンプーとリンス、その(ほか)にも色々作った。

シャンプーとリンスの効果はものすごく、髪の毛のサラサラ具合がものすごい。

艶々にもなるし香りもいいので、他国にも広める予定だ。


エルフ達も何だかんだと桜国にやって来て、温泉に入ったり食事を食べたりと馴染んでいる



恒例になりつつある大根潰し、ロロもソラも力が強いらしく大根を簡単に砕いて見せた。

ソラは体は柔らかいだけじゃないらしい……


着実にゴリラパークになってきている。



ーーーーーー



「五十鈴、これ、だめ」


「×」


ロロとソラが拒絶するもの、それは


「玉子焼きですよ、れっきとした食べ物のはずです」


黒桜、銀月、朔、琥珀。そしてロロとソラ、全員が正座をして囲っているもの。

それは山のような玉子焼き、なんの悪夢だろうか……


「黒桜、銀月、何がどうしてこうなったんですか」


「火花と雪音がロロとソラに食べさせてあげるんだと張り切りまして。」


こうなりましたっと言う黒桜の顔は青ざめている

ボックスにしまってもいいが、全部は駄目だ。

もうすでにボックスの中には玉子焼(ダークマター)きが大量にある。


「食べるしかないですよね」


五十鈴の言葉に顔を青ざめ、今にも死にそうだ


「主様、俺はまだ死にたくはありません」


銀月は涙ながらに訴えた。

その気持ちは解る。たとえ毒耐性スキルがあっても、あの味は辛い……


そう思っているとソラが動いた。


ピチョン


そんな音と共に、ソラが玉子焼(ダークマター)きを体内に入れているが


「ソラやめなさい! 震えてますから、ブルブル震えて雫が飛び散ってますから!」


ぺっしなさい、ぺ!っと言い吐き出させたが、ぐったりして溶けかけている


「フードに入って休んでいてください」


その言葉に従い、すっぽりとフードに入るソラ。


「五十鈴、これ、食べ物じゃない……魔神の、手先かもしれない」


その言葉に一番反応したのは、(かしら)の副官二人だ


「俺、食べたら天井に叩きつけられたしな……」


「俺なんて、障子突き破って外に吹っ飛んだぞ」


二人は遠い目をしている、トラウマを植え付けていたらしい


「でも、せっかく、作って くれた、から」


一つ手に取るロロ。また黒い球体を出されたらどうしよう……


「うぐっ」


「「「ロロ!」」」


胸を押さえて苦しみだすロロ


「ガハッ」


口から出たのは、真っ赤な液体で……


「吐血!?」


これ以上食べさせるのは危険だっ

あれをやるしかないっと、五十鈴は声をあげる


「ハイポーション用意!」


「「「「用意できています!」」」」


「ロロに食べてもらうのは無理です! 死ぬ気で食べてハイポーションで復活してください!

無理な場合はハイポーションで流し込んでください」


「「「「主/主様と共に!!」」」」


涙ながらに玉子焼(ダークマター)きを流し込んだ


全員何があってもいいように、食べる前にハイポーションを持ち寄りました。


ロロはハイポーションに一命を救われた。

彼女達はどのような作り方で作っているのか、この国の謎になりそうだ



ーーーーー



ドライアドから貰った板をガッツ達に渡してから数日、出来上がったと連絡が入った。


「ガッツさん、出来上がったって聞いたんですけど」


「おう、自信作だぞ!」


ほれっと、渡されたのは……


「狐の、お面……」


何がどうして、これになった。


「いやー、なんか知らねぇけど、これのデザインと作り方の資料があってよ」


……ナビ


《はい》


やりましたね


《悔いはありません》


なんで狐のお面なんですか


《黒のセーラー服、黒のタイツ、そこに加わる狐面。excellent》


もう、やだ。このナビを信用できない

五十鈴は項垂れたが、出来たものはしかたない。着けるか


「ガッツさんどうでしょう?」


「おお! いいじゃねーか、格好いいぞ」


流石は兄貴体質、褒め方がはっきりしていて困らない。

とりあえず右の頭の上につけた。木で出来てるから本格的だ、顔にもしっかりつけられる。

でも頭にあると地味に邪魔ですし、腰にでもつけますか……



さてと、この国の周りに居る魔物を一度狩りに行くとしましょうかね……

なんか新しい食材とかありそうですし。

黒桜と銀月を誘って行くことにしましょう、とりあえず最初に言う台詞は



ひと狩り行こうぜ!っで、決まりですね





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