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鳥居をくぐったら、森の主になりました  作者: 千羽鶴
第一章 獣人国編
29/114

29 歓迎会

コン達を連れて皆の居る部屋に移動する。

クウ達を連れていったときと似ているなっと思ったが、コン達は何処か楽しみみたいだ

襖を開けると、鬼神族と狼族が勢揃いしている。

様々な和食が用意されていてとても良い香りだ。


五十鈴はコン達を連れてって部屋の中に入り、コン達を一列に並べた


「新しく私達の仲間であり家族になった獣人国の者達です。」


仲良くするように!

五十鈴の言葉と共に皆が嬉しそうに歓迎の言葉をかけていく。

そのままコン達を自分達の近くに座らせている

強引に見えるが、直ぐに仲良くなるだろう


さて、あの料理を出しますかな


五十鈴はいそいそと狐が喜ぶであろう食べ物をコン達の前に持っていく


「コン、皆もこれ食べてみてください」


「なんやの? これ」


コンに差し出したのは、米俵の形と三角の形の稲荷寿司。

狐と言えばこれだ、どんな反応をするか見物である。


「おいしそうやね」


そう言って一口かじるコンと狐一家、耳と尻尾をピンっと立てて固まって動かなくなった。


「どうですか?」


五十鈴が聞くと次の瞬間、お皿の上の稲荷寿司が瞬時に消えた。

まるでマジックのように。

狐一家全員が頬袋を膨らましている。狐じゃなくてリスなんじゃないか?

気に入ったのか幸せそうな顔で食べてるので良しとしよう。


稲荷寿司は大成功だ。稲荷寿司はね……


問題は……


「主よ、これはいったいなんなのでしょうか?」


黒桜の目の前には黒く焼けた食べ物


「た、玉子焼きですよ……たぶん」


そう、火花と雪音は料理ができる。できるはずなんだっ


「油断してましたよ、ダークマターは出来ないと。やはり美少女には付きまとうんですね、料理ベタなネタが」


だからって、こんな可哀想な玉子焼きを作らなくても。

最初は普通だったんですよ? 少し目を離してる隙に何かが起きたんです、そう何かが……


きっと食べたら視力が悪くなる気がするのは私だけでしょうか?


「主、これは食べなければいけないのでしょうか……」


「主様、身の危険を感じるのですが……」


黒桜に銀月、冷汗すっっっごいですね、そう言う私も凄いですけど


「あ! 主様、兄様。私の玉子焼きまだ食べていらっしゃらないんですか?」


「私のも食べてくださいね主様! 」


可愛らしい笑顔のはずなのに、歓迎会のはずなのに。

落ち着きましょう。とりあえず一度鑑定してみてから……



『名称:暗黒物質


材料:不明 』



玉子焼きとは……。材料不明って、卵ですよね? ちゃんと砂糖とかも入れてましたよ。

鑑定スキルを使ったのはいけませんでした。見なかったことにしましょう。


「いた、だきます」


五十鈴は箸を持ち覚悟を決めた。


「私は主、私は主、私は主」


暗示と共にパクリと一口。


「!?」


暗黒物質、英語だと:dark matter もはや宇宙。辛いとか甘いとか苦いとか柔らかいとか固いとかそんな次元じゃない。

なんだろう、これ。あ、駄目だ。飲み込めない。


「どうですか、主様?」


言えない、こんなキラキラした瞳の火花に飲み込めないなんて言えない。

流し込むしかない、女の子を泣かすわけにはいかない


五十鈴は湯呑みを鷲掴み、一気に流し込む


「美味しかっですよ、火花」


にこりと笑顔を向ける五十鈴、火花は嬉しそうだ。

よし、やりきった。後々玉子焼き作りの練習をさせよう、失敗したのはボックスにしまって何かに使おう、そうしよう。


「火花さんのだけじゃなくて、私のも食べてください主様」


雪音が玉子焼きの乗ったお皿を五十鈴に近付ける


無理、絶対無理。確実に同じ物質で出来てる。

火花のを食べたのに雪音のを食べないなんて事出来るわけがない。


五十鈴がまたもや覚悟を決めて食べようとすると


「俺にも食べさせてください主様」


「では私はまだ残っている火花が作った玉子焼きを頂きましょう」


銀月と黒桜が五十鈴を庇うように玉子焼きの皿を持ち上げる。

二人とも手の震えが尋常じゃない、お皿が滅茶苦茶揺れてる


「主のために」


「主様をお守りできるなら」


震える手で箸を握り玉子焼きを口に運ぶ。


パタリ


二人は無言で倒れた。


黒桜! 銀月! やっぱり無理でしたかっ

まだ玉子焼きは残っている、食べなければ主として


「「主様、俺達に任せてください」」


朔と琥珀が戦地に向かうかのうよな表情で五十鈴の前に出た


「火花さん、俺もいただきますね」


「雪音さん、いただきます」


バンッ パタリ


!?!?!?


食べた瞬間に朔は天井に叩きつけられ、そのまま落ちて動かなくなり。

琥珀は障子を突き破って外に飛んでいった。

そんな二人を見た後に、ナビが突然出てきた


《毒耐性スキルを取得しました。》

《毒による影響は完全に遮断されます。》


毒物扱い……、思わぬところで良いスキルを手に入れてしまった


後々語ったのは、あの物質を食べるぐらいならチモ茶を飲む方が幸せだろう、との事だ



玉子焼き事件のあとは特になにもなく、ガッツ達も馴染んだのか寛げている。

コン達も皆と仲良くなったようだ。

五十鈴はそんなコン達の側に近付いた


「コン達に聞きたいことがあるんですけど」


五十鈴の言葉に不思議そうに首をかしげた狐一家


「変化とか出来るんですか?」


ずっと聞きたかったこと。狐とか狸は変化ができるイメージがある


「できるで」


他の皆も出来る言っているため、確かに出来るのだろう


「わいらが人間だったらこういう姿なんやろなって姿にしかなれへんよ、耳は消せへんし」


「見たいです」


五十鈴は目を輝かせる。是非とも見てみたい。


「ええで」


そんな五十鈴を見てコンが立ち上がる、そんなコンを見て他の皆も立ち上がった


「それ」


コンがその場で一回転すると、そこには狐色の髪をした青年が立っていた。

普通に格好いい青年である、狐耳が残っているのが可愛い


コンに続くように次々変化する

女の子達も可愛らしい、巫女服とか似合いそうだ。

だが、五十鈴の本命は一人だけだ。


スナさんって人間にしたらどんななんだろうか……

五十鈴の本命のスナさんがくるりと一回転すると、そこには


「……おっふ」


部屋にいた女性陣は固まった。勿論五十鈴もだ


格好いい? イケメン? 美少年? 美青年? いや、そんな次元じゃない。

言葉では言い表すことなんて出来ない。

むしろ光って見えないぐらいの顔面偏差値。

どこぞの肉一族がマスクとったら光るあれレベルだ、フェイスなフラッシュがおきてもおかしくはない


五十鈴は両手で顔を押さえて口を開いた


「スナさん! いつものスナさんに戻ってください! 私達には眩しすぎます」



女性陣が頷いた気配を感じた。あれは反則だ







コン達は変化しては暮らしません。ずっともふもふですよ。



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