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鳥居をくぐったら、森の主になりました  作者: 千羽鶴
第一章 獣人国編
19/114

19 大会? いいえ運動会です

納品物を賭けた大会、通称 弱肉強食大会。

コロッセオのような場所で開催される

獣人国の民の間で一番盛り上がる大会らしい。数年前から上官などは見に来ないため気兼ねなくやれると人気な大会だ。

毎回賞品は違うが人気のものを賞品にするため、出場者が多いようだ。

嫁さんに尻を叩かれて出場している人達も居るようだが……



「私が勝ったら亭主、賞品のチモ茶全てを贈呈しますね」


「信じていますよ五十鈴さん」


ガシリと手を握り合う。


「嬢ちゃんが出場する時点で勝敗は決まってる気がするんだが……」


初めて会った日を思い出して苦笑気味のガッツ


「でもなんでお嬢はんの国の物をお嬢はんが取りに行くん?」


「ちょっと確認したいことがあるので。それに確認したあとは亭主に贈呈しますから、ゴリラの休憩所に飲みに来れば飲めますよ。

チモ茶はサービスで出しますし、チモ茶だけ飲んで帰る人なんていないと思いますからゴリラの休憩所にお客と収入を入れるチャンスです」


亭主には色々と助けてもらってるので、お礼はしっかりとしないと


ニヤリと笑いながら言い切る五十鈴に亭主は感動しているが周りは引き気味だ。


「主様が優勝に決まっています! 」


銀月はキラキラと輝く瞳で五十鈴を見ている、信頼度がカンスト過ぎて苦笑が出てしまう


「お嬢はんってそんなに強いん? 確かに石とか砕いてたみたいやけど」


「嬢ちゃんの強さなら此れから見れるだろーよ」



大会に出場する者はとても多い、どう優勝者を決めるのかと言うと三種目の対決で人数を減らすらしい。

その中で残ったものが最後の武道対決に出場できる。

武器など使うの違反ではないが、その武器で他人を傷付ける行為は違反だ。

最後の武道は素手が決まりらしい。



第一種目

チーター 一族との50㍍走。チーター 一族より速いものが次の種目に出られる


「お手柔らかに」


五十鈴がにっこり笑いながら挨拶するがチーター達は馬鹿にしているのか鼻で笑っている。

負ける気がないので特に何とも思わない。


響いた声はクウの声、この大会の司会進行はクウだったりする


「さぁさぁ、始まりました! 今週の弱肉強食大会! まず初めはチーター一族との対決だ! 何人残るか見物です!

では、よーい」


どんっと言う言葉と共に地面を力強く蹴ると砂埃と共にゴール地点に


「砂がすごいですね」


そう良いながら体についた砂を叩き落とす五十鈴。他の出場者達は固まって走り出していない。


君達も早く走りなさい、良い笑顔の五十鈴の言葉に獣人達はやっと走り出した。



第一種目、無事クリア



第二種目

障害物競争、力の強い獣人達が容赦なく岩やら丸太やらを投げてくる。もちろん鳥一族が上から物を落としてくる奇襲付きだ

100㍍駆け抜けてゴールに行けば良いらしい。


「次は障害物競争です! 岩、丸太、様々なものが容赦なく投げ込まれます。皆さん上手に避けてくださいね! では」


始め!


五十鈴が走りはじめて直ぐに様々なものが投げ込まれる、全力で投げてるからか顔と声がもはや堅気の人にしか見えない。


先程の速さを見ていたからか先手必勝とでも言うように五十鈴にばかりに物が投げ付けられる。


「まったく……女の子には優しくしないとダメですよ」


そう言って五十鈴は背負っている刀の柄を握り地を蹴りあげる

そのままの勢いでゴールまで行きチャキっと刀を鞘に戻す


「つまらぬものを切ってしまいました……なんてね」


五十鈴の言葉ともに背後の投げ込まれた物達がバラバラと崩れていく

皆顎が外れている、漫画みたいなリアクションありがとう。


「流石は我らの主様、黒桜達にも見せたかったものだ」


銀月が手を振っているので振り返すと、何故か周りに居る女性の獣人達がキャーッと言いながら手を振り返してきた。



第二種目も無事クリア。



第三種目

サイ一族との押し合い。


「これが最後の種目ですね、異世界に来たのに運動会をしてる気分なんですけど……」


はぁっとため息を吐きながら指定位置につく


「これが最後の種目! サイを押し返せば勝ちです!では、始めてください!」


クウの言葉と共に体格の良いサイの獣人が凄い勢いで走ってくる。


「少し飽きてきたので、ドーン」


迫ってきたサイの角に平手を一回。吹っ飛ぶサイと一歩も動いていない五十鈴


こうして五十鈴の最終戦出場が決まった。



そして最終戦、五十鈴の相手はバッファローだ。

角が立派なバッファロー


「お嬢ちゃん、辞退するなら今がチャンスだぜ?」


「辞退しませんよ」


五十鈴の言葉にそうかっと一言


「ならしかたねーな、一瞬で終わらしてやるよ!」


そう言い体に力を入れるバッファロー、筋肉が盛り上がり服が破れる


「バロス! なにやってんだい!! その服誰が縫うかわかってんのかい!!」


バッファローの嫁さんだろうか……あんなに強気だったバッファローはビクついている、尻にひかれているな確実に……



その後の勝敗は言わなくてもわかるだろう、他の出場者は辞退してめでたく優勝した五十鈴。土下座して辞退した獣人達の姿は逆に潔かったと思う


この大会であまりの強さに怖さとか飛び越えて尊敬するレベルだと言われ、獣人達にさらりと受け入れられたのである。

意外と簡単に仲良くなれた、銀月も受け入れられているし……


大会に優勝してから戻ると、亭主に抱き締められて感謝された五十鈴。

さらりと抱き締めるなんてイケメンだ


ゴリラの休憩所に戻ってから五十鈴はすぐに賞品の納品であるチモ茶を布袋から出して数えていた。


「やっぱり足りませんね……」


「何が足りないんです?」


クウが聞くと五十鈴はチモ茶の入れ物を指差す



「納品したチモ茶の数ですよ。」



短くてごめんなさい。


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